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若井がふと涼ちゃんを見る。
「……てかさ」
少しニヤッとして。
「涼ちゃん、何顔赤くなってんの?」
涼ちゃんは一瞬固まって、すぐに顔を背ける。
「ち、違うし」
耳まで赤い。
若井はさっきの箱を持ち上げて、わざとらしく言う。
「じゃあこれさ」
「今度、水の中に入れて飲ませようか?」
冗談半分の声。
「……え?」
涼ちゃんが振り向いて、慌てて言う。
「やめてよ、笑」
「何言ってんの」
若井は肩を揺らして笑う。
「冗談冗談」
そのやり取りを聞いていた元貴が、小さく笑う。
「……なんでそんな発想になるんだよ」
涼ちゃんはまだ少し顔を赤くしたまま、箱を若井から取り上げる。
「もうそれ話題にしない〜気持ち悪いなあ〜若井は笑」
そう言いながらも、声は柔らかかった。
部屋には久しぶりに 笑い声が残っていた。