ごめんなさい。
START
青side
青「もう桃くんなんて大っ嫌いッッ‼︎
出てくッッ‼︎」
桃「ッッあ….待ッッ」
バタンッッ
青「……ポロポログスッ」
やってしまった…後悔しても今更遅い
原因は些細なことからだった。
僕が大事にしていたマグカップを桃くんが
洗ってる最中に壊してしまった。
あのマグカップは上京する際に地元の
友達から貰ったものでずっと愛用していた。
だから怒ってしまった。許せなかった。
でもここまで怒ることはなかったはずだ。
青「何やってんだろ…僕。」
と言って後悔しても今更遅い。
桃くんに会わす顔なんてない。
そう思い、僕はとある人に電話をかけた。
青「もしもし、」
黄「青ちゃん?こんな時間にどうかしたん
ですか?」
青「黄くんポロポロ」
黄「….とりあえず家来れますか?」
僕の状態をすぐに把握したようだ。
優しい声をかけてくる。
青「……………..」
黄「迎えにいきますね。今どこですか?」
青「…僕の家の近くの公園。」
黄「すぐ行くので待っててください。」
そう言って電話がきれる。
僕はこれからどうしようかと思いながら
黄くんを待っていた。
桃side
青が大事にしていたマグカップを
壊してしまった。
付き合う前から青がものすごく大事に
使っていたマグカップを。
こうなったのは自分の不注意のせいだ。
朝から熱っぽかったのに、無理して洗い物を
していたせいで…
途中手の力が抜けて、手からすっぽり
抜けた時にはもう遅かった。
目の前には、割れたマグカップ。
その後、青が来て素直に話した。
青は怒っていた。
俺は必死に謝ってたけど、
やっぱり青の大切なものを壊した代償は
大きくて。
青は家を出て行ってしまった。
桃「何やってんだろ、俺」
そう後悔していても遅い。
全ては自分が悪いのだから。
桃「ゴホッゴホッあ”~喉痛い…」
もう動ける元気がなかった俺はとりあえず
寝ようとした。
すると、突然かかってきた一本の電話。
黄からだった。
桃「もしもし、」
声が枯れてることを悟らせないように
電話に出る。
黄「桃くん、今青ちゃん来てます。
泣いてますよ。」
黄の家にいることがわかって安心した。
桃「…あぁ、」
黄「待ってるので迎えに来てあげて
くださいね?」
そう言ってきれた電話。
自分の体のことより今は青だ。
俺は急いで身支度を済ませ、黄の家へ向かう。
とにかく走って黄の家に着く。
耳鳴りと頭痛が酷いが気にしない。
桃「ピンポーン」
インターホンを鳴らすとすぐドアが開いた。
中から黄がでてきた。
黄「遅いで____く_?」
桃「あ…れ?…」
黄の声が聞こえない。
何を言ってるかわからない。
そう気づいた時にはもう俺の視界は
どんどん黒く塗りつぶされていった。
青side
黄くんが桃くんに電話をかけてくれて
数十分後、インターホンの音が聞こえた。
黄「青ちゃんはそこで待っててください。」
そう言い玄関の方へ消えていった。
そしてまもなくバタッという音と同時に
黄くんの焦る声が聞こえてくる。
嫌な予感がして僕は急いで玄関に向かう。
玄関では桃くんが倒れていた。
青「桃くッッ‼︎」
桃「はぁは”ぁゴホッ」
真っ赤な顔をする桃くん。案の定おでこに
手を当てるとすごく熱い。
黄「青ちゃん、僕は桃くんを運ぶので
冷えピタと体温計持って来てもらっても
いいですか?」
僕は返事をしてすぐに動いた。
ベッドの上でしんどそうに寝てる桃くん。
桃「はぁッ…ッッ」
青「………………..」
僕はただ治ることを願うしかできない。
黄「お待たせしました。おかゆとか持って
きましたよ。」
青「ねぇ、黄くん。僕、桃くんの体調が
悪いの気づかなかったなぁ笑」
黄「……………」
青「言ってくれればよかったのにポロッ
しんどいはずだったのに…ポロポロ」
青「ごめんねポロポロ」
黄「青ちゃんが謝ることじゃないです。」
黄「桃くんも青ちゃんのこと心配させたく
ないんですよ、きっと。」
青「そうなのかな….」
しばらく続く無言の間に僕は口を開く。
青「僕、ちゃんと謝るよ。」
黄「そうですかニコッ」
僕はずっと桃くんが起きるのを待っていた。
桃side
桃「ッッ…パチッあれッ?」
気づいた時には俺はベッドに横たわっていた。
ゆっくり起きあがろうとするとふらついた。
桃「わッッ」
黄「パシッはぁ起きましたか。青ちゃん
心配してたんですよ!」
俺のふらついた体を黄が受け止めてくれた。
色々言われ思わず黙り込んでしまう。
黄「青ちゃんに謝ってくださいよ?」
桃「….わかってるよ」
そう返事をして、俺が寝ていたベッドに
突っ伏して寝ている青を見る。
桃「….ごめんな。」
◯side
青「うぅ…んぁパチッ」
桃「起きた?おはよケホッ」
青「うぇッ⁇桃くん起きてたの?」
桃「あぁ、まぁな。ゴホッゴホッ」
青「無理しないの‼︎」
桃「…青。」
青「ん?」
桃「ごめんな…俺のせいで、」
青「桃くんのせいじゃないッ‼︎僕が
怒りすぎたからポロッ」
桃「いや、割った俺も悪いからケホッ」
青「…..お互い様だね笑」
桃「だな笑」
沈黙が続く。
桃「青、おいで?」
青「桃くんしんどくない?」
桃「大丈夫だよゲホッケホッ」
青「やっぱりしんどいんじゃん‼︎」
桃「いーのいーのっ‼︎それよりも今は
青に癒してもらいたいな?」
青「ギュッこれでいい?///」
桃「ッッあぁ///」
やっぱり世話の焼ける人たちですね笑
誰かがいないとやっていけないんですから、
まぁ……
黄「あの2人には幸せでいて
ほしいですからニコッ」
ども!ゆうりでーす!
個人的に好きなストーリーを今回
書いてみました‼︎
短編なのにじっくり書いたせいか、
長編になってる…
気にしないでください☆
てことで、さようならっ‼︎
おつゆうり〜
コメント
2件
ほっこりほっこりするいい話だ😭