「本音と本音で」
「今、話しても大丈夫?」
尋ねても返事はなかった。
でもダメだと言わないのは、このまま話を続けていい、ということだろう。
「……さっき筒井(つつい)さんが来てくれた。准(じゅん)が連れてきてくれたって聞いたよ。ありがとう」
准は黙ったままなにも答えない。
電話の向こうにいる准を想像しながら、ゆっくり言葉をつないだ。
「プロポーズのことは、筒井さんから聞いたよ。それで……。筒井さんが俺のことを好きだって、言ってくれた」
事実でも、伝えるのには勇気がいった。
どう話せば、すこしでも准の気持ちを波立たせないでいられる?
考えても答えらしい答えが見つからないのは、そんな方法がないからかもしれない。
「准には言えてなかったけど、俺も彼女のことが好きだったんだ。筒井さんに、俺も好きだって……自分の気持ちを伝えた」
話をしながら、不安や緊張で心拍数があがっていく**********************
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