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## 『特攻隊長は、爆モテ委員長に捕獲されました。』
#第7話:お節介な作戦会議
目黒に完全に無視されるようになってから、丸三日が経った。
「あー、もうダメだ……。俺、死ぬかもしれない……」
昼休みの渡り廊下。佐久間は自動販売機の横にしゃがみ込み、完全に魂の抜けた顔で嘆いていた。
「大袈裟やなぁ、佐久間先輩」
呆れたような声を出したのは、紙パックのいちごオレを吸いながらやってきた2年の向井康二だ。その隣には、楽しそうにノートをめくっている生徒会書記のラウールもいる。
「大袈裟じゃないよぉ! 目黒のやつ、マジで俺のこと視界に入れてくれないんだもん! 挨拶してもすれ違いざまにペコって頭下げるだけでさぁ……前みたいに『制服直してください』とも言ってくれない!」
「まぁ、めめも一回決めると頑固やからなぁ」
康二がふぅ、とため息をつく。
すると、ラウールがすっと佐久間の前にしゃがみ込み、悪戯っぽく微笑んだ。
「ねぇ佐久間先輩。本当はめめと、前みたいに話したいんでしょ? ……ううん、それ以上になりたいんじゃない?」
「っ、な、なに言って……!」
顔を真っ赤にする佐久間に、ラウールは手元でチャラリと『ある鍵』を弄びながら続けた。
「めめだって、本当は先輩のことばっかり見てたんですよ。嫌いな人の制服、わざわざあんな至近距離で直さないでしょ? あいつ、先輩に『大嫌い』って言われて、実は相当ショック受けて強がってるだけです」
「え……? 目黒が、ショック……?」
「そう。だからね、ここは特攻隊長の先輩から、ガツンと突っ込んでいかなきゃダメ。あいつの心の壁をぶち破れるのは、先輩だけなんだから」
ラウールの言葉が、佐久間の胸にすとんと落ちていく。
ヤンキーの特攻隊長が、後輩に冷たくされたくらいで何ウジウジ悩んでるんだ。大嫌いって言ったのが嘘だったなら、ちゃんと自分の言葉で、アイツにぶつかりに行けばいい。
「……っし。決めた。俺、目黒とちゃんと話す!」
「その意気や! 応援しとるで、先輩!」
康二が親指を立てて笑う。
「じゃあ、作戦開始ね。今日の放課後、また『あの場所』の鍵、開けといてあげるから」
ラウールはニヤリと不敵に笑い、銀色の鍵をポケットにしまい込んだ。
-–
その頃、2年2組の教室。
窓際の席で、目黒蓮はシャーペンを指先で回しながら、冷めた目で校庭を眺めていた。
「……ハァ」
ここ数日、佐久間を徹底的に無視しているものの、目黒の心は少しも晴れていなかった。
廊下ですれ違うたび、捨てられた犬みたいな目で自分を見てくるピンク髪の先輩。今朝も校門前で、渡辺先輩と宮舘先輩に挟まれながら、チラチラとこちらを気にするように見ていた。
(あんな顔するくらいなら、最初から『大嫌い』なんて言わなきゃいいのに)
あいつのうるさい声が聞こえない日々は、静かで、平和で──そして、狂いそうになるほど退屈だった。
「目黒ー、ちょっとこれ、放課後までに生徒会準備室に持ってっといて」
担任の教師から、古い資料の束をドサリと机に置かれる。
「……分かりました」
目黒は小さく返事をして、資料を手に取った。
あの、狭くて薄暗い、あの人と2人きりになった部屋。
まさかそこで、再び運命が動き出すとは、この時の目黒はまだ知る由もなかった。
✂︎————キリトリ線———–✂︎
私って
2話事に飛ばして書いてて
その話をどう繋ぐかやってるだけなので
早い時と遅い時があるんですね、はい
10話位で終わらせたい!
もう1話完成してるんで出します!
花凜
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凛 🍏☃️❤️🌹♡
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コメント
1件
みぅ🤍🥀です、読んできました……! この第7話、もう完全に“仲間が動き出す”回って感じでドキドキしましたね。目黒の“無視”が終わってほしいような、でもこのままラウールの作戦で2人がどうなるか気になって……あの「鍵」の伏線、めっちゃ効いてる……! 佐久間がウジウジしてるの可愛いし、康二とラウールのフォローも自然で。それでいて、目黒の“狂いそうになるほど退屈”って台詞にゾクッとしました。これはもう……次(第8話)で2人がどう動くか、待ち遠しい……! 作者さん、続き楽しみにしてます🌙