こんにちは
momoです
新たな連載スターティン
中太です
色々設定盛り込みすぎだけどまぁそこのとこお願いします
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「あ、あのね、中也」
「、、、おう」
今、俺の目の前に元相棒である太宰治が、神妙な面持ちで話を振ってきた
此奴もポートマフィアに居た頃はよくこうして2人でセーフハウスにて作戦会議や新たな技の開発など、勿論普通に話したりもしていたのだが
組織を裏切ってからは此奴がどこに居たかも、何をしていたかも分からなかった為話すことは無かった
再会してからはお互いの家を行き来したりして、時間を作っていた
別に付き合っている訳では無いが、言わずともそんな雰囲気は出ている
だが、恋人らしい事はしたことがない、手を繋ぐ、一緒に寝る、抱きつく、その他諸々も、1、2、3で言う1すらもしていない
だが、ポートマフィアの頃に何度か身体を重ね合った、あの頃はお互いなにかおかしかったんだと思う
だから、恋仲というより親しい友達、に近しいが普段のいがみ合いから親しいとは言い難い、ではセフレでは?となるが、今はもうシていない、その為相応しい関係が言葉に出来ない状況が続いている
まぁ、俺は太宰とそういう関係、、になってもいいと思ってるが、1番大切なのは太宰の気持ちだ
話は戻って、帰ってきたらいつの間にか俺の家に馴染んでいる太宰がいて、特に違和感もなくお互い無言で寛いでいたら、冒頭の様に太宰に声をかけられたのだ
「実は私、”素直になってしまう異能”とやらにかかってしまって、」
「、、、は?、はぁ?!?!手前無効化はどうした?!」
「きっと能力者に直接触らないと解除出来ない奴だと思う」
「どうすんだよ、てか素直になってしまう異能?とやらはどんな力なんだ?」
「其れはまぁ、本心をさらけ出してしまう、と言うか、、」
「何だよ、何時もと違ってパッとしねぇ答え方だな、まだ何も分かってないのか?」
「そんな所なんだよね、、て事で、私変な事沢山言うかもしれないから、気にしないでね」
「嗚呼、わかった」
素直な此奴を見れるなんざ、弱点の一つや二つくらい見つけられるだろうか
昔から思考も気持ちも何もかも読めなくて、嫌がらせばかりされていたので少しは仕返しができると思うと気分が上がる
まぁ此奴だから、異能なんかに振り回される事無く、隠せる所は全部隠すだろう
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次の日も、太宰は家に居た
だが、様子がおかしい
普段なら趣味の悪い本を読みながら珈琲でも飲んでいるのだが
俺が帰ってくるなり
「おかえり中也!お疲れ様、上着掛けとくね」
と顔を赤くしながら戸惑った顔をしている
きっと自分自身も言いたくは無いけど異能の所為で口が勝手に動いてしまう、という状況だろう
其れに加え、いつもは離れた場所でお互い無言が殆どなのに
今日は俺の隣に座って手袋越しに俺の手で遊んでいる
“素直になる異能”には行動も含まれるらしい
俺の手を恋人繋ぎの様に自分の手に絡めたら満足したのか俺の肩に頭を載せて眠ってしまった
これは、思ったより大変だな
太宰に気にするなと言われた為何事も無いように振舞っているが、心の中でめちゃくちゃ堪えてる、今すぐに抱きついてキスしたいところをどうにか堪えてる
我慢しろ、ここで耐えればあとは楽
そう信じるしか出来ない
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時間的に晩飯なのでなにか作ろうと思い肩に乗っている太宰を起こさぬように手を解き、抱き上げソファに寝かせたのだが、寝かせて少ししたらのそりと起きてしまった
「、、ちゅ、ゃ、、どこ、、」
まだ寝ぼけているのか、少し奥にいる俺の姿が見えていないらしい
「、ちゅーゃ、、どこ、いったの、、中也、?」
切なそうに寂しそうに俺の名前を読んでいる
此奴、本心ってどんなんなってんだよ
ゆっくり駆け寄って顔を覗く
「おい、太宰、大丈夫か?俺は此処に居るから、どうした?」
「んーん、中也が居るならいい、」
「そうか、なにかあったらまた呼べよ」
慣れてきたのか素直になるのを隠そうともしなくなってますます俺にとってマズい状況が生まれていく
もういっそのこと付き合ってしまおうかとも思ったが、太宰から好意を伝えられるまでは何も手を出せない
まるで天使との生き地獄だ
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おしまい
続くっす
コメント
2件
中太てぇてぇな‥