そして、私は算数の自習をやった。私は算数は得意なのでぱぱっと終わった。周りを見渡す。まだ、終わっていない人ばかりだ…。仕方ないので、私は読書することにした。
本の題名は…「きみの声が聞きたかった。」という作品。主人公は男の子の河合学武くん。学武くんは、声を出せない、声を聞けない…障害者の女の子…桜豊子ちゃんに恋をする。でも、学武くんは手話などは全く知らない…。最初は豊子ちゃんに伝わらないことばかりだった。でも、学武くんは諦めなかった。豊子ちゃんに気持ちを伝えるために…けれど…そう、上手くいくはずのない…豊子ちゃんには彼氏がいたことに気づく、学武くん…。そして、最後には「声を聞こえれば…」と…。
私は一人でボロ泣き…。いい作品だな…。
「愛〜。」
隣の席の日向だった。
「ん?」
私は返事をした。(なんだろう?)
「泣いてるけど?」
あ…学校だった…忘れてた…。(一人で本読んでボロ泣きって変な人だよね)
「小説のことだよ。感動かな…?」
そう私がニコッと笑顔を作って言うと…(少し照れる日向。)
「そうか…。」
と、算数の問題の方に写った。(心配してくれたんだ…。ありがたい…。)
男子って、わからないな…。知らないことばかり…ふざけ合ったり、うるさかったり、笑い合ったり、ときには涙を流したり、ときには怒られたり、恋をする時は本気だしなんだろう?いいところ…も?ある感じだし…
「愛ちゃん。」
と声をかけてきてくれたのは穂香だ。きっと答え合わせだろう…。私もあまり自信はないけど。
「答え合わせ?」
私がそういうと…穂香は首をふった。
「違うよ。さっきさ、なんの作品読んでたの?ボロ泣きしてたけど。」
ボロ泣き見られてたの…恥ずかしい…。穂香はわざとらしい意地悪さをだす。
「あ〜、これ。「きみの声が聞きたかった」って作品だよ。」
「へぇ〜、作者さんは誰なの?」
「確か…あ、如月花恋さんだよ。」
「如月花恋さんね。恋愛もん、面白いんだよね。」
「わかる!」
と穂香と小説の話で盛り上がってしまう。でも、小説は大好きなの!(私と穂香)面白いし、感動しちゃうし、色んな出会いがあるから、好きなんだよね〜。なんて、小説の話をしすぎちゃうと止まらなくなるんだよ。
そして、給食の時間がきた。給食は給食当番がいる。そのグループはABCDに分かれている。菜奈と穂香はAグループ。私はCグループ。そして、架純がDグループだ。Bグループの時だけ誰もいないので、給食前はゆっくり出来る。
今回はCグループ。私が給食当番だ…。
「愛ちゃん、今日、給食当番?」
聞いてきたのは架純だった。
「うん。だから、私先に手、洗いに行ってくるね!」
と言い残して手を洗いに行く。すると…
「架純ってうざいよね〜。」
とクラスメイトの声がした。(声的に女子っぽい…。)なんで、堂々というのだろう…。
「あの、悪口とか…やめてくれない?」
私がそう女の子たちに言う…。すると…女の子たちは私を睨みつけた。
「なによ!いいじゃない、悪口くらい!なんなの!お前は!」
そう女の子は私に対して強く言ってきた。私はムカついてしまった私は女の子の胸ぐらを掴んだ。
「いいかげんにしろよ!何がやりてーんだよ!私は急いでるの!悪口言うんだったら、自分で相手に伝えれば?バカどもが!」
と私は言い、急いで手を洗い教室に帰った。
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