テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
⚠️ケアテイカー♂×ブロック、死ネタ(夢オチ)
気がついたら墓地にいた。目の前の墓石には、愛してやまなかった人の役職、生まれた年と死んだ年、そして今まで知ることを許されなかった彼の本名が刻まれていた。
ブロックさんが死んだ。
どうやって死んだのかは覚えていない。
気がついたら花束を抱えていた。あの人が生前好きだった花がたくさん詰まった花束だった。彼の墓に備える気になれなかった。
ブロックさんは死んだ。
あんなに愛していたのに。
気がついたら頬が濡れていた。目からとめどなく涙が流れていた。それなのに心は酷く凪いでいた。全ての想いは悲しみに着いていた。
ブロックさんはもういない。
守れなかった。
目が覚めると見慣れた天井だった。
体を起こしてようやく自分が泣いていたことに気づいた。胸騒ぎがしたから急いで着替えて自分の部屋を出た。
別棟で暮らすブロックさんの部屋の前まで来た。扉を乱暴に叩いた。息が上がっていることに気づかなかった。
しばらく返事がなかった。
もしかしたらこの部屋の住人はすでに去って中には誰もいないかもしれなかった。
扉が開くまでほんの数分しか経ってないはずなのに、その間が永遠に感じられた。
「ケアテイカー…どうしたんだ?こんな朝早くに。」
寝ぼけながらも甲冑を忘れないブロックさんが応対してくれた。
安堵感が堰を切ったように溢れ出して、ついでにまた涙も溢れた。
朝の五時だった。早朝も早朝だ。
部屋に通してもらい、全部話した。
ブロックさんが死んだ夢を見たこと。不安になって押しかけてしまったこと。
話すうちに自分が馬鹿馬鹿しく思えてきた。
「…すみません、こんなくだらないことで…私らしくない…」
「…俺を心配してくれたんだな。ありがとう。」
自分の膝の上で服の布地を掴んで震える手に、一回り大きな手が重ねられた。力が抜けた。
「安心してくれ。俺はちょっとやそっとでは死なん。」
説得力なんて無いはずだった。いつも大怪我するくせに。
それなのにブロックさん、あなたはどうしてこうも私を安心させてくれるんですか。
年甲斐もなく泣いてしまう。そんな私の頭を優しく撫でてくれる無骨なその手が私をもっと泣かせる。
もっと強くなりたい。あなたを守れるぐらいの強い男になりたい。ならなければ。
ブロックさんを守りたい。
#ロブロックス
Mnahiko
674
2,355
コメント
1件
うわぁ…第9話、読み終わったけど胸がいっぱいだよ😭💔 冒頭の墓地のシーンからもう涙腺崩壊…「守れなかった」っていう後悔が重すぎて、そっからが夢で良かったって心から思ったのに、ケアテイカーくんが朝の5時にブロックさんのとこ駆け込むシーンでさらにやられた…「ちょっとやそっとでは死なん」って言うブロックさん、説得力ゼロなのに優しさが滲みすぎてて泣ける😢💕 「守れるように」ってタイトル回収もエモすぎました…次も絶対読む!!