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「ドゴゴゴ…!!」
語り手「ヒミコは、ジャクマに向けて、
岩石まじりの竜巻をはなった。」
「バチン!!」
語り手「ジャクマは、黒い竜巻を
発生させ、ヒミコの竜巻にぶつけた。」
「ブォー…!!」
語り手「双方の竜巻は消えさった。」
「タッ!」
語り手「ヒミコは、空高く跳び上がり、
風土から火へ変身した。」
ヒミコ(火)「えい!」・右手を
右下から左上へ払うように振った
「ボボボボ…!」
語り手「ヒミコの手の動きに合わせて、
火の玉が連続で出た。」
ジャクマ「こざかしい…。」・火の玉に
合わせて、手を振り上げた
「ボボボボン!」
語り手「火の玉は、ジャクマの手に
当たり、ことごとく吹き飛んだ。」
ジャクマ「威力が落ちているようだぞ…
。大丈夫か?」
ヒミコ(雷電)「アンタなんかに、
心配されたくないわね!」・地面に足を
つけると同時に、ジャクマの頭上へ
カミナリを落とした
「バリバリバリ…!」
語り手「ヒミコは、足元からも電気を
流し、ジャクマの方へ走らせた。」
ジャクマ「っ…!?」・感電した
ヒミコ(雷電)「はぁっ、はぁ…。」・
疲れた表情で、ジャクマの方を見ている
バウロ「だいぶ、疲れているのう。
おまけに魔法も対応されてきたようじゃ
。」・ヒミコを冷静に見て言った
ワルサ「このままだと、やられて
しまうぞ。手は、あるんだろうな?」・
にらみ付けるような眼で、バウロを見た
バウロ「ない。マイコとやら。今すぐ、
オタマを離れるのじゃ。」・ワルサに
答えたあと、その方に指示を出した
ワルサ「お前!逃げる気だな!!」・
イカリ気味で、バウロに言った
バウロ「仕方ないじゃろ。ヒミですら、
てこずる相手じゃぞ。ワシらには、
どうすることも…。」・ひどく怯えている
ワルサ「それでも、何か手を考えんか!
」・バウロを持ち上げた
ぷー太郎「兄さん…。」・隣を見た
れお助「・・・・・。」・前足を
組んだまま、下を向いている
ヒミコ(火)「これなら、どうかしら。
」・両手を広げた
「フォ〜ン…。」
語り手「ヒミコを中心とした半球状の
炎の壁が、大きく広がって、ジャクマを
飲み込んだ。」
バウロ「ヒミ!!」・ワルサの顔に、
しがみついた
ワルサ「おい!見えん!?」・困る
ぷー太郎「・・・・・!!」・半球状の
炎を見て、険しい顔つきになった
れお助「自爆でも、する気か?」・首を
かしげた
マイコ「離れます。」・操縦かんを
引いた
「ゴ〜…!!」
語り手「ソラドリは空高く飛び、
半球状の炎から離れた。」
「ドーン!ドーン!」
語り手「炎の内部では、火球郡が
降りそそいでいる。」
ジャクマ「こんなことをしたら、お前も
ただでは済まないぞ…。」・ヒミコを
見ながら言った
「メラメラメラ…。」
語り手「ジャクマの周囲で
揺らめく炎。」
ヒミコ(火)「さっきの電気魔法は、
私自身の魔力も相殺するけど、これに
関して言えば、『どこの世界に、自身の
魔法で、やられるバカが居るのよ』ね。
」・ジャクマに説明した
ジャクマ「・・・・・。」
ヒミコ(火)「さあ!私の全力に
耐えられるかしら?」・天に向かって
右手を上げた
「ゴゴゴゴ…!!」
語り手「空の彼方から超巨大ヒミ玉が
現れた。」
バウロ「あやつ!近くの恒星で、
ヒミ玉を創り、それを
呼び寄せおった!!!」・ワルサに
首ねっこをつかまれている
ワルサ「なんという熱量だ…。おい!
もっと離れろ!!」・マイコに言った
マイコ「は、はい!」・テンパる
ぷー太郎「最初に撃った玉の千倍は
ありそう…。」
れお助「あぁ。数キロメートルは
あるな。」
語り手「超巨大ヒミ玉は、ゆっくりと
地面に近づいた。そして…。」
「ド〜〜ン!!!」
語り手「オタマの表面で、半球状の
爆炎が広がった。」
ぷー太郎「砂漠が…。」
れお助「見事に消し飛んだな。」
語り手「ひとつの巨大なクレーターが、
大地を深く、えぐっている。」
バウロ「ヒミ!!」
ワルサ「こら、暴れるな!」・バウロの
首ねッこをつかみながら言った
ヒミコ(火)「ここまで、やれば、
さすがに…。」・全てのチカラを
使い果たし、疲弊している
バウロ「ふう…。生きておったわい…。
」・右腕で、汗をぬぐった
ワルサ「おろすぞ。」・バウロを床に
おろした
ジャクマ「はぁ…、はぁ…。なんとか
耐えられた…。」・地面の下から、
這いでるように顔をだした
ぷー太郎「まだ消し飛んでなかった!」
れお助「やるなぁ。」
ぷー太郎「感心している場合!」・兄を
見て言った
ジャクマ「残念だったな…。これで、
キサマの策は尽きた…。闇に、堕ちるが
よい…。」・ヒミコに右手を向けた
「ズズズ…。」
語り手「ヒミコの足元から邪気が
這い上がってきた。」
ヒミコ(火)「くっ…。」・顔の
辺りまで迫る邪気に、あらがうことが
できない
バウロ「あぁ。ワシのヒミが…。」・
両前足で、顔をおおって嘆いた
ワルサ「お前のモノでは、ないと
思うが…。」・バウロを見て言った
ぷー太郎「兄さん!この剣で…。」・
その方に木の枝を見せた
れお助「スコップで山を削るような
ものだぞ。その、あいだに、
やられるのがオチだ。」・弟に言った
マイコ「・・・・・。」・心配そうな
顔で、操縦かんの左側の画面を見ている
「フォン。ズドン!」
語り手「ヒミコを中心とした位置で、
一瞬、風邪が吹き、そこから邪気が
あふれでた。」
「ギュウルルル…!!!」
語り手「ヒミコの頭上に、その邪気が
集まる。」
ワルサ「何をする気だ!」・ヒミコの
方を見て言った
「バリバリ!フッ…。」
語り手「ヒミコの体に電気が発現したと
思えば、すぐさま、ふだんの姿に
戻った。」
「ガコッ。」
語り手「ソラドリは、高度を下げた。」
ぷー太郎「マイコさん!高度が
下がっているよ!」・その方に言った
マイコ「わかってます!ですが、何かに
引き寄せられているようで…。」・
操縦かんをめいっぱい引きながら言った
バウロ「どういうことじゃ?」・首を
かしげた
れお助「ブラックホールだ。」・前足を
組んだ
ワルサ「バカな!いくらアイツでも…!
」・れお助の方を見た
バウロ「わかったぞい!ナカダマじゃ!
魔力の乏しいオタマでは、ヒミの体の
中で創るしかないが、そこなら大量に
ある。ユウキの技を使って、集めて
いるのじゃ!」・前足をポン!と叩いた
『ナカダマでは…』
スズメ「ろくサマ…。なんだかチカラが
…。」・フラフラと作業場に現れた
ひころく「ん?どうした、スズメ?」・
花びんを前足で持ち、その方を見た
「ポン!」
語り手「スズメは、鳥の姿に戻った。」
ひころく「おい!スズメ!」・花びんを
置いて、かけ寄った
「ガシャン!」
語り手「花びんは壊れ、割れた部分から
光の粒が抜け続けている。」
ひころく「いったい何が
起きとるんじゃ?」・壊れた花びんの
方を見た
『ソラドリの中では…』
ワルサ「ブラックホールなのは理解した
。だが、どうやって止める気だ?」・
そこに居る、みんなに訊いた
れお助「確かに。近づくのさえ、
困難だからな…。」
バウロ「たとえ、近づけたとしても、
闇堕ちしたヒミを救いだすには…。」
語り手「バウロと、れお助は、
悩んでいる。」
マイコ「私が行きます!」・操縦席から
立ち上がって、みんなに言った
ぷー太郎「マイコさん!操縦は!?」・
その方を見た
マイコ「大丈夫です!端末でも、
できますから!!」・バウロに、それを
渡して、扉へ向かった
「カシャー、カシャー。」
語り手「マイコは、操縦室から
でていった。」
ぷー太郎たち「・・・・・。」
「ガタン!」
語り手「機体が揺れた。」
ワルサ「おい!」・バウロを見た
バウロ「おっ、おう。そうじゃった。
」・端末で、ソラドリを操縦し始めた