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No side
cn”国王が突然失踪してしまった日を思い出してみようか”
いつも通り仕事をして
いつも通り生活をして
問題もなく過ごしていた筈だった
rd「おはよ〜」
ここは人外の国
赤色のマフラーをした彼はこの国の国王である
今日もいつも通り挨拶を交わす
kyo「…ん」
天使の輪を浮かべた彼は
寝起きで機嫌が少し斜め
でもいつもの事なので誰も気にしない
cn「おはよう」
「もうすぐご飯出来るってレウさん言ってたよ~」
素顔を隠している彼は
触手を弄りながら暇を潰しているみたいだ
彼の素顔は誰もみたことがない
md「ンン…」
緑色の某キャラクターの着ぐるみを着ている彼は
窓辺の椅子に座り日向ぼっこをしている
今にも寝てしまいそうだ
ru「誰か運ぶの手伝って〜」
可愛らしい顔立ちをした高身長の彼は
皆のご飯を作ってくれていた
心優しいガストの子である
kyo「俺手伝う」
ru「ありがとう」
cn「みっど〜?起きてる?」
md「オキテル…」
rd「ふはは笑」
この日はとても天気が良かった
城下町を見ればら民が沢山いて
賑わっている
rd「美味しかった!」
ru「らっだぁこの後何かするの?」
rd「うーん…」
「特には何も……ん?」
kyo「…?どうした?」
青色の彼は何かに気づいてしまった
rd「…俺外見回ってくる」
ru「急だね…気をつけて」
md「TPスル?」
rd「うんお願い」
md「オケーイ」
cn「いってらっしゃーい」
仲間たちは特に気にすることもせず彼を見送る
しかし彼はすぐに帰ってくることはなかった
kyo「おい!らっだぁは!?」
md「反応ガ無イ」
「最後ニ見タノハ海側」
ru「海側、敵兵の死体多いからわんちゃん海の中……」
cn「俺見てくる」
青色の彼が見回りに行くと言ってから1時間ほどあと
隣国が攻め込んできた
突然だったこともあり、はじめは押されていたものの
戦力はこっちの方が上なためあと少しで勝てる
誰もがそう思っていた
『さっきから連絡がこない』
IGLをしていた緑色の彼が珍しく声を張って言う
いつもは連絡なんかしない彼でも争いなどになれば連絡はするものだ
cn「…いた、かも」
この国の側にある海は少し深く危険区域として普段は立ち入り禁止としている
その海の底に彼はいた
彼の周りの水は薄い赤に染まっている
cn「緑君TPお願い」
md「了解」
cn side
いつから海の中にいたのかがわからない
早く止血をしなければ出血多量で死んでしまうかもしれない
…まてよ、?
らっだぁは青鬼の種族で血は青色のはず
周りの赤色はなんの…
それに回復の速さも俺らよりも速いはず…
何か
何かがおかしい
ru「コンちゃん…大丈夫、?」
cn「……ねぇ、らっだぁって青鬼だよね、、?」
ru「…うん?」
cn「泳ぐことだってできるし、」
「自己回復だって速いよね」
ru「そうだね、」
cn「こんなに浅い刺傷だったら数分で治るよね」
ru「……」
早急に治療をしないと
らっだぁが死んでしまうかもしれない
md「アッタ」
cn「ほんと!?」
md「合ッテルカハ分カラナイカラ」
「アノ場所周辺ヲ調ベタホウガイイカモ」
kyo「俺行ってくるわ」
ru「俺も行くよ」
「コンちゃんらっだぁをよろしくね」
cn「うん…」
空調をしっかりと調整して
毛布なども掛けているのに
未だに体は冷たいまま
まだ生きているのに体温が上がらない
cn「なんでだよ…」
焦ったらだめだ
そう思っているのに考えれば考えるほどネガティブになってしまう
kyo「あった」
「不自然に酸化してるナイフ」
不自然に酸化…?
毒だとしてもそんなの…
kyo「コンちゃんあとは任せた」
cn「……ん」
みどりくんから貰った資料と照らし合わせてみる
血で酸化したとしてもこんな色になるわけが…
…あ、
cn「俺に試せば…」
ru「やめてね?」
cn「ぁ、はい」
-数週間後-
cn「これも違う…」
md「珍シク時間カカッテルネ」
cn「片っ端からやってるからね…」
「いつもと条件が違いすぎる」
md「ラダオクンハマダ起キナイノ?」
cn「容態は変わってないけど起きないね」
「もしかすると毒じゃない可能性だってある」
kyo「毒じゃないなら話は変わってくるぞ」
cn「能力だとしたら…」
何年もかかってしまうかもしれない
これ以上時間はかけたくない
ru「そういえば…話変わっちゃうんだけどさ、」
「きょーさんってこの時期は神に招集されるんじゃないの?」
kyo「ん、?あぁ…」
「俺神嫌いやし、らっだぁが死にかけてるのに行けるわけ」
ru「それじゃあ、…」
kyo「最悪追放されるかもな」
md「ソレ、大丈夫ナノ?」
kyo「堕天使になろうが俺は俺だからな」
cn「性格は悪魔だもんね」
kyo「ん?」
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