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怒りと精神的なショックのあまり、柚彦は口がきけなかった、ただ彼女を抱きしめ、あの男を飛び蹴りで顎を蹴り飛ばしただけに済ませてしまって激しく後悔をしていた、もう2,3発殴っておけばよかった、しかし、もし次に会う事があれば、必ず制裁をくらわす
「本当にごめんさない・・・あなたは俊哉と違うってわかっているんだけど・・・」
柚彦は優しく髪をなでた
「君を傷つけることなんて出来るわけないよ、二度とそういうことがないように、僕が君を守るよ、信じてくれ」
「信じるわ・・・あなたがそんなことをするはずがないのはわかっているのただ・・・あなたには申し訳なくてあなたが求めていることをしてあげられないから」
とめどなく彼女の目から涙がこぼれる見ていられないぐらい可哀そうで、胸が締め付けられる
「私の体は壊れてしまったのよ・・・永遠に・・・普通の女の人と違って、いつまでたってもあなたに応えることが出来ないんだわ、彼女としてすべきことが出来ないのが、辛くてしかたがないの 」
「すべきだというふうに考える必要はないよ、感覚は頭で割り切れるものではない、自分を責めないで 」
彼女はうなずいて柚彦の胸に寄り掛かった、二人は抱き合いながら枕に頭を落とし目を閉じた、ようやく体が温まってだるくなり眠気が襲ってきた
柚彦が囁いた
「僕の事だったら心配しなくていいよ、なぜ君が抱きしめると体を硬くして拒むか理由がわかって、ずっと気が楽になったよ 」
「柚彦君・・・」
「何か方法を考えよう、僕も一緒にカウンセリングを受けてもいいし、どうにかして君がもっと幸せになれるように・・・僕のためにでなく君のためにね・・・ 」
返事が返ってこない、彼女の顔を柚彦は覗き込んだ
彼女はすでに力尽きたのか、小さな寝息をたてて眠っていた、腕の中で子供のように寝込むほど信頼されているのが嬉しかった
彼女のおでこにキスをして柚彦はそのまま一晩中彼女を抱いて眠った