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風吹けば名無し
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みみ/新垢
34
鬼滅の短編集
蝶が繋ぐ命
「カナヲ~、そっちの端に飾り付けて!」
そう声がする。
声がした方を向くと、前髪を半分で分けた、ポニーテールの姉が見える。私は、コク、と頷いて、飾りをつける。
「出来たわよ!!」
声をあげたのは、もう一人の、長い髪を下ろした姉だった。
頂きます。と手を合わせて食べる。私が記憶にあるクリスマスで、いちばん幸せな日だった。
ーーーーー
フゥゥゥゥと呼吸音を鳴らし、刀を振るう。姉さん達の笑顔を頭のなかに思い浮かべなから、私は今日も戦い続ける。
いつか、鬼のいない、平和な世の中になるように、願いながら。
「おやおや、今日は良い夜だねえ」
「…ッ」
冷気、この鬼ーーー上弦の弐ーーーは、冷気を使う厄介な血鬼術を持っている。
「? そんなに警戒して、どうs」
グチュッ ボト
「! 君、速かったねえ! 僕でも見えなくなりそうだったよ!」
コイツの血鬼術は吸うと面倒臭いことになるから、余り近くには行けないし、呼吸も使えない。数ある呼吸の中でも、花の呼吸は肺活量を使うから一瞬でも吸わないようにしないと…。
みたいなのが見てみたい。
しかも続かない。
コメント
1件
読みました!クリスマスの温かい思い出と、上弦の弐との戦いの静かな緊張が対比になっていて、いいなと思いました。カナヲの「戦い続ける」という覚悟に、姉たちの笑顔が力になっているのが伝わってきます。ただ、本文の最後に「みたいなのが見てみたい。しかも続かない。」とあるのは、作品の中のセリフですか?それともメモ書きでしょうか?ちょっと気になりました。でも蝶のイメージも素敵で、続きが気になるエピソードでした🦋