小説「スクールINゲーム」
第1章堂々閉幕!
生徒会長はある事を言い出す。
その発言はこれからのこの“ゲーム”にも大きく関わり、コード“引きこもり少年”にも大きく関わる事になることだろう。
ところで今これを見ている人はどれくらいいるのかな?
第5話後編【終わらせる代償】
「“プレイヤー”の皆さん、楽しんで“ゲーム”を楽しんでますか?」
生徒会長の言葉がアナウンスのように渋谷全ての場所に響き渡る。
「楽しんでる訳ないだろ!」
「早く家に帰らせろよ!」
「盛大に楽しんでるよ!!」
「ハハ…鬼…プレイヤー…死ねばいい…」
色んな意見が飛び交う中生徒会長は重要な事を言い出す。
「おっと皆さん、早く家に帰らせてほしいのですかぁ…早く家に帰ってのんびりしたい、ゲームをしたい、勉強をしたい、そんな事を思っているんでしょう?愚民共が。でもここで嬉しい嬉しい発表です!今から渋谷のスクランブル交差点に脱出ゲートを配置します!かくれんぼなんて忘れてスクランブル交差点にダッシュしましょう!!だけど“鬼”は二倍の数を準備しているので気を付けてください。制限時間は10分!かくれんぼの2時間は無効!ではスタートです!」
そう言って渋谷の天空に10分のカウントダウンが表示され、進み始めた。
“プレイヤー”の皆は一生懸命スクランブル交差点にある脱出ゲートに走る。その際に“鬼”に殺される“プレイヤー”も居るがどんどん走っていく。
「クククク…人間は醜いなぁ。生きる術があるならその術に寄り縋る。これだよ、これが見たかったんだ!」
生徒会長はどこかにあるカメラの監視室みたいな場所で興奮気味で喋る。
「すいません、生徒会長。もうそろそろ“次のゲーム”の準備をしないといけません。」
副会長の田中哲也が生徒会長を現実に引き戻す。
「あ?もうそんな時間か。…よし直ぐに取り掛かろう。実行委員を総集しろ。」
「分かりました。」
そう言って生徒会長は会議室へと歩いていった。
一方スクランブル交差点では脱出ゲートに辿り着く“プレイヤー”が続々と現れた。
だが1人ゲートの上に表示がある事に気づく。
「残り“9980人”?これってもしかしてあとこの脱出ゲートに入れる人数?」
そう。生徒会長は全員を助ける程お人好しでは無い。このかくれんぼを“終わらせる代償”として30000人の内の10000人だけを助ける事になっていた。
「みんなぁ!!いそげぇ!このゲートは10000人しか入れないぞ!」
どこかの優しい“プレイヤー”が渋谷の大規模なアナウンスで呼びかけた。
ファーストステージはほとんど終幕。残り1分となった。
まだ残り1000人ゲートに入ることは出来る。
20000人は終わらせる代償として殺される。
そして時間が来た時ファーストステージクリアの人数は20500人となっていた。
そしてまたアナウンスが流れた。
「ファーストステージ終了。クリア出来なかった“プレイヤー”20000人。排除確定。クリアした人はセカンドステージに進んでください。」
そうアナウンスが鳴り響くとクリア出来なかった人達が爆発した。
その様子を待機場から見ていた引きこもり少年は恐ろしい表情をして
「あの“生徒会長”……いずれか殺してやる…!」
そうしてファーストステージは終幕を降ろした。
次回
第2章第1幕「ゲームを楽しめ」
第6話前編【ケイドロってした事ある?】
ファーストステージをクリアした“プレイヤー”達。次なるセカンドステージは誰もがした事あるケイドロ。だが何かがおかしい…
お楽しみに。
この物語はフィクションです。
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