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[伊波視点]
ジリジリとした日が肌を指す。周りもガヤガヤと人の声がする。
(どこだここは。てかなんで寝てんだっけ?)
少し動くと地面がジャリっとなった。
(道路が整備されていない、?ていうか今日本は冬なのにこの気温はあり得ない!!)
目を覚ますとそこは砂に覆われた異国の風景だった。
(確か昨日は任務を終わらせて配信の準備をしてたような…。それで結局配信はしたって?やばい、そこからの記憶が全くない。
まぁとりあえずこの街を探索しよう。何かヒントが見つかるかもだし)
一枚上着を脱いで半袖姿で異国の商店街のような場所を歩き出した。
(売っているものは、日本と大差はないな)
段々この世界に慣れ始め、商品に目をつけ始めた。落ち着いたらいろんなことが考えられるようになった。
(まずどのようにして日本から出たのかがわからない。その上日本語ではない言語だとわかるがなぜか理解できるし話せている。)
そんな時、道の隅っこに丸まっていえる子供を見つけた。
(お金がなくて、ご飯が食べれないとか?日本ではあまり見ないけえど外国だとたくさんいるって聞くし)
一応スマホも財布も持っていたので、目の前のパン屋さんに行くことにした。
どれも美味しそうだったが、一番目の前にあったフランスパン子供の背丈分くらいの長さのパンを手に取り
「おじさーん。これ買いたい!」
お店のおじさん『おう。それは150だよ』
愛想の良さそうな笑顔で言われる
(150円。まぁ発展途上国ならこんなもんなのか)
「はい、150円。ありがとね!」
お金を払うと元気に手を振ってその場を離れた。早くこどもたちにあげたくてうずうずしていた。なので
お店のおじさん『お、おい。ちょっと待て坊や。これはなんだい。ちゃんとお金を払わんか!』
という声は伊波の耳には届かなかった。