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♧視点
アフレコが進むにつれて、彼女とはどんどん言い合う仲になった。
♧「お前さ、今日も噛んでたなw」
❀「は?黒崎だってセリフ噛みまくりでしたよ?」
♧「いやいや噛んでない噛んでない」
❀「録音チェックします?」
生意気に突っかかってくるくせに、たまに見せる照れ顔が妙に刺さる。
まったく……どっちがからかってるんだか。
だけど、こんなやり取りをしているうちに、俺はどんどん彼女を意識するようになっていった。
特に、演技の真剣さに触れたとき。
♧「お前さ、意外と頑張るんだな」
何気なく言ったつもりだった。
でも、その瞬間、彼女の顔が真っ赤になる。照れ顔かと思った。が、頭にツノが出てきちゃう感情かもしれない。
❀「は?ちょっと今なんて言いました?」
♧「別に?ただ意外と真剣だなーって思って」
❀「……なんですかそれ!私はいつも真剣ですけど?」
♧「ほら、すぐ怒る。可愛くないなぁ〜」
❀「うっさいわ!」
こんな会話をぶつけながらアフレコしていくなんて感心だとスタッフに言われてしまった。いや俺はうるさくしてないと思うんだけどなぁ。。
けど怒った顔すら愛おしいとか、どんだけ俺は彼女にハマってんだよ。俺のバカ
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❀視点
アフレコ現場でも、休憩時間でも、黒崎はとにかく絡んでくる。そう、とにかく!
今日はセリフを噛んだことに指摘されたが…
❀「は?黒崎だってセリフ噛みまくりでしたよ?」
♧「いやいや噛んでない噛んでない」
❀「録音チェックします?」
♧「……くっそ。証拠を出そうとすんなよ」
よっしゃ。今日は勝った。
こんな調子で、会うたびに言い合いばかり。
でも、どこか居心地が良かった。
それに……私も、つい彼を意識してしまう。
いや、バカか?私。
ただの高身長クソすぎるイケメンムカつく野郎アフレコは上手い声優だぞ?……いやこれ褒めてね?は?
♧「お前さ、意外と頑張るんだな」
❀「は?ちょっと今なんて言いました?」
♧「別に?ただ意外と真剣だなーって思って」
❀「……なんですかそれ!私はいつも真剣ですけど?」
ムカつく。 ほんっとにムカつく。
……ムカつくのに、心臓がドキドキするのはなんでだろう。
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高身長っていいですよね。惚れる。