コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
起きてすぐに脱出の計画を考えていた
このままここに居てはこれ以上酷い目に
遭うかもしれない
手始めに自分の体を確認する
右目は昨日失い視界が若干の違和感がある
頭と肩は撃ち抜かれたが 直ったようだ
(ソ連)
[実際にはまだ残っているだろうが
正式な手続きをすれば旧国になる]
そう言っていたはずだ
であれば国力は落ちただろうが
脱出できるくらいは出来るはずだ
次に脱出口を探す
扉には鍵がかかっているが
窓には鍵はかかっていない
開けてみるとそこには
広大な森林が広がっていた
日帝
(新鮮な空気だ)
真下を見て四階だと推測する
窓を閉め部屋に戻り探索を始めた
ラジオは特に怪しいところはない
床はもちろん壁にも怪しいところはない
収穫は何故かソファの隙間にあった
小型のナイフのみ
昨日と違う所は
机に水の入ったコップとパンが
置いてあることだ
朝ご飯といったところだろう
質素だが敵に朝ご飯があるだけ
優しいと言えるだろう
状況がわかり作戦を練る
ナイフは脱出するまで隠すとして
脱出口だが扉は施錠されていて
仮に解錠出来たとしても
敵に見つかる可能性が高い
少し危険だが窓が現実的だ
大体のことが終わり
情報収集を兼ねてラジオをつけようと
周波数を合わせていると
聞き覚えのある足音がして手を止める
ソファに座り
足音の主が入ってくるのを待った
ソ連視点
ノックをして部屋に入る
彼の居る方を見て声をかける
ソ連
「おはよう昨夜はよく眠れたか?」
日帝
「この状況でよく眠れると思うか?」
そう言ってソファの端でこちらを睨んでいる
部屋の様子を確認すると
特に変わりはないが
何かを探した形跡がある
ソ連
(脱走も視野に入れたほうがよさそうだ)
後はこれと言って変化は無く
ある程度見終わったので
日帝の所に行こうとしたが
机の上に置いておいた朝食が
手を付けられていないことに気づく
ソ連
「食べないのか?」
こちらには見向きもせず
差も当然の様に話す
日帝
「何かあったら大変だからな
食わないのは当然だろう?」
そうは言うがしばらく起きなかったのだから腹は減っているだろうし
死んでもらっては俺が困る
水と皿に置かれたパンを
ソファの前にあるローテーブルに置くと
パンをちぎり彼の目の前で食べてみせた
それを見て毒がないとわかると
若干のイラつきを見せながら
パンを手に取りそのままかぶりついた
よほどお腹が空いていたのが
水も飲まずに一心不乱でパンを食べている
ソ連
「……思ったより品がないな」
小言を言ったつもりだったが
聞こえていたらしく
がっついていた手を止め
口の中のものを無理やり飲み込む
日帝
「ここにいる時点で
俺の品も糞もあったもんじゃねぇよ」
日帝の意見は思いの外
的を得ているかもしれない
敵国に捕まっている時点で
国としての名誉は無い
大抵は酷い扱いを受けるが
彼に関して言えば
それなりに良い暮らしが”俺”のおかげで
保証されている
日帝
「このまま国に帰ったとして
暴言を吐かれるだけならまだマシだろうな」
そう言ったからの表情には暗いものがあった
そこで”一つ提案”をしてみる
ソ連
「ならいっその事ここで俺と一緒に
暮らせばいいじゃねえか」
誤字脱字内容がズレている
何かに違反している場合は
お手数をおかけしますがお知らせください。
最後に読んでいただき
ありがとうございました。