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アウラウラ
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琉姫
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「ふんふんふふ〜ん♪」
慣れない鼻歌を歌いながらアカリは灯が通っている学校の廊下を移動する。
「いやぁ、美術館は暇だし灯の様子を見に来てみたけど、なんだっけ、テーキテスト?ってほんとに静かだなぁ。にしても、まさか灯の教室の窓を間違えるなんて…」
応えてくれる人がいるわけでもないのに話す。
(てゆーか、昨日来てたならもしかしたら今日も来てるかもって思って来てみたけど、どうやら居ないみたいだなぁ)
そんなことを考えていると、
「おっ?あれって階段じゃない⁉︎ここが何階なのかやっと分かるよ〜。えっとー?」
3F
「んー、ここは違うなぁ。灯は確か2年生だからたぶん2階だよね。にしてもこの学校は迷いやすいなぁ。なんで講義室があんなにあるの⁉︎」
アカリは階段のそばにあった校内の地図らしきものを見て苦い顔をする。
「うへぇ、なんなのここ。階段多すぎるって。うぅ…。灯の学校はよく分からないなぁ。道は迷うし、変な教室多すぎだし、高校の名前の読み方もよく分かんないし‼︎」
愚痴を言いながら階段を下る。
「えっと?確か理科講義室のとこを曲がったら…まぁいいか」
(にしても、テストがなければ授業中の灯に面白い事し放題なのに…退屈だなぁ。あっ!21Rって書いてある!)
なんとか教室に着く。
「いやまてよ、たしかこの学校は1学年7クラスあるんだっけ、?灯に何ルームか聞けばよかったなぁ、」
ため息をついてふらふらと教室を見ていく。
(えっと、ミズキアカリだから番号的に奥の方の列かな?)
そう考えながら1クラスずつちまちまと生徒の顔を確認する。
「あーっもうっ!めんどくさいなぁ!」
もちろん答えてくれる人はいない。
(いっそテキトーな窓で美術館に戻ってから…いやいやここまで来たんだから!)
6クラス目。
(にしてもみんな顔を下に向けてるから見ずらいなぁ。…んっ?あれって…)
問題用紙をずっと見つめている少女。
(あっ、灯かな?髪型もいつものだしきっとそうだね!なんだっけ、サイドテールだかサイドポニーだか何だか…)
いつもなら邪魔しに入るアカリだが、ある程度の常識はあるようで、流石にテスト中に話しかけようとはしないようだ。
アカリは教室のドアのガラスを、身を乗り出すようにくぐり、窓の枠の上で腕を交差させその上に顎をつく。しばらく灯を観察するが…。
(…こんなことしてても暇なことには変わりないし、そろそろ戻ろっかなー)
そんなことを考えていると、
「…!」
1人の少年がアカリの方を見ていた。いや、見ているのか分からないが驚いた顔をしている。
アカリもその視線に気づき、目を見開く。反射的に、逃げるようにその窓から美術館へ入っていく。
「…っ、びっくりしたぁ…。」
美術館へ戻って来たアカリは床に座り込む。
(…あの顔…やっぱり気づいてたのか…。いや、それよりも…)
あの顔、間違いない。少し前に灯と委員会の事で話していた少年だ。
「なんだっけな、下の名前はたぶんアイツと同じなんだろうけど………なんとかソウ、なんとかソウ、なんとか…あぁそうだ。」
にやりとした笑みを浮かべる。
「朝倉奏。君にも会ってみたかったんだよね」