私は昨日,眠れなくて其の侭起きて寝不足だ
今日は早めに教室に来てしまった
暫くすると美咲もやって来た
モブ1「あら,今日は1人?
そろそろ分かってきたようね,貴方はそれなお似合いよ」
美咲「……」
モブ1「新旧双黒様には似合わないわよ,貴女みたいな陰キャ」
美咲「……」
美咲が黙っているとアイが間に入った
アイ「あの〜,僕みぃちゃんに用があるんで,退いて貰えます?」
『退いて下さい厚化粧ババァ』
私も間に入る
モブ1「なっ厚化粧ババァですって!?
まあ良いわ,陰キャ仲間ね,分かったわよ退けば良いんでしょ」
『2度と来ないで厚化粧性格くそババァ(悪気と悪意無し)』
美咲「多分あれ悪気無いよね…」
アイ「怖…まさに無邪鬼
無邪気じゃなくて無邪鬼だね…」
?何を云ってるんだろ?
アイ「あ,みぃちゃん大丈夫?」
美咲「私は大丈夫,なんか慣れてきた(*^^*)」
アイ「そっか」
私は放課後,3階の階段の前に呼び出された
しかし何時迄経っても誰も来ない
暫くすると誰かが全力で走る音が聞こえた
此方に誰か来る
そう思って顔だけ振り返った瞬間,足音の主から殺気を感じた
その時,背中に衝撃が走り浮遊感を感じる
暫くの浮遊間の後,頭から落ちてしまい鈍い音が鳴り,頭から何かが流れる感覚がする
これを私は知っている。血だ
頭がジグジグしてとても痛くて熱い
でも体はとても寒い
私は飛びそうになる意識をなんとか保つ
そして階段の方を見た
其処には歪んだ笑みを浮かべたあのファンクラブリーダーだった
『…………くッ…そ…!』
やられた,そう思って手を伸ばし乍ら力尽き,其の侭私は意識を失った
〜サニー視点〜
今日は後日ある薬物乱用防止教室の講師として呼ばれ,高校に来ていた
その放課後,どうやらカッタキャーという行為が行われていた
被害者の女の子は許していた
「キャー!!!!!!!!!!!!」
すると突然悲鳴が上がった
「そこの貴女!!!!!!駄目ですわ!!!!!!
起きて下さいまし!!!!!!」
お嬢様口調の女の子の声だ
ただ事じゃない事を察知し,直ぐに走る
後ろからも走る音が聞こえる
ルタ「カスミ!!!!!!!!!!!!
おい起きろ!!!!!!
死ぬな!頼むから起きてくれ!!!!!!」
ルタの焦る声
嫌な予感が加速する
叫び声の元へ行くと紫髪の女の子とルタ
そして…頭から血を流し,倒れているカスミだった
『うっ…ぁ…』
美咲「カスミ…?」
サニー「救急車…救急車を呼べ!!!!
救急車だ!!!!!!」
太宰「ッはい!!!!!!」
俺は応急処置をして救急車を待つ
まもなく救急車は到着し,病院に運ばれた
そして手術が始まる
その間俺は急いでルカに電話をする
しかし繋がらなかったので次にアイクに電話をかけた
俺の知らせを受けてアイクは飛んで来た
アイク「カスミは!?!?!?」
サニー「今手術中…」
すると手術中のランプが消えた
そして病室へと運ばれた
頭を何針か縫ったらしい
かなり傷が酷かったらしく,なんらかの障害が出るかも知れないと云われた
それから暫くすると彼女は目を覚まし,俺を見た
サニー「か,カスミ…!」
俺はそう声をかけた
アイク「痛いところはない?
違和感は?教えて?」
『…?…?』
サニー「?」
何処か様子がおかしい
すると何かに気付いたカスミが泣き始めた
『き,こえな…耳…!
きこえないよぉ…!』
彼女はぽろぽろと泣きながら酷な真実を告げた
サニー「え」
彼女はもう,2度と耳が聞こえない
落ちた衝撃で聞こえなくなったのだろうか
ルタ「何でだよ…カスミが何をしたって云うんだよ…」
ルタがポツポツと零す
ルタ「何でだよ…神様…!」
泣きながら歯を食いしばり,拳を握り締めていた
アイクはルタの拳を解き,落ち着かせた
〜サニー視点終了〜
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!