彰類です。なんかここ最近彰類しか出してなくない?
許して推しカプなの((
あ、司類前提で微彰冬あり。難しいですねぇ
失恋系です。ありがとうございました
視点→彰人
ここ最近練習している曲を口ずさみながら階段を上がり、ドアを開ける
まだ少し寒い屋上には、人は居なかった
まぁそりゃあそうだ、寒いし少し曇ってるのに態々自分からこんな所に来るなんて、余程の馬鹿じゃないとしない。
…でも、それでも
「あ、居た、東雲くん、今日も来ててくれたんだね」
オレはそんな、馬鹿に惚れてしまったらしい。
〜少し前
「ーでね、」
先輩が少し微笑みながら話す
話の内容は、先輩の想い人の話
ある日オレがなんとなく屋上に行くと、先輩が一人で浮かない顔をしていた
話しかけたらその人への相談話をされて、それからなんとなく先輩の相談はオレが聞くようになった
「……はは、」
「えっ?!今の話おかしかった?!」
先輩がびっくりした顔でこちらを見る
「…いや、なんだろ、」
「……いい感じじゃないっすか、」
オレがそう呟くと、先輩は嬉しそうに微笑んだ
そんな会話をしていると、階段を駆け上がる音が聞こえる
バンッと開けられたドアの先には、金髪を揺らしながら嬉しそうな顔をした司先輩が立っていた
「あ!やはりいた!!なぁ類!昨日作ってもらったロボット!咲希に渡したら喜んでくれて⸺」
そう畳み掛けるように話す彼に、先輩はなんだか嬉しそうな顔で宥めている
「…」
先輩は、司先輩の事が好きだ
正直お似合いだと思ってるし、多分司先輩も先輩のことが好きだと思う
…普通、それは相談を聞いてる側からすると嬉しいことなんだろう。
なのに、なんで、
(…なんで、オレはちょっとモヤモヤしてるんだろ、)
そう考えると、自分の中で答えはすぐに出た
(…あ、そっか…、)
盛り上がっている二人を見る
(…オレ、)
(神代先輩のこと、好きなんだ、)
〜
そして、なんだか今日の先輩はいつも以上に嬉しそうだった
「どうしたんすか、なんか嬉しいことでもあったんすか?」
オレがそう聞くと、先輩は嬉しそうに話した
「あのね、この前東雲くんに相談したときに東雲くんが言ってた、遠回しな言い方で告白するやつ、やってみたんだ、」
(…あ)
「そしたらね、司くん、ちょっとびっくりしてて、」
(待って)
「そしたら司くんがオレからも言わせてって言われて、」
(お願い)
「告白してくれたんだ、」
待って
「…凄いじゃないっすか、」
自分の中から溢れ出る黒い感情を隠してそう言う
(ああ、取り繕うの得意でよかった。)
「…ふふ、これも、東雲くんが相談に乗ってくれたおかげだよ、ありがと、」
先輩の表情は、何一つ曇りのない笑顔だった。
(…ああ、)
(オレ、先輩のこういうところに惚れてたんだな、)
その後の授業は、何も頭に入ってこなくて、なんか色々やる気が起きなかった
昇降口に行くと、雨が降っていた
「…先輩、せっかくの日なのに残念だな、」
「……って、オレ、…なに普通に応援してんだろ、」
そう呟いていると、足音が聞こえた
「あ、彰人、今から帰るのか?」
もうすっかり聞き慣れた声に振り向くと、少し嬉しそうな冬弥が立っていた
「そうだけど…、冬弥も?」
「ああ、…だが、傘が無くて少し待とうと思っててな、」
「…冬弥にしては珍しいな、」
「ああ、天気予報はしっかり見たが、急な大雨だったからな、」
「……ふーん…、」
生憎オレも傘は持っておらず、なんとなく流れで一緒に雨が止むのを待つことにした
「……なぁ、冬弥、」
「ん、どうしたんだ?彰人、」
「……雨音が、響いてるな」
オレがそう言うと、冬弥は少し頷いてから呟いた
「…ああ、」
「明日は晴れるかな、」
コメント
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最近不具合なのかサムネの画像を入れても「画像を選択してください」って出てくるので文字サムネに一回してから画像を変えて居るんでなんか、気にしないでください