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百合(?)展開キター!!!!!
「…よく手入れされた艶々の髪…あどけなさの抜けない童顔…天然おバカっぽいキャラクター……」
「…確かに、長年アイドルを追ってきた私の経験上、ああいう子はこってりしたオタの人気をめちゃくちゃ稼ぐ!!」
「視点も分析もなんか嫌だな」
「、人気出そうならいいじゃん。誘うだけ誘ってみれば?」
「いやまぁそうなんだけど……ほら、私とロリ先輩はただならぬ因縁があるじゃない?」
「あったか?」
「だってあの人、私に対して感じ悪くない!?」
「お前が何度も重曹とか言うからじゃねぇの?とにかく、呼び出しておくから話だけでもしてみろよ。その上で仲良くできないと思うなら、なしでいいし。」
「……」
ーー〜
「……お待たせ「待ってたわ。遅いじゃない。」
「あ?永遠に待ってろ」
「…なんで妹も居るのよ。」
「話があるのは、ルビーの方だからな。」
「…はぁ…気負って損した。……で?何?私も暇じゃないんだから、20秒で済ませて。」
「態度露骨〜…」
「おね…お兄ちゃん!ここで『アイドルやらない?』って誘ったら、『君はアイドル級に可愛いよ』って言うようなものじゃない!?すんこく癪なんだけど!!」
「なんのプライドなんだよ、一刻も早く活動始めたいんだろ?意地張ってる場合なのか?」
「……そうだよね、確かにそうだ…」
「、有馬かなさん。…私とアイドル、やりませんか?」
「…、!…アイドル?何よ急に、」
「苺プロでアイドルユニット組む企画が動いてるの、そのメンバーを探してて…有馬さんフリーって聞いたから、…まぁ、有り体に言うとスカウト、?」
「…!、これ、マジな話?、」
「大事でマジな話。」
「……ちょっと考える時間ちょうだい。」
「……悪いけど___「…頼む。有馬かな。妹とアイドルやってくれ。」
「…っ、でも私、そこまで可愛く__「いや可愛いだろ。」
「!?」
「俺も酔狂でアイドルやってくれとは言わない。…有馬は、そこらのアイドルよりずっと可愛い。有馬になら、大事な妹を預けられると思ってる。」
「…え、?でも、」
「頼む。アイドルやってくれ。」
「む、むり!」
「頼む。」
「やらないって!!」
「有馬のこと、信頼して頼んでるんだ。」
「も〜!!何度言われても無理なものは無理!!絶対にやらないから!!!」
ーーーーーー
「苺プロへようこそ。歓迎します。」
「頭ではダメって分かってるのに!なんで私はいつもこう…!!」
「一緒に頑張ろねっ!先輩!」
「まさか本当に引っ張ってくるなんて、どんな手を使ったの?」
「別に?ただの人読み。有馬かなは共感力が強くて押しに弱い。性格上、泣き落としやゴリ押しが有効かなと思って試したら、案の定だっただけ。」
「あんたねぇ、そういうことばかりしてると、そのうち酷い目見るわよ?夜道には気を付けなさい、」
「今も10秒で泣けるの?」
悪いことしたとは思ってない。
「はぁ!?バカにしてんの!?」
別に嘘は着いてないんだし。
「してないよ〜!」
「…ま、元天才子役って言う、今やなんの意味もない肩書きが、元天才子役のアイドルに変わっただけ…どの道何かしらのカンフル剤は必要だったし…」
「自分を納得させるのに必死だねー」
「それに、__________」
〜〜〜〜〜〜〜
「「「「こんにちは〜」」」」
「…えと、鷲見ゆきです。高一です。」
「熊野ノブユキです!ダンスが得意です!」
「黒川あかね、高校2年生、役者です。」
「高3のMEMちょです〜!YouTubeで配信してますっ!よろしくねっ☆」
「森本ケンゴ、バンドやってます。よろしく。」
「今、何年生ですか?」
「高二っすー!」
「高三です。」
「なるほどね、」
「アクアです!なんかめっちゃ緊張するわ〜、みんな、よろしくね!」
「え〜!かっこい〜、!役者さんって、憧れる〜、!」
「MEMちょも可愛いね。めっちゃ照れる、」
〜〜
「で〜、うちの犬〜!」
「うん、」
「ほら!可愛くて〜!見てみて〜!」
「うんうん!可愛いね〜!」
だるぅ…若者特有の共感し合うだけの会話キッツ…なんで俺がこんな…
____『番組に出てくれたら、アイの事務所も知らないディープな裏話してあげるよ』
____『それこそ、アイの男性関係の話とか…』
とにかくこなすしかない。鏑木Pからアイの情報引き出すため、…それは、俺達の父親を探すヒントになるはず。
この番組の流れはこうだ。
〜
「え〜、皆さんは各々自由に会話していただいて構いません。ただ、定点カメラのアングルにだけ気を付けてください。カメラマンが寄った時は、出来たらでいいんで、その時してたやりとりを要約した会話をして頂けると、助かります。」
〜
恋愛リアリティーショーの歴史も20年になり、ある程度のノウハウが蓄積されている。番組としてのエンタメ性を担保しつつ、各々の個性に任せた、リアリティーの演出方法。
「__あの、こんな感じでいいんでしょうか、?」
「あー、最初はこんなでいいと思うよ。まぁ次回、少し距離詰めた感じで話してもらえると、こっちとしては助かるけどね。視聴者もドキドキしたいわけだし。」
「、なるほど、」
「ほんとにこう言う番組って台本無いんだね〜、どんな話していいか全然分からない。」
「分かる〜、」
リアリティーショーに台本は無い。ただし、演出はある。ディレクターの話をアドバイスと取るか、指示と取るかは人それぞれ。
「私臆病でガシガシ前に行けないし、あんまりトーク上手くないし…きっと埋もれるんだろうなぁ、」
「なんで君は、この仕事受けたの?」
「うちの事務所の看板の人が、仕事断らない主義でね?事務所に来た仕事全部持っていくから、年中暇でさ、なんか足掻きたくて…そんな時に鏑木さんが……」
「あぁ、」
「渡りに船っていうか、恋愛とか今までしてこなかったから……」
「嘘だぁ、」
「やだなぁ嘘じゃないよ?私まだ高一だよ?タレントだからって、みんながみんな恋愛してると思ったら大間違い!君は恋愛に興味無いの?」
「…無いわけ無いじゃん、僕も“男”だし、、…でも、僕は、過去の恋愛引きずってて…。、いや、思えばあれが恋だったのかも分からない。、消化しきれてないから、なんとも…」
「へぇ〜、複雑なやつだ。…あ!学校の先生を好きになったとか!?」
「割と近いかも。」
「…じゃ、乗り越えないとだね!…知ってる?前シーズンのカップル、最後にキスしたんだよ!?」
「…まぁ、一応予習はしたし、」
「いい人がいるか不安だったけど、……私、君にならキス出来るかも。」
「!?」
「後ろ!、カメラマンさんが撮ってるよ。…カメラに視線を送っちゃダメ。ここはきっと使われるよ〜?仲良くしようね!」
いい性格してるな、何が臆病だよ…
……なるほど。これがリアリティーショー…
ーーー〜〜
「仮にも私は『妹』な訳で!!私が嫌いなタイプと、姉が付き合うのは嫌なわけ!!……なので、お姉ちゃんが付き合うべき“女性”を、私が決めまーす「勝手にも程がある「男で決めるより良いでしょ?」
「……それはそうだ。ありがとう。」
「…私のイチオシは〜!ゆきぽん!多分この子は純粋でいい子だよ〜!」
「……お前は見る目が無いから、しばらく恋愛すんなよ」
「はぁ〜?」
ーーーー〜〜〜〜
「……『【B小町】アイドルに1時間ぴえダン踊らせてみた結果が・・・!』…」
「いや、それ大丈夫なのか??」
「…『B小町』…?」