テラーノベル
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手遅れなのかもしれない。
俺だって気付いてた。でも、認めたくなくて。逃れたくて。
まだ、後戻り出来るとそう頑なに信じ続けていた。
それすらも、打ち砕かれたのは‥いつだったんだろう‥
違和感にもっと早く気づいていれば。
今更、後悔しても仕方ない事を俺は延々と悔やみ続けている。
あの時の、彼の、射抜くような視線の真意に気付いていれば‥
荒い息遣いが乾いた空気を震わせる。性を発散させた興奮の余韻が今だに抜けない下半身を、祐希さんの両手が押し拡げる。
目の前に曝け出される恐怖と屈辱に、足を必死で閉じようとするが、それすらも敵わない。
強制的に従わされる。支配されていく。
アルファの俺が‥。
「嫌だっ、やめてっ!」
「そんなに暴れんなよ。ほら、いい子だから」
何度となく叫んだ声を、ことごとく無視するかのように祐希さんは取り合ってくれない。
むしろ、駄々をこねる子供に言い聞かせるように話しかけるから、たちが悪い。
口調は穏やかだが、押し拡げている手の力が、祐希さんの心情を表している気がした。手形が残るんじゃないかと思うほど、痛い。
爪の先も皮膚に食い込んでくるし。太腿に感じる痛みに目を瞑ると、触れられるはずもないその場所にヒヤリとした感触がしてゾッとした。
「は?、なっ、なに?‥」
「ああ、これ?潤滑油だよ。まだ、これがないと濡れないだろ?濡れるまではこれを使おうな」
さも当然のように呟かれる声には、躊躇いなど一切ない。躊躇なく、あるボトルから垂らしたものを後ろの蕾に塗り込んでいく。
最初は入り口の周辺を。撫でるような動きに、身体がビクつく。
気持ち悪い。
感じたのはそれだけ。誰にも触れられた事のない場所を弄られる、嫌悪感に吐き気さえしてくる。
それでもグッと我慢していたが、その指先が、中へと侵入しようと宛てがわれた時には、思わず叫んでいた。
「は?なんで!?そんな‥汚いとこっ」
「汚くないよ。ああ、藍は寝てたから知らないんだっけ。さっき、俺が綺麗にしてあげたから、大丈夫。ほら?」
「んあ゛ッッッ!?、、」
宛てがわれていた中指が一気に根元まで中に侵入し、内壁を擦り上げる。強烈な異物感に、必死で押し出そうと無意識に力んでしまうが、祐希さんの指を締め付けるだけのようだ。その感触さえも楽しむように長い指が内部でグニグニと動き出す。
「すげぇ、締め付け。気持ちいいね」
「ぬ‥抜いて‥嫌や‥」
「痛くないだろ?洗浄した時に解しておいたし。それに、この潤滑油には媚薬成分も入ってるから。藍の為に用意してたんだ。血流促進効果もあるからすぐ、効いてくると思う」
「なに言って‥」
アホな事を‥そう最後まで言いたかった言葉は、2本目の長い指の動きによって掻き消されてしまう。
「や゛ぁぁぁ、、、、ひっ‥」
潤滑油をさらに内部に塗り込むように、挿入された2本の指が無造作に捏ねくり回す。暴かれたくもない内側を擦られ、どっと汗が噴き出した。
痛みは確かにそれ程感じないが、無遠慮に掻き回される異物感は不快感でしかない。気持ち悪い。
「嫌やぁ‥‥‥」
‥‥‥‥。
執拗に中を弄られ、終わりの見えない行為に涙が零れ落ちる。一体いつまで続けるつもりなのか。身体は今だに動けないし。開かされたままの両足も胸につくぐらい押し曲げられていて痛いし。滅茶苦茶だ。
「泣くなよ。お前に泣かれると困る」
だったら、今すぐこの行為をやめてくれ。そう伝えるが、止める様子など一切ない。3本の指を挿れてきた時には、その動きは激しさをさらに増していた。
ローションが泡立ち、グチュグチュ‥と聞きたくもない音が漏れ出す。
それに伴って、不快感だけだったのが、ジワジワと別の感覚を拾うようになってきた。
なんで‥中が熱い‥?ムズムズする‥
指を挿入されている部分が、ジンジンと疼いてくる。痛痒いような、尿意を催している時のような圧迫感。
その違和感から逃れたくて、腰を動かすが、その行為すらもガッチリと抑え込まれてしまう。
逃げる事など到底敵わない。
「気持ちよくなってきた?腰、揺れてる。可愛いな‥お前‥」
そんなはず無いだろ‥そう吐き出したかった言葉も、興奮状態なのか、しきりに唇を貪るように合わせてくる、祐希さんには届くはずもなく‥
何度もしきりに可愛いと呟く声がキスの合間に振りかかり‥まるで、その言葉が呪いのように身体中にまとわりつくかのようだった。
コメント
4件
開いてないうちに、こんなに話が進んでたなんて……🥹 ありがたやぁ、ありがたやぁ、😭 ゆうらん♡さんの神作品ずっと、待ってます!!🫶🏻💗*゜
続き更新していただきありがとうございます! これからどういう展開になっていくのか気になるばかりです!今回の祐希さんはまだ冷静w