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狐が真っ二つとなった。
「ふい~…疲れた」
体がいつも以上に重く感じる。
流石に戦い過ぎたかな…
「でもなぁ…」
疲れとかってだいたいステータス見ればわかるけど…MPも余裕で残ってるし、HPも5割以上残ってる状況だ。
なんだろうね。この体の重さは…
「夏世!」
そんな考えは私に向かって走ってくる美香によってかき消される。
「よくやったって言いたいけれど…どうしたらこんなになるのかしら…」
嬉しさ半分、呆れ半分の声色で話しかけてくる。
「えっと…おじいに使うなって言われたやつ使った結果…かな?」
「何約束破ってるのよ…でも勝てたならセーフ…でも破ること自体…」
美香の中で誉めたいほうと注意する方が接戦してるみたい。
「ナイスなのです!神社ごと巻き込む大きな一撃、痺れたのです!」
「うむ…なかなかにいい一撃だった…」
「いや…神社をごとやってないよ?だってあれは…「1秒の間に受けた攻撃を2倍にして返す」スキルだよ?」
狐が神社にぶつかったりしないかぎりは周りに被害はでないはず…
なんか齟齬が生まれてる…?
でも…神社は壊れてるし…
「!桜木さん!後ろですわ!」
そんな考えは「月陽」さんの警告にかき消された。
「まだ終わらんぞ!!」
真っ二つにしたはずの狐が復活していた。
今までの傷さえも癒して。
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「まだ終わらんぞ!!」
真っ二つにしたはずの狐が咆哮する。
「!さすがにそこからの復活はずるくない!?」
急いで避けようとするが、当たってしまう。
「やったな!『多分英雄一閃』!!」
すかさず反撃。
しかし狐も追撃と言わんばかり攻撃で相殺する。
「!さっきよりも強い…?」
先ほどの一撃と今までの疲労かなんかで芯が捉え切れなかったかもしれないけど…
倒す前の狐であれば軽く受け流せたはずなのに…
「先ほどと同じだと思われてはなめられたものだな!!『狐幻術・派拳百手』!!」
攻撃速度も段違い。
流石に避けきれない…
狐の幻術が当たる直前、何かに防がれた。
「危なかったら逃げろといっただろう。一度回復しろ」
「曜先輩!ありがと!一回下がるから10秒待ってて!」
「任せろ。何秒でも待っててやる!」
曜先輩が防いでる間に一度退く。
「流石に夏世だと経験が足らないな…」
「一度防いだだけで調子にのって…」
「一度どころか全て防いでやろう。ここから先は通さん」
曜先輩の盾を持つ手が強く握られる。
「戯言を言ってろ!『狐幻術・死線』!!」
無数の死をまとった糸が曜先輩を襲う
「…『盾・盾・盾・盾』!!」
それを4つの盾で捌く。
「なっ!?」
「これぐらいの攻撃で通用するとでも?」
やはり…曜先輩には安心感があるね…
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後ろに戻って美香と話す。
「なんで狐復活したかわかる?」
「よくわからないわ…何か手がかりがあれば…」
美香がここまで悩むとは…やっぱSランクダンジョンってすごいね…
「…そういえばさっきの一撃はどういう威力の想定で使ったのかしら?」
美香が問う。
「あれは反撃技だからね。周りの物とかは破壊しないはずなんだけど…」
昔、おじいが使ったときは熊だけが爆ぜたし…
破壊しないはずなんだよね…
「おかしいわね…なんで神社が…」
美香が何かを言いかけたところで止まった。
「?どした」
「…神社を見るかしら…」
そう言われ視線を上げると……巻き込んで一部が崩れたはずの神社が…無傷がさも当然のように建っていた。
「え…?直ってる…?」
「ええ…最初に狐が空けた穴さえも…ふさがっているわ…」
おかしい…
一番最初に空いた穴さえもきれいさっぱりなくなり、滑らかな屋根となってたたずんでいた。
「今までの神社を破壊していなかったからわからないけれど………待って…ダンジョンの建造物って基本破壊不能じゃなかったかしら?」
美香がある疑問にたどり着く。
「!確かに!間違って壁を斬っちゃったたけど斬れなかったし!」
「隠れて何やってるのよ!?…でもルールで攻撃は禁止されてたはず…」
確かに!ダンジョンとかに攻撃は禁止されてるはずなのに…
どうしてだろ?
「そっちの疑問も尽きないけれど…まずは今の神社のことを考えましょ…」
一回そっち考えないことには倒せないしね。
てかこういうときに役に立つ「月陽」さんはどこに…
「!もしかしたら…あの神社と狐の受けた攻撃って連動してるんじゃないかしら?」
美香のそんな言葉によって考えは遮られた。
「確かに…真っ二つにしたら神社がほぼ真っ二つになったし…本当かも…?」
「少し検証したいわね…任せられるかしら?」
「!おうよ!頑張って真っ二つにするんだから!!」
任されたのならやるっきゃない!
「曜先輩!避けてね!」
狐に駆け寄りながら曜先輩に避ける促す。
「わかった!『点滅突き』!!」
「ぐっ!?」
曜先輩が狐の動きを一瞬だけ止めた。
私にはその時間があれば足りる。
「行くぞ!『多分英雄一閃』!!!」
狐の頭上で大きく振りかぶり下ろす。
「させるかァ!」
しかし気合で狐が避けたせいで左腕だけしか切り落とせなかった。
まあそれで検証には十分でしょ。
「なつ!神社の左側が軽く崩れたわ!」
「さっきの考えで正解だったってことね!」
美香の考えはあたり。
あの神社と狐は連動している。
「つまり……どゆこと?」
「もう…かっこがつかないわね…つまり狐の不死身は神社に関連してるのよ」
「なるほど!てことは…神社をぶっ壊せばいいのね!」
「短絡的だけれども…そうだわ。盛大にぶっ壊しなさい…と言いたいけれど…なつは狐の相手よ」
「なんで!?私が盛大にぶっ壊すターンじゃなかったの!?」
「あんたは狐の相手よ。現状一人で狐に勝てるのはあんただけなんだから」
「ぐぬぬ…そういわれると言い返せない……しょうがない!狐と戯れてるよ!」
「ありがたいわ…じゃあ破壊は眞籠先輩に任せようかしら」
「今話に加わったせいで何もわからないのですが…いいのです?」
「別に神社を壊せばいいだけよ」
「なら大丈夫なのです!魔法をぶっ放すのです!」
狐や狼に対して魔法が効かずほぼ何もできてなかったからだろうか。
めちゃくちゃなやる気を感じる…
「じゃあ夏世。頑張ってね。あんたがこの戦いの要よ」
「おーけー!てか倒してもいいんだよね?」
「もちろんよ。眞籠先輩もMP切れには気を付けつつ頑張って」
「完璧に任務を終わらせるのです!!」
「その間、眞籠は己が守ろう」
「じゃあ、狐をぶっ飛ばすわよ!!」
「おー!」「やるのです!」「うむ」
全員で気合を入れる。
「さて、お戯れの時間だよ」
「小癪な奴よ…絶対に殺す」
狐が殺気立つ。
この戦いを終わらせよう。
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蒼乃(キャラボ中〜!)