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Colon*
90
102
莉緒
51
朝の日差しが強い日。
玄関の扉を開け、門扉を開くと、ぴょんっ!とレンガ造りの段差を元気に飛び降りるセーラー服を着た少女の姿があった。
そして、その少女は二つに結んだ長い髪をなびかせながら、道を走り始めた。右に道がある分かれ道でも、真っ直ぐと走っていった。
その様子を見たセミロングでメガネをかけたもう一人の少女が、走っていく少女に声をかけた。
瀬恋(せれん)「千夜〜」
走っていた少女は、その声を聞くと足を止め、後ろを振り返った。
千夜(ちよ)「瀬恋お姉ちゃん!!」
千夜は瀬恋の姿を見ると、嬉しそうに駆け寄った。
瀬恋「千夜、おはよう。今日も元気ね笑」
千夜「えへへ〜!おはようー!!」
瀬恋「ふふ、一緒に学校行きましょ?」
千夜「うん!!!」
瀬恋は先に歩き出し、その隣に千夜も並んで歩き始めた。
__数分後。
学校に到着した二人は、それぞれの靴箱に向かい、靴を履き替えて教室へ向かった。
教室に到着し、中に入ると二人は挨拶をした。
瀬恋「みんなおはよう〜」
千夜「おはよぉ〜!」
クラスメイト達「おはよ〜」
挨拶を交わしながら、二人は自分の席に向かった。そして、スクールバッグから教科書などを取り出して机の引き出しにしまい、バッグを机の横のフックにかけ、椅子に座った。
そのタイミングで、二人の男子の挨拶が聞こえてきた。
雷斗(らいと)「おっはよー!」
蒼(あお)「おはよぉ…」
雷斗と蒼もまた、クラスメイトたちと挨拶を交わしながら、千夜と瀬恋のもとへ歩いていった。
雷斗「千夜と瀬恋おはよ〜 」
蒼「はよぉー」
千夜「らいとにぃ!あおにぃ!おはよー!!」
瀬恋「おはよう。2人とも、蒼は相変わらず眠そうね笑」
雷斗「こいつ、朝弱いからな笑」
蒼「まぁなぁ〜w 」
雷斗「お前は、はよ起きろ笑笑」
蒼の眠たそうな返事に、雷斗は笑いながら、ベシッと蒼の頭を叩いた。
蒼「いてっw」
千夜「(笑う)」
瀬恋「ふふ笑 あなた達2人は、相変わらず仲良しね笑」
雷斗「そう?笑」
蒼「兄弟って、こんなもんじゃね?w」
瀬恋「それもそうね笑」
“ キーンコーンカーンコーン “
雷斗「あ、チャイムだわ」
蒼「また後でな」
瀬恋「ええ。またね」
雷斗「千夜またねー!」
千夜「はーい!」
こうして、チャイムが鳴ると、雷斗と蒼は急いで席に座った。
そんな雷斗の後ろ姿を見つめる千夜の姿があった。
千夜「(らいとにぃ、今日もカッコイイ……!!)」
そんなことを心の中で思いながらニコニコしている千夜を、後ろの席から怪訝そうな顔で見つめる女子の姿があった。
美瑠(みる)「(あの子、また雷斗様に近づいて…!!)」
少しして、担任の先生が教室に入ってきた。挨拶を交わした後、HRが行われ、そのまま授業に入った。
ーー数時間後。
授業が終わり、昼休みに入ると、それぞれお昼ご飯を食べ始めた。
そして、千夜と瀬恋の二人は自分の席から立ち上がった。そんな二人に、雷斗と蒼が近寄ってきた。
雷斗「お昼行こう〜!」
千夜「うん!!」
瀬恋「いつもの所ね」
蒼「だな」
そうして、瀬恋が大きめの弁当箱を持ち、四人で教室から出ようとしていた。すると……
美瑠「雷斗様〜!!」
美瑠が雷斗に駆け寄ってきた。
雷斗「?どうした?美瑠」
美瑠「それがぁ〜美瑠ちょっと体調悪くてぇ〜」
瀬恋「(始まったわね)」
蒼「(始まったな…w)」
雷斗「ふーん?保健室行ってきたら?」
美瑠の言葉に、適当にあしらおうとする雷斗。
美瑠「そんなぁ〜一人で心細いですぅ〜」
雷斗「えぇ……」
千夜「(……)」
美瑠「お願いしますよぉ〜」
美瑠は身体をクネクネとさせながら雷斗に近付き、目をキラキラさせていた。
雷斗「はぁ、分かったよ…」
美瑠「わぁ〜ありがとうございますぅ〜♡」
雷斗「ごめん、みんな先に行ってて?」
瀬恋「はーい。」
蒼「いってらw」
雷斗「はは…」
雷斗は苦笑いを浮かべながら、美瑠と一緒に先に教室を出た。
瀬恋「雷斗も大変ね笑」
蒼「だな…w」
瀬恋「ね?千夜って、あら?笑」
千夜「……( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)ムー」
蒼「なんだ、ヤキモチか?w」
千夜「……うん」
千夜の不機嫌そうな表情を見て、瀬恋と蒼は微笑ましそうに笑った。
瀬恋「大丈夫よ、千夜。すぐ戻ってくるから」
千夜「うん…」
蒼「アイツのことは、心配するなw」
千夜「うん…!!」
瀬恋「行きましょう?」
蒼「だな、弁当持つぞ?」
瀬恋「あら、いいの?」
蒼「任せろw」
瀬恋「ありがとう。」
そうして、蒼は瀬恋からお弁当を受け取ると、そのまま歩き始めた。その後ろを瀬恋と千夜もついていった。
三人は、いつも利用している外の広めのベンチに座り、お弁当とお皿を広げ始めた。
コメント
1件
あー、めっちゃいい‼️ 第1話からもう日常の空気感ができてるわ。千夜の元気な感じと、それを見守る瀬恋お姉ちゃんの距離感が絶妙。雷斗と蒼の兄弟みたいなやりとりも自然で、仲良しグループの空気が伝わってくる。 一番刺さったのは、千夜が雷斗の後ろ姿見つめてニヤけてるところと、美瑠に連れて行かれる雷斗にムッとするシーン。恋する乙女の可愛いヤキモチと、それを微笑ましく見てる瀬恋と蒼の大人っぽさ。日常モノの「スパイス」が効いてて続き読みたくなるわ🔥