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そうして、私とゼルゼディス様はその日300万ルナもの大金を手に入れた。
「ゼルゼディス様。」
「何でしょうか、奥様?」
「王都にはスパイス屋さんがありましたわよね?」
私は確認する。
この世界では、その頃、色々なスパイスが発見されており、主に肉料理にかけて食べるのが一般的だった。
「ありますけど…
肉料理でも作るんですか?」
ゼルゼディス様は私に尋ねた。
「まだ、秘密ですけれど、良い事を思いつきましたの。
300万ルナで新しいお店をセイラの領地に建ててはどうか?と…
そして、そこで出す料理にスパイスが必要なんですわ。」
私は言った。
「何の料理かは、教えてくれないんですね?」
「出来てからのお楽しみですわ!」
私は嬉しそうに、にっこり笑ってそう言った。
「全く…
あなたの笑顔は反則ですね…」
そんな事を言い、ゼルゼディス様は何かを諦めたようにスパイス屋に向かった。
「どのスパイスを買うんです?」
「えーと…
クミン、カルダモン、シナモン、クローブ、ローレル、コリアンダー、ガーリック、ターメリック、ブラックペッパー、ジンジャー、の10種類ですわね。」
私は前世の記憶をフル回転して10種類のスパイスを選んだ。
確か12種類必要だったはずだけど、あと2種類は思い出せなかったのだ。
「そんなにスパイスばかり買って…
一体、何を…?」
「いいから、いいから!」
私たちはスパイスを買い、メゾドリックさんに乗ってセイラの領地へ帰った。
早速キッチンに立ち、スパイスをフライパンで香りが出るまで炒める事に。
ゼルゼディス様は後ろの方から物珍し気に見ている。
うん、香りは成功してそうだわ!
色もいい具合にだし!
私は隣の魔法コンロの上の鍋で野菜と肉を炒め、その後水とコンソメを足し煮込んでいくった。
「鍋料理ですか…?」
ゼルゼディス様が尋ねる。
「もう少しで出来ますから、まだ秘密ですわ。」
私は鍋のコンロの火を止め軽く中身を冷ますと、フライパンで炒めたスパイスを入れた。
またしばらく煮込み…
そうしてやっと完成した!
「カレーですわ!」
「かれぇ?」
「発音が違います。
カレー!
とにかく食べましょう!
あぁ、後は白いご飯があれば…」
私は前世の白いご飯を思い出す。
とにかく、得体の知れない料理だ、と怖がるゼルゼディス様を強制的に席に着かせて、2人でカレーを食べた。
「お、お、美味しいっ!」
ゼルゼディス様が驚きの声を上げる。
「でしょう!?
カレー店を出したら、きっと大儲けですわよ!
じゃなくて、領地改革出来ますわ!(やっと…?)」
そんな訳で、アルトさんにカレー店を作ってもらうように頼んだ。
こうして、セイラの領地に2つ目の料理店が出来ようとしていた。
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