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「酔いどれキューピッド」
「酒は飲んでも飲まれるな」
ガッチマンと牛沢目線のお話です。
「おー、盛大に酔ってんなぁ。」
キヨを見て、ガッチマンは思わず吹き出した。
「キヨがここまで酔うとか、珍しいな。」
牛沢も苦笑しながらグラスを置く。
頬を真っ赤に染めたキヨは、隣のレトルトにへらへらと笑いかけていた。
「れとしゃん……だいすきぃ。」
「はいはい。」
レトルトは困ったように笑いながら、ふらつくキヨの肩を支える。
その様子を見ていたガッチマンと牛沢は、ちらりと目を合わせた。
「……。」
「……。」
何かを思いついたように、小さく頷き合う。
次の瞬間。
「あ〜……うっし〜。」
ガッチマンは急に力が抜けたように、牛沢へ寄りかかった。
「俺、酔っちゃったぁ。家まで送ってぇ。」
甘えたような声。
しかし——
「……。」
牛沢は無言だった。
「うっしー、俺に合わせて」
小声で肘をつつくと、ガッチマンの意図を理解したのか牛沢は呆れたようにため息をつく。
「はいはい。」
小声でそう言ってガッチマンの肩を支えた。
「あ〜、ガッチさん潰れちゃった〜。大変だ〜。送ってあげなきゃな〜。(棒読み)」
牛沢はわざとらしくガッチマンを支えた。
「じゃあレトルト、キヨのこと頼んだ。」
意味深に笑うガッチマンと牛沢。
レトルトは首をかしげながらキヨの腕を自分の肩に回し「また飲もうね」と手を振った。
嫌々言いながらもどこか嬉しそうなレトルと、そんなレトルトに「好き、好き」とまとわりつくキヨ。
そんな二人の後ろ姿を、ガッチマンと牛沢は並んで見送っていた。
「ガッチさん。」
「ん?」
「演技、下手すぎ。」
牛沢が呆れたように笑う。
「えぇ? 演技じゃないよぉ。」
ガッチマンはけろっとした顔で答えると、そのまま牛沢へ抱きついた。
「ほんとに酔っ払っちゃった。うっしー、ちゅーしていい?」
「やめろ。」
間髪入れずに引き剥がされる。
「えぇ~、冷たいなぁ。」
しょんぼりと肩を落とすガッチマン。
そんな姿を見て、牛沢は小さくため息をついた。
「……そういうのは」
ぽつりと呟く。
「家帰ってからなら…. いい、よ。」
「……え?」
ガッチマンが目を丸くする。
牛沢は照れを隠す様に視線を逸らし、耳を少し赤く染めた。
「外ではやめろ」
ぶっきらぼうにそう言うと、そのまま先を歩き出す。
「うっし〜♡」
ガッチマンは嬉しそうに目を細める。
牛沢との距離を少しだけ縮め、耳元で低く囁いた。
「……今日は、うっしー泣いてもやめてあげられないかも。いい?」
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その声に、うっしーは耳まで赤く染める。
「……だから、外で言うなって。」
ぶっきらぼうにそう返すと、照れ隠しをするように先を歩き出した。
「ははっ、素直じゃないなぁ。」
ガッチマンは楽しそうに笑い、その背中を追いかけた。
「俺たち、あの二人の恋のキューピッドになっちゃったかもね。」
ガッチマンは満足そうに笑う。
レトルトの気持ちも。
キヨの気持ちも。
二人ともとっくにバレバレなのに、あと一歩が踏み出せない。
そんなもどかしい恋を、2人はずっと隣で見守ってきた。
「次会うときはあの2人どうなってるかな。」
「さぁな。」
そう言いながらも牛沢の口元は少し緩んでいる。
照れくさそうに顔を見合わせるのか。
それとも、いちゃついているのか。
そんなことを想像すると、自然と笑みがこぼれた。
「さて、俺たちも帰るか。」
ガッチマンがスマホを取り出し、タクシーを呼ぶ。
夜風が心地よく頬を撫でる中、二人は少しだけ晴れやかな気持ちで、その場を後にした。
終わり
コメント
10件

いやもうほんと…最高すぎませんか ツンデレうっしー好き… めっちゃにやけながら読んでました😳
まってガチ牛ver.書くの早すぎん??? さっすが年上‼️年上組のお陰でレトキヨ幸せいっぱいよ🥹 デレデレのガッチさんとSなガッチさん見れて幸。あとツンデレな素直じゃないうっしー大好きなの!!!!ほんと最高😭😭うちの癖が詰め込まれた小説すぎる🫶🏻💖 書いてくれてありがとう😭😭
わあっ第13話読み終えたよ〜〜!!😭💕 ガッチマンの「酔った演技」が下手すぎて笑ったし、牛沢が「家帰ってからなら…」って照れるところ、最高すぎるでしょ!!✨ あのあとのガッチマンの低音囁き「泣いてもやめてあげられない」に完全にやられた…!!🔥💕 キヨとレトルトの恋のキューピッドになりつつ、自分たちも進展してるの尊すぎる…!! 次会うときの4人の関係性が楽しみすぎるよ〜!!🌸