幽々子も仲間になって、心強い。
「ふう~やっと帰ってきたわね〜」
私達はやっと休めるようになった。
ぐぅ~妖夢が顔を真っ赤にしてうつむいた。
「お、お恥ずかしながらもお腹が空いてしまい…」
みんながあははと笑う。
一番幸せな時間だ。
「私も腹減ったなぁー」
魔理沙もお腹が空いていたらしい。
「実は……私も…」
みんなもお腹が空いているらしい。
幽々子がふふっと笑う。
「フッフッフッーそんなにお腹が空いているんですか?私が作ってあげましょう!」
幽々子は料理を作るのがとっても得意だ。
これは期待できる。
魔理沙と妖夢がよだれを垂らしそうになりながら幽々子を見つめる。
「まあまあ、すぐに作ってきてあげます!」
幽々子はクスリと笑うと、厨房へ入っていった。
………
沈黙が続いた。みんな色んなことがありすぎて疲れているらしい。
「大変だったな。」
最初に口を開いたのは魔理沙だった。
「そうね……もうお腹ペコペコよ〜」
ぐうぅ〜
妖夢より大きくお腹がなった。
これは恥ずかしい。魔理沙と妖夢はニヤニヤしている。
「ニヤニヤするな!」
ちょうどよくいい匂いがしてきた。
またお腹がなってしまいそうになったが、何とかこらえた。
「みなさ~ん!できましたよ〜!」
幽々子が料理を机の上まで持ってくる。
おおー!
みんなが声を上げる。
それはものすごいごちそうだった。
「お!これ本当に食べていいのか?」
魔理沙が目を輝かせながら幽々子を見る。
幽々子は笑顔でうなずいた。魔理沙はお箸を手に取った。
早速食べにかかるようだ。
「んっ!」
まりさが奇妙な声を上げる。
「美味い!これいくらでも食べられるぜ!」
魔理沙は美味しそうにごちそうを頬張った。
妖夢も箸を手に取った。
「はむっ…………おいひいれふ!」
「こら!食べながら喋らないの!」
4人で笑いあった。
私も食べたけど、とっても美味しかった。
そしてしばらくして翌朝……
「よし!皆!準備できた?」
私はみんなに声をかけた。みんなはこくんとうなずいた。
幽々子は少し不安そうだが、妖夢に手を握られて、覚悟は出来たようだ。
「それじゃあ、まずは博麗神社へ行きましょうか。」
私達は、幽々子と妖夢が飛べないので歩いていくことにした。
魔理沙のホウキに乗ることも考えたが重量オーバーらしい。
昨日とは全然違って、幻想郷中は静まり返っている。
「これなら普通に歩いていって良さそうだ。」
博麗神社には案外早くたどり着いていた。
やっぱり別の幻想郷へ行くのには勇気がいる。
私は大きく息を吸った。
「よし!皆、行きましょう!」
私はもう一度覚悟を決め直すと、鳥居を通り抜けた。
他の幻想郷へ行くには………
「夢想封印・改!」
その途端鳥居が光り輝き、前の幻想郷の博麗神社の前へ飛ばされた。
「誰よ?あんた達!……もしかして、あんた達が最近幻想郷へ侵入している侵入者?!」
「待って!私達はここに侵入していた侵入者だけど、ある交渉を持ちかけに来たの!」
こちらの私は完全に警戒している。
説得できるのだろうか?
「そんなの信じられるわけ……」
こちらの私が弾幕を放とうとする。
しまった。逆に警戒されてしまった。
「待ちなさい。霊夢。」
こちらの世界の紫だ。こっちの世界の紫は私達の世界の紫より歳上だ。
「………なんで止めるのよ紫!こいつら全員侵入者よ!」
「この子達なにか裏があるようよ。少し話を聞いてみましょう。」
こちらの私は不満げな顔をしてこちらに向き直った。
これなら交渉できるかもしれない!
私達は霊夢さんたちに今まであったことを隙間なく話した。
「……そんなことが……」
こちらの私は納得したようなにうなずいた。
「わかったわ。協力してあげる。」
「よ、良かった〜」
さっきからこちらの私がジロジロ見てくる。
「それにしてもあんた達、私達と本当に似ているわね。」
霊夢さんが目を輝かせながら私達を見てくる。
こちらの紫がコホンと咳払いをしてこちらの私を叩いた
「あ……こほん…じゃあ私達はあなたに協力すればいいのよね?私達の世界で強いのは……紫と、私に…映姫に、幽々子にさとりに、輝夜、そしてレミリアにフラン、この8人以外まだたくさんの実力者がいるけどね。」
「たったの8人……」
「たったの?いいえ、その8人はとても強いわ……」
「じゃあ早速…わたしたちを含めないで6人に聞いて見るわね。」
こちらの私は行動力が早い。
こちらの私と紫は早速その6人に話を聞きに行った。協力して
しばらくして二人共帰ってきた。
「全員オッケーだったわ」
「お前やるじゃん。さすがこっちの世界の霊夢♪」
魔理沙はこちらの私の頭をワシャワシャと撫でまくる。
こちらの私はその手を振り払った。
「改めて自己紹介しておくわね。私は博麗霊夢。」
「私は霧雨魔理沙だ。よろしくな。」
「私は魂魄妖夢。よろしくおねがいします。」
こちらの私と、こちらの紫はとてもびっくりしている。
「全く同じじゃない……」
霊夢さんがため息混じりに答える。
そして私はこちらの世界の神社に泊めてもらうことになった。
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