キンコンカンコン
キンコンカンコン
「本日から体育祭の練習が始まります。生徒のみなさんは体育館に集まってください。」
「繰り返します。」
💧「ずはー!体育館行くよー!」
イブラヒムにそう声をかけられ葛葉はハッとする。
ローレンの香りがするカーディガンを持ってずっとそこにしゃがみこんでいた。
🔫「これはなんかあったか(笑)」
叶がしゃがんでいる葛葉を覗き込む。
🎲「…叶、」
🎲「俺、…好きって言っちゃいそう。」
そう細く消え入りそうな声で叶に訴える。
🔫「…んふふっ」
🎲「…マジで笑うな」
顔を隠し恥ずかしそうに葛葉は言う。
🔫「好きって言いたかったら言っちゃえばいいんだよ!」
葛葉は目を見開く。
🎲「…お前マジで言ってッッ」
💧「かなかな!ずはも遅れるよ〜」
🥂「好きなら好きって言っちゃえ戦法か!」
二人がいつの間にか近くに来ていた。
🎲「お前ら居たのかマジか。」
🥂「やっぱり恋愛は一直線!直球勝負やろ!!」
🔫「同意〜」
二人は一蓮托生し合っている。
💧「…うーん、振られたらこいつ絶対立ち直れないぞ」
イブラヒムは葛葉が一番気にしていることを自ら発する。
🎲「…そ、そうだよ!!」
体育館に向かいながらもデートに誘え。などスキンシップを増やせ。など葛葉の鼓膜をガンガン揺らす。
体育館に到着し、生徒会長の叶は体育祭実行委員としてその場を離れる。
3人はマイクを持ってステージに上がっていく叶を目で追いかける。
🎲「あいつ大変だな。」
🔫「みなさんこんにちは!生徒会長兼体育祭実行委員の叶会長です!」
キャー。
うぉー。
女生徒だけでなく男子生徒までも黄色い歓声をあげる。
💧🥂「…だな。」
二人は葛葉の問いかけに色々と意味を膨らませそう答える。
🔫「今年の体育祭は3組が青団!2組が赤団!1組が白団です!」
🔫「学年関係なく団を組ませて貰いました。気になっている先輩、後輩がいる方はじゃんじゃんアタックしてください!」
叶はキュッとウィンクをする。
キ”ャ”ァァーーーー
う”ぉ”ォォォォーーーーー
なんだか葛葉に言っているような気がするのは気のせいだろうか、
イブラヒムと不破は顔を見合わせながら葛葉の方を見る。
🎲「…あいつ俺にウィンク………してこなかった???(怖)」
💧「…かなかなやってるわ〜」
🥂「やっちゃってるぅ〜」
🔫「吹奏楽部と軽音部、ダンス部は事前に伝えてある通り、パフォーマンスをする時間を取ってあるので準備よろしくね〜」
コメント
2件
か゛なか゛なナイスだよーーーー😭😭 早く言っちゃおう葛葉さん