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62 ◇おあとがよろしいようでぇ~
一方その頃、妹夫婦の部屋では……。
「ほんとに、良かった。兄にも素敵な愛する伴侶ができて」
「珠代ちゃん、一押しだったもんな温子さんのこと」
「仕事を持っていて、やさしくて親切で美人でスタイルがよくて
なかなか探してもいないよ? 温子さんみたいな良物件。
こんな言い方は失礼かもしれないけど、やっぱり親族としてこの先長い付き合いに
なるとしたら私にとっても一大事だから、やっぱりいろいろ考えちゃうわよー。
あのね、温子さんの醸し出す雰囲気に絹さんと同じものを感じたのよね。
温子さんの名前にも入ってるけど、温かいの。
一緒にいて落ち着くっていうか。
しいて言うなら、恋愛と同じよ。
好きになるのに理由はいらないって感じ?」
「そっか。まっ、よかったな。意中の人が義姉さんになってくれてさ」
「うん。和くんのお陰だよ。いつも付き合ってくれてありがとう。
感謝してます」
「いやこちらこそ、珠代のお陰で美味しものいっぱい食べられたし」
やっばり私はいろいろな意味で和くんが好きっ。
好きだなって思う。
私が温子さんを褒めそやしても一緒になって温子さんのことを美人とか
きれいだよなとか、言わないところが私のツボでございますぅ。
珠代は和彦のことが好き過ぎて、炬燵から出て和彦の背後に回り込み飛び
ついた。
「和く~ん、大好きっ」
「あっあ~、くっ、首がくるしい~」
と言いつつ、甘えられて喜ぶ和彦であった。
そして、ふたりは炬燵に足を入れたままイチャイチャTimeに突撃~
✿―――― おあとがよろしいようでぇ~ ―――――✿
-624-
――――― シナリオ風 ―――――
〇珠代と和彦の部屋・ 夜
珠代「ほんとに、よかった。兄にも素敵な愛する伴侶ができて」
和彦「珠代ちゃん、一押しだったもんな。温子さんのこと」
珠代「仕事を持っていて、優しくて親切で美人でスタイルもいい……。
そんな良物件、なかなかいないのよ?
親族として長い付き合いになるんだから、私だって慎重になるわよー」
和彦「ふふっ。そっか。まっ、よかったな。
意中の人が義姉さんになってくれて」
珠代「うん。和くんのお陰だよ。
いつも付き合ってくれてありがとう。感謝してます」
和彦「いやこちらこそ。珠代のお陰で美味しいものいっぱい食べられたし」
珠代(心の声)「やっぱり私は和くんが好き。
温子さんを褒めそやすときも、一緒になって「美人だ」とか言わない
ところ、そこが私のツボなのよね……」
珠代、炬燵から抜け出し、和彦背後に回って飛びつく。
珠代「和く~ん、大好きっ!」
和彦「あっ、あ~、くっ、首が苦しい~」
そう言いつつも、甘えられて嬉しそうな和彦。
ふたりは炬燵に足を入れたまま、仲睦まじい時間を過ごすのだった。