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sideゼルゼディス
その日、エシャロットを連れて久しぶりに王都に行きました。
目的はシャンクの野郎と魔法契約を結ぶ為です。
王宮に着くと、ドルモッドがヘコヘコしながら私とエシャロットを出迎えました。
シャンクの書斎に入ると、シャンクも立って一礼しました。
まぁ、愚かなアリアよりは賢いかもしれませんねぇ。
「魔導士ゼルゼディスよ。
今までの無礼をお許しください。
この王都にはやはりあなたの力が必要です。
どうか、お力添えください…!」
再び頭を下げるシャンク。
「まぁ、そちらがそう言うならば…
ただし、魔法契約を結んでもらいますよ?」
私はシャンクに釘を刺します。
「どのような契約内容ですか?」
まぁね、普通は契約内容聞きますよね?
何も聞かずにサインしたアリアはバカ過ぎて話になりません。
「説明しますよ。ニッコリ」
私とエシャロットは書斎のソファに腰掛けました。
「では、契約内容を言っていきます。
そんなに複雑な物では無いので、1度聞けばわかるでしょう。」
~魔法契約書内容~
1項 宮廷魔導士としての私の勤務は月に1度とする事
2項 領地セイラを独立した領土と認め、何事においても干渉しない事
3項 準備金として300万ルナ用意する事
4項 私がSランク魔導士である事を決して他言しない事
5項 王都に専用の屋敷を用意する事
6項 サルベアント国のどのような外交にも私が手助けする事は無い事
・
・
・
11項 以上の契約内容について違反した場合には、契約者シャンクの心臓が破裂する
という物だった。
足元を見ている?
当然でしょう?
こういう時に優位に立たなくて、いつ立つんですか?
シャンクに契約内容を説明すると、多少嫌そうな顔をしていました。
私が「契約内容について譲歩するつもりはありません」ときっぱり言うと、彼は諦めたようにサインしました。
「魔導士ゼルゼディス。
契約はきちんと行った事だし、早速王都に結界を張って欲しいのだが…」
シャンクは言います。
「ま、仕方ありませんね。
『夜の闇の聖霊よ。
我が命令に従い、王都サルベアに黒き結界を張り巡らせよ。』」
私が言うと、一瞬私の身体から黒いオーラが放たれたと思うと、そのオーラはすぐに消えて行きました。
「おぉ!
素晴らしい…!」
シャンクは感嘆の声を上げます。
「では、私とエシャロットはこれで失礼します。
行きましょう、エシャロット。」
「え、えぇ…」
「待ってくれ…!
エシャロット、あの時の事は悪かった…
だが、幸せそうで何よりだ。
君の幸せを願っている。」
シャンクは最後にそう言いました。
チッ、エシャロットは留守番させるべきでしたね…