テラーノベル
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(ある日、買い物に行っていた千代が夜になっても帰ってこなかった)
沖田総司:千代遅いな~、どうしたんだろ。あともうちょっとだけ待ってみよ~。
ウミミ:みゃーぅ(総司の膝の上に乗っかる)
沖田総司:あはっ、ウミミここが好きなんだ~。(ウミミを撫でる)
ウミミ:みゃー(ゴロゴロと喉を鳴らして気持ちよさそうにする)
沖田総司:千代、大丈夫だろうか…?
(その時はなんだか居ても立っても居られない。そんな気持ちに駆られていた気がした…)
沖田総司:はぁ…はぁ…千代!どこだ!
(山に入って千代を必死に探す)
千代:ぅ……(倒れていた)
沖田総司:千代…!(千代を抱きかかえる)
千代:沖田…様…(全身血まみれでぐったりしていた)
沖田総司:千代!しっかりしろ!とりあえず止血を…くっ、出血量が多い…
千代:沖田様…どうしてここに…
沖田総司:そんなことどうでもいい…!一体何が…
千代:もし…もし千代が弟だったら…隣で戦えて…沖田様の痛みも…分けていただけたでしょうか…
沖田総司:そんなこと…言わないでくれ…
千代:(総司の手に力なくそっと自分の手を重ねる)さよならは言いません…もし生まれ変われたら…今度こそは…沖田様の弟になりますから…そう願い続けて…います…
沖田総司:千代…?千代…⁉
千代:お兄様…ずっと大好きです…(静かに目を閉じる)
沖田総司:うそだろ…そんな千代…!目…開けてくれ…
(その時のことはできれば思い出したくない…千代が…大切な妹が…自分の腕の中で力を無くして…体温を失っていく感覚が…今も残っている…目の前で何も出来ずに妹が死んでいくのを見ていただけの自分には価値なんてない…ずっと…そう思っていた…)
沖田総司:あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!千代!千代!俺を一人にしないでくれ…!(泣き崩れる)
男の剣士1:あ、なんだ。あの女の兄か?
沖田総司:お前らが千代を殺したのか…?(声が怒りに震える)
男の剣士2:なんか文句でもあんのか?それにお前、その服新選組の者だな。敵の妹を殺せてラッキーだったぜ。
男の剣士1:そういえばその女‘’お兄様‘’って泣いてたなぁ。(微笑交じりに言う)
男の剣士2:まあ、俺が斬ってやったからな。(はじけるように笑いだす)
沖田総司:準備は出来たか…?
男の剣士1:あ゛?
沖田総司:天然理心流剣技 はあぁぁあ!
男の剣士1:ちっ、おいやるぞ。
男の剣士2:分かったよ。おら!
沖田総司:くっ…!(相手の刀を寸前で自分の刀で受け止める)
男の剣士1:(目で別の男に合図をする)
沖田総司:っ…!
男の剣士2:(後ろから総司を斬りつける)
沖田総司:ガハッ…千代…(そのまま地面に倒れる)
男の剣士1:残念だな。ここで大人しく死んどけ。
男の剣士2:おい、あの女が死んでいない可能性があるから見てみろ。
男の剣士1:分かったよ。(冷たくなった千代を足でひっくり返す)死んでるから大丈夫じゃね?
男の剣士2:じゃあ、引き返すぞ。(そのまま去っていく)
(あいつらが千代を足でひっくり返した瞬間、今まで感じたことない怒りで満たされた気がした)
沖田総司:千代…守れなくてすまない…妹を守れなかった俺は…兄なんて名乗れない…(静かに目を閉じる)
オッキー:(目を開けると雨の降っていた夜は明けており日が昇っていた)朝か…千代…君にもう一度君に会えるならどれだけいいだろう…
ユウマ:オッキー、朝ご飯出来たから食べるぞ。
ハカ:ミレイさんも起きてくださいねー。
ミレイ:お姉ちゃんもう起きてるよ~。
オッキー:(三人の会話を聞いて口元が少し緩む)今行くね~。
(自分の居場所、自分を受け入れてくれる場所、悪霊である自分と仲良くしてくれる人たちがいるこの日常を過ごすことが出来て幸せだと改めて深く感じた)
コメント
3件
悲しい過去だねぇ〜