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彼女達は、終点のアナウンスで目を覚ます。
電車から降りた一同は各々伸びをしたり、周りを見回したりしていた。
初めて降りた駅で、つい、周囲を見回す。
古びたその駅は字の読めなくなった看板や、少ない椅子、字の掠れた時刻表を見て撮れた。
「ここ、何処?」
3人それぞれが言葉を発する。
自分以外の声に驚いた3人は辺りを見まわし、自分以外の存在に気がつく。
一人は、制服に身を包んだ影の薄い青年。
一人は、スーツに身を包んだ大人の女性。
一人は、丸メガネをかけた和服の女性。
スーツの女性が駅の壁に付いていた時刻表を眺める。
その目線の先には、始発まで10時間程の余裕があるということが記されていた。
スーツ「始発まで、あと10時間程あるらしいですよ」
スーツの女性が言うと、他の二人は頭を抱える。
すると、ハッとした様に和服の女性が声を上げる。
和服「自己紹介!してませんね!ここから暫く一緒ですし、やっときましょ!」
元気に言う和服の女性とは裏腹に冷や汗をかく制服の青年を他所に、自己紹介が始まる。
和服「私は、村井 ヲタ。江戸村でスタッフのバイトしてます」
心「花道 心。気象予報士やってる」
小雪「佐藤 小雪…です。高校生…です」
それで、と村井が話を切り出す。
ヲタ「前にこんな都市伝説無かったっけ?」
心「都市伝説?」
ヲタ「うん、知らない駅に来て…って言うやつ」
心「ん〜分かんないなぁ」
ヲタ「…まぁいいや!」
心「いいんだ…」
突然、ガサガサ、と草をかき分ける音と、人の声に全員気がついた。
ヲタ「何故私の名前をッ」
心「ストーカー⁈」