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どうもYI702です。
前回の続きからです!
いってらっしゃい!
いふ「…………。」
ゲームの休憩時間になった翌日。
いふはほとけの家の前に立っていた。
そっとインターホンを押すと、ピンポーンと音が寂しく鳴る。
扉からは誰も出てこない。
いふ「……居るわけねえか。」
あの後ニュースを見て分かったのだが、あのゲームで死んだ人は、あくまで「行方不明者」「失踪者」として扱われている。
死体は発見されていないらしい。
いふ「…………せめて墓にシュークリームくらい供えさせろよ。ばーか。」
如月ゆう「はぁ…………。」
ため息を一つ。
……自分は、人を殺してしまった。
それも、共に頑張ろうと切磋琢磨していた、大事な仲間を。
それなのに、ニュースで死体が出ていないことを知り、証拠が出ることはないのだと安堵してしまう自分にまた嫌気がさす。
如月ゆう「もう、全部…夢だったらいいのに…………。」
ユイ「はぁ……。ねぇ、放送委員?」
放送委員「なんですか?」
ユイ「やっぱりさ……君も同じなんでしょ。私と。」
放送委員「……何故そう思ったので?」
ユイ「とぼけないで。『異世界人』じゃなきゃこの世界で私に『逆らったら爆死する呪い』かけられないでしょ。この世界では魔法使えないんだからさ。」
放送委員「……ばれてしまいましたか。まあもともとそこまで隠す気もなかったのでいいですが。」
ユイ「もろばれだわ。で、そろそろこのゲームをやろうと思った理由を教えてほしいんだけど。」
放送委員「…………今言う理由はないですね。まあ、ゲームが終わったら教えてもいいですよ。」
ユイ「……そう。」
今回はここまでです!
見ていただきありがとうございました!