qn→黄乃崎音羽(きのさきおと)
or→雪乃音羽(ゆきのおとは)
あなたがいなくなっても。
or_side
毎日毎日、全員に無視され続けられる日々。もう学校に行っても意味がないんじゃないのか。
そんな思いから、僕は不登校になった。朝は起きられない。制服を見るだけでも吐き気がする。
寝るときは夢の中で過去のことを思い出す。最初はふざけていたあいつらもだんだんとエスカレー卜していった。
最初はヒソヒソ声、からかわれるだけだったのに。最終的には殺されかけた。
なんで僕が。生まれてきた自分が悪かったのか。
毎日毎日自分を責めつつ、親にも僕を産んだことに心の中で密かに恨みを募らせていた。
なんであいつらが悪いのに、自分が苦しまなきゃいけない。なぜ親が悩まなきゃいけない。
誰にも聞こえない心の叫び。そして部屋に密かに響く僕の穢らわしい泣き声。
死にたい。でも死ぬ勇気がない。僕はどうしたらいい。
ある日父が僕の部屋にやって来て言った。
『or、ちょっといいか?』
「いいけど。何」
『今の学校が嫌なら転校するか?嫌でも一種の手段として考えといてほしい。』
「わかった。別に嫌じゃないけど。」
転校しても僕の心が蝕まれるだけだ。朝起きられない、学校に行けない。そんな辛い気持ちなんて誰にもわかりやしない。
そう思ってた。
あの日から親は物件探し、僕に適した学校を探し続けていた。
また親に迷惑をかけてしまった。こんな自分なんて、自分なんて、死んじゃえばいいのに。
情けない。意気地なし。こんな僕が産まれてごめんなさい。死んじゃえばこの罪はなくなりますか?
転校し、新しい中学校に来た。
先生たちの評価もよく、僕があまり悩まないように、あんまり偏差値が高い学校にしてくれたらしい。
新しい制服を着る。あの時の日々を思い出して泣きそうになる。
だめだ。泣いたらばれるだろ。落ち着け僕。精神安定剤を探して飲む。本当に効いてるかわからないけど、まぁ人間って効いてるって思えば効くものだ。
緊張、不安。いろんな思いが心にストレスをかけてくる。
1日だけでも、行けたら。1日だけでも。その言葉が唯一の助けだった。
緊張の瞬間。
新しい教室におずおずと入る。
『転校生です!みなさん仲良くしてくださいね!』
【は~い!】
『では自己紹介をお願いします。』
「はじめまして。名前は雪乃音羽で、好きなことはゲームです。これからお願いします。」
テンプレめいたことを言うだけ。別に学校なんて行かなくても人生生きてけるし。
『では、雪乃さんそこの席どうぞ。』
僕の中学校生活は改めて始まった。
[ねぇねぇ!僕もゲーム好きなんだ!よかったら友達にならない?]
意外と喋りかけてくれた子が沢山居て、転校してよかったかも、と少し思ったが、警戒しておくことも大切。
今日の1日で一番仲良くなったのは隣の席の子で、名前は黄乃崎音羽。クラス替えあるある。
隣の子のガチャで今後の友達が大きく変わる。
しかも偶然名前の漢字が一緒。
こんな奇跡ないよね。
このことは仲良くなれそうな気がした。
一旦切ります!
では次回もお楽しみに!
おつら!✌!
コメント
7件
最高ですぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!! 続きが楽しみで夜しか寝れません!!!!(?)
新連載だァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!() 続きめっっっっっちゃ楽しみにしてる!