mz視点続き
夕暮れの帰り道。桜が景色に溶け込んできた。
俺とちぐは、いつもと同じように並んで歩いていた。
でも、俺はどこか落ち着かない気持ちでいた。
tg まぜたん?
隣を歩くちぐが、俺の顔を覗き込む。
tg 何かあった?
mz 別にー
そっけなく返しながらも、俺の視線はちぐの様子を探るように動いていた。
──なんか、変だ。
ちぐはいつも通りに見える。笑顔も、声のトーンも普段と変わらないように見える。
でも、時々ふっと足を止めたり、いつもより顔色が悪かったり。
mz おい、ちぐ
tg んー?
mz なんでもない…
本当は、「疲れてるなら言えよ」と言いたかった。
でも、言葉にする前に、ちぐがまたいつもの笑顔を見せるから、言えなかった。
俺は小さく息を吐いて、いつも通りの態度で歩き出した。
──まるで、自分に言い聞かせるように。
「気にしすぎだ」
って。
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続きがぁぁぁ