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💜💙短編集

第17話 - 💜💙　穴があったら入りたい（物理）

266

2025年04月20日

#オーメンズ

#O_MENZ

#BL

#O-MENZ

柑橘

狐「…どうしましょうこれ…」

だらりと伸ばした手が、地面につく。

その手の近くには、漆喰の壁あって、自身の下半身が見えることはない。

ぐっと身体に力をいれても、自分の身体が動くことはないし、壁自体が動くわけでもない。

狐「…完全にはまりましたね…。」

数分前の自分を、呪ってしまいたい。

_____

時間は、数十分前に巻き戻る。

今日は、おかめさんと踊ってみたを撮影する日。

曲の雰囲気に合わせて、本格的なスタジオを借りたのだった。

しかし、当日になって、カメラマンさんが体調不良により、撮影が困難になってしまった。しかも、代打のカメラマンさんも見つからなければ、奥の手である般若さんも、別の仕事が入っているらしい。

仕方なく、撮影は後日することになったものの、一応定点カメラを撮っておくことになり、三脚とカメラをもって、おかめさんと一緒にスタジオへと向かった。

おかめ「へぇ〜、いいスタジオだねぇ…。」

辺りを見渡して、楽しそうに声を上げるおかめさん。

築年数は中々いっている老舗のスタジオのようだが、古風な感じが、楽曲の雰囲気にあっている。

近くに荷物を置いて、衣装に着替えて、1時間ほど撮影を行った。

おかめ「…っはぁ…、ちょっとつかれたね…。一回休憩しよっか。」

狐「…そうですね…！喉乾きました…。」

じんわりと、汗を滲ませる。クーラーの効きが悪いせいか、なんだか暑くてたまらない。元々の体質もあるせいか、汗が溢れるように出てしまう。

ぽたぽたと垂れる汗を持ってきたタオルで染み込ませるように拭っていると、おかめさんはバッグから財布を取り出し、立ち上がった。

おかめ「ごめん、飲み物買ってくるね」

ドアの方を指差して、汗を拭き取りながら話すおかめさん。

はい、と少しだけ簡素な返事を返すと、おかめさんはそのままスタジオから出て行った。

スタジオには、1人。

背中にある壁の冷たさを、布一枚を隔ててすずむ。

ポタポタと汗が落ちていく様を、ぼんやりと目で合っていると、不意にとある箇所に視線がいく。

狐「…あれ？」

持っていたペットボトルをバッグの近くに置いてから立ち上がる。

視線の先には、ぽっかりと空いた壁の穴。壁自体が少し薄いからであろうか。人1人が、ちょうど通れそうな穴が、隣に続くスタジオへと続いている。

そういえば、スタジオを借りる際に、注意事項で書いてあった気がする。

うっかり空いた穴があります、って。これの穴のことか、と妙な納得をして、なんとなくで、穴をのぞいてみる。

狐「…あ、あれは…」

チラリと見えた紫色の何か。

もしかしたら、今日の衣装の一部が取れてしまったのかもしれない。そう思って、穴に身体を埋め、手を伸ばす。

何故この時、近くにあるドアから入ってとらなかったのか。のちに、自身の怠惰を恨むことはまだ分かっていなかった。

狐「…んっ…！」

もう少し、もう少し。届きそうで届かない、紫色の何か。大事なパーツだったらまずいなぁ、と頭で考えながら、必死に手を伸ばす。

自分も意固地になって、身体をどんどんのめり込ませる。

指先が、ちょん、と触れる。

狐「…あ。」

指先から引き寄せることができたそれは、全く見覚えのない、紫色の紙。

前の人が持ち帰り忘れたものか。

一度安心に身を任せ、はぁ、とため息をつく。

まぁ、大切な物ではなくて良かった、そう思って、自身の手を、壁につけ、穴から抜け出そうとする。

ぐっ、ぐっ、ぐっ…？？

狐「えっ…？」

いくら力を込めてみても、自身の身体が動くことはない。慌てて下半身の方を見てみると、穴の輪郭に、ぴったりと自身の身体がはまっている。

暑さで滲む汗が、一気に冷や汗へと変わる。

何回も何回も力を込めてみても、自身の身体がぴくりとも動かない。

狐「嘘でしょう…！！」

_____

そうして、冒頭へと繋がるわけである。

完全にハマってしまったことがなさけなくて、がくりとうなだれる。

スマホもバッグの中だし、助けも呼べない。

大人しく、おかめさんが帰ってくるのを待つしかない…。

情けなくて、はあとため息がもれる。

そんな自身を嘲笑うかのように、目の前の紫の紙が、ひらりと舞った。

_____

おかめ「きっつん、ただいま〜！」

がちゃり、と扉を開けて、スタジオの中を見ると、さっきまで、水を飲んでいた狐がいない。

あれ、もう練習始めちゃってたかな、そう思って、スタジオの中を歩き進める。

ぐるり、とスタジオ内を、歩いてみても、狐の姿は見当たらない。

水でも買いに行ったかな…。いやでも、それだったら地図的に俺とすれ違うはず…？

どこだろ、なんて不意にみてなかった隅の方に視線を落とす。

おかめ「…ん？」

なんだか、見覚えのある衣装とお尻が見える。

俺があのお尻見間違えるわけない。何回もそこに突っ込んできてるからさ。

おかめ「…きっつん？」

狐「おかめさん！！」

こちらに気づくと、嬉しそうな声を上げる狐。かわいい…って今はそれどころじゃなくて。

おかめ「……何してるの……？」

狐「落とし物拾おうとしたらハマっちゃって…。」

脚をじたばたとしている様子から、本当に抜け出せないんだろうな、と他人事ながら思う。

どうやって抜いてあげようかな、と思いながら、とりあえず狐の腰を掴んでみる。

狐「んあっ…♡」

びくんっ、と弱々しくて愛らしい声が、壁越しに聞こえる。

狐の体の隅々まで、開発したから、昔は何も感じなかったのに、今じゃどこ触っても敏感な淫乱に育っちゃったんだ。

おかめ「…。」

開発した身でありながら、こんなこと言うのはあれだけど。今だけは、その声を抑えて欲しかった。

暑さで頭がおかしくなっていたのだろうか。それとも、あり得ない光景で、理解が追いついていなかったのか。

今の状況を改めて考えてみる。

愛おしい恋人が、魅力的なお尻をこちらに向けながら、身動きが取れなくなっている…。

狐「おかめさん…？」

おかめ「あ……いや、なんでもないよ」

動揺を悟られないよう、平然を装って、狐に話かける。

悪さをしてみたくなった。お尻と太ももの付け根である部位を、縦に文字を書くように、指先を滑らしていく。

つつー、っと指先でなぞっていくと、狐の身体は面白いぐらいに跳ねる。

狐「…ぁん…ｯ♡♡」

壁越しに聞こえる蕩けた声が、自身のいたずら心に火を付ける。

おかめ「きっつん、かわいいね……」

そう呟くと、狐は恥ずかしそうにして、身体をよじろうとする。

それが可愛くて、もっといじめたくなってしまって。今度は手のひら全体でお尻を揉みしだく。

その双丘は、柔らかいけど弾力のあるそれは、俺の手を優しく押し返していく。

狐「ひゃ……ッん♡」

痙攣するように太ももを振るわせる狐は、俺の理性を壊すのが本当にうまい。

おかめ「…今、”ヌいてあげる”ね？」

______

狐「お、おかめさん…？？」

おかめさんからの快楽に、思わず身体を震わせていると、なんだか、不安な音がする。

かちゃかちゃと金属音がしたかと思えば、とさっ、と布が落ちる音がする。

その音がした瞬間、自身の下半身が異様なくらいスースーとする。自身の状況を、理解するのはそう遅くはなかった。

狐「ちょ……っとおかめさんッ！！？」

おかめ「ん〜？なぁにきっつん」

布が取り払われたことによって、下半身は外気に触れている。そのせいか、自身のものが反応してしまっているのを、より自覚してしまう。

そんな僕の状態を知ってか知らずか、おかめさんは、自身を優しく握り込む。

狐「あ”ぉ…ｯｯ♡」

思わず漏れでる声。それを聞くなり、おかめさんは緩急をつけてゆっくりとしごくように手を動かし始める。

狐「なッ……ぁ！！あ”ッッ♡うぁああっ♡♡」

ぐちゅぐちゅといやらしい音をたてながら自身のものが優しく扱かれる。抵抗する間もなく与えられる快楽に、身体が溶かされてしまいそう。

抵抗の意味で脚を動かそうと試みるも、先程と同じく全く動く気配はない。傍から見れば何とも滑稽だろうか。

そんな様子の僕を見て、おかめさんが楽しそうな声を漏らす。

おかめ「きっつん、こんな変態なことされて、感じてるんだ？」

狐「あ……ッ♡ちがぁッ♡♡♡」

おかめ「違くないでしょ。こんなに気持ちよくなっちゃってさ」

動けないのに、へこへこと動かそうとする腰を見て嘲笑うように笑うおかめさん。まさか、自分がこんな扱いを受けるなんて思ってもいなかった。羞恥で死んでしまいそうで思わず顔を覆い隠す。

そんな俺を他所に、おかめさんは手の動きを早めていく。

狐「や”ッッ♡♡お”っ……ぉ”お”ッッ♡♡♡」

ぐちゅぐちゅと激しく自身を扱われていく。

先端に、ぷつりとおかめさんの指先が差し込まれて、全体を包まれながら、付け根の方もしごかれる、僕の好きな触り方。

狐「お”……ッッ！？？！♡♡♡」

そんな僕の大好きな触り方に、ぴゅるっ♡と軽く射精をしてしまう。どろり、とした感触が自身から広がっていき、重力にしたがって太ももに垂れていくのが、少しくすぐったい。

おかめ「あは、壁に出しちゃったね。」

狐「はぁ……ｯ♡♡」

もう脳みそが蕩けてしまいそうだ。おかめさんとの行為は、僕を馬鹿にさせる。

スタジオで、こんな惨めな姿で、おかめさんに犯されそうになってるのに、それがたまらなく嬉しいのだ。

おかめさんの、指先であろうものが、自身の穴の付近にぴたりと添えられる。

狐「だ……めッ♡」

おかめ「……」

ぺろっと、舌で指を湿らしたあと。少し強い力で先端を突き刺される。

情けない声を漏らせば、おかめさんは嬉しそうに笑う。ぐちゅりと音を立てて入り込んだそれは、既に僕の好きな触り方を心得ているらしく、突起の周辺を執拗に擦っていく。あまりの快楽に反り立ってあられもない姿となりながら身悶えていると、一気に奥まで挿入された。

狐「んお”ッッ！！♡あ”へ♡♡」

その刺激でまた軽く射精してしまったらしい。脳がじわりと快楽に染められて、もうおかめさん以外のことは考えられない……。

狐「お”っ♡♡んぉおッ♡」

おかめ「きっつん、ここ好きなんだねぇ……」

ごりごりと、僕の良いところだけを責めるように動く指は、的確に性感帯を捉えている。

何回も何回も触られたことのある前立腺は、まただ、なんて嬉しそうに、快楽の信号を送らされてくる。

狐「や”ッッ♡♡だめぇ……ッあぅ♡♡♡」

おかめ「ローションないから、ちゃんと慣らそうね。」

ぐりっとさらに奥に指を差し込まれる。出し入れされる度にグチュグチュといやらしく音を響かせながら流し込まれるのが、すごく興奮する。

おかめ「はい、3本目。」

狐「んあ”ぁあ……ッッ♡お”ッ♡」

3本の指で穴を広げられたと思えば、拡げたそこに空気を入れられて下品な音を立てたりなんてするからたまったものでは無い。それにわざとらしく良いところを掠めるものだから、余計に快楽を感じてしまう。

弧を広げるように、ぐりゅぐりゅと指を回したり、トントンと小刻みに指を動かしてみたり。とにかく気持ちよくなりやすい触り方をするせいで、頭がおかしくなってしまいそう。

狐「あ”っ♡あッ♡お”ぉッ♡♡」

もう声なんて我慢できるはずがない。おかめさんの手の動きに合わせて、はしたない声を上げてしまうのを、もう自分では制御ができなかった。

おかめ「…はー…。俺も我慢できなくなってきた。」

ずるり、と指を抜かれた感覚がする。

その後に、かちゃかちゃと金属音がさらに聞こえる。

布ずれの音一つ一つに興奮してしまう自身は、なんてことをしているんだろうか。

パサっと、布が床に落ちた気がする。

その後に、自身の穴に、ぬるりとした熱くて固いものが、添えられる。

何度も何度も咥えさせられたソコは、添えられただけで、ひくひくと穴を動かしてしまう。

つぷ、とさっきよりも先端が入り込みそうになってくる。もうちょっと、もうちょっと…♡♡

おかめ「…多少痛くても、我慢してね。」

ごちゅんっっ♡♡♡♡

一気に奥まで突かれる。

内臓まで押し上げられるような圧迫感が気持ちいい……♡♡♡腰がビクビクと震え上がってしまって、余りの気持ちよさに思考を手放してしまいそうになる。でもそれと同じくらい幸せを感じてしまっている僕がいた。

おかめ「……きっつんの中あったかい……。」

切羽詰まった声を出されてしまえばもうたまらない。僕の中はそんなにも気持ちいのだろうか。

狐「お”ｯ♡♡♡あ”へｯｯ♡♡♡お”ッ♡♡♡お”っおかめさん…♡♡♡」

おかめ「……っ、きっつん。」

ごちゅん♡ごちゅん♡と何度も奥を突かれる。その度に、僕は情けない声を漏らさざるを得なくて。

肉壁が削られるような感覚が、僕の脳を甘く溶かしていく。おかめさんのことが好きだからなのかな。奥を突かれる度に締め付けちゃって、スタジオという非現実的な場所でもあるからか、いつも以上に快楽を感じてしまってる気がする。

狐「あ”ッ♡♡♡お”っ♡♡お”っ♡♡んぉおッ♡♡♡」

ぱんっ♡♡ぱん…ｯ♡♡♡と肉がぶつかる音がする。その度に、僕の後ろは媚びるようにおかめさんのものを締め付けてしまっていて。

あぁ……ずっと抱かれていたい……♡♡♡ そんなことを考えている間にも、前立腺を責めてくるおかめさんの動きに翻弄されるばかりだ。

狐「お”っ♡ナカ…ｯ激しい…っ♡♡♡あ”ッッ♡お”ッ♡♡♡♡」

おかめ「きっつん、奥好きだもんね……。いっぱいしてあげるね」

狐「んぉおッ♡♡♡や”らぁ……っ♡♡しょれやらぁ♡♡♡」

ごちゅんっっ♡♡♡と奥まで突かれて、もう何も考えられない。ただ快楽に身を委ねることしかできなくて。

おかめ「はぁ……ッ、もう俺出そう……。」

狐「あ”ッッ♡♡♡ぼくもっ♡♡♡」

もう絶頂が近くて。頭が真っ白になって。でも気持ちよくなりたくって。

おかめ「…外だしたら汚れるから、きっつんのナカに全部出すね…ｯ♡♡」

そういうと、今までで一番深いところにまで差し込まれる。ぐぽっっ♡♡♡と聞こえてはいけない音がした気がしたのと同時に、奥までおかめさんのものが入り込んでくる。

その衝撃に耐えられなくて、思わずびゅるるるっと射精をしてしまう。

狐「お”ッッ……♡♡♡♡♡」

そしてそれに続き、びゅくびゅくと熱いものが注がれる感覚がする。その感覚すら快楽として拾ってしまうようになった僕は、自身の性器からだらしなく精液を垂れ流してしまっている。

おかめ「…はぁ…ｯ♡やば、めっちゃ出ちゃった…。」

そう言いながら、ゆっくりとおかめさんが中から出てくる。僕の穴は栓が抜けたせいで溢れ出した白濁液を下品な音ともに垂れ流していく。そんな情景を想像すれば、嫌でも身体が反応してしまうのをやめられない。

狐「…お”、おかめさん壁から抜いてぇ…♡♡」

おかめ「あ、忘れてた。ごめんねきっつん」

おかめさんの声が聞こえると、ぐっと身体を引っ張られ、壁から抜けることができた。

1時間ぶりぐらいに見た下半身は、きていたズボンや下着を脱がされ、真っ赤になったお尻。白濁液が太もも付近を伝って、床へと落ちていく。あぁ……床が汚れちゃう……。なんてぼーっと考えながら、自身の火照った顔を冷えた壁に預けて息を整える。

おかめ「きっつん……。」

狐「……ん」

あ、れ……？待って、なんかおかめさんのおっきくなってる気がする。

壁に寄りかかったせいで、おかめさんの腕が置かれるだけで、小さな檻のようになって、逃げられなくなってしまう。

ぐいっと脚が上げられ、穴の付近に、おかめさんのモノを擦り付けられる。

狐「あ”ッッ♡♡や”らぁ♡♡♡もぉむりぃ♡♡♡」

おかめ「ごめんきっつん、まだ付き合ってね♡」

結局僕はこのあと、1回や2回どころじゃなく抱かれたのであった。

本当に、穴があったら入りたい…。

いや、二度と入りたくない。

_____

作者から。

ちょっと短めにしてみました。どうでしょうか。

私は壁尻狐さんが見たかった。ただそれだけです。みんな壁尻書いてほしい。

関係ないけど、精神的には攻め優位だけど、体力的には受け優位な薔薇小説みたい。書いて。書きます。

次回もよろしくお願いします。

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ｳﾞｯｯ狐さんハマってるも最高👍✨穴があったら入りたいってまさかの物理だったの面白かったです！！！

壁にうっかりはまってる狐さんも可愛いし快楽に溺れてる狐さんもとてつもなく可愛いです。要するに全部可愛いです。おかめさんも激しくしててありがたいです。最近いっぱい小説上げてくださってとても嬉しいです！！！しかもどれも好きすぎるのでほんとに読んでて幸せです！！いつもありがとうございます！！

柑橘

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