テラーノベル
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どうしても佐久間くんと2人で話したくて
無理やり腕を引っ張って空き部屋に押し込んだ
「お前と話すことなんか俺にはないんだけど」
佐久間くんが睨みをきかせる
怯んじゃだめだ
じっくり話せば解ってくれる そういう人だ
「佐久間くんに俺の気持ちが伝わってないから
ちゃんと言いたいんだ」
「俺は聞きたくないから言わなくていい」
全然聞く耳を持ってくれない
俺の気持ちを無下にされた気がして胸が苦しい
言葉にならなくて佐久間くんを抱き竦めた
「…!! 離せって!」
腕の中で佐久間くんが暴れる
胸を押されて少し身体を離されて
悔しくてその白くて細い腕掴み上げた
なおも暴れ続けるその腕を壁に押し付けて
動きを封じ込める
こんなときでも佐久間くんへの想いがどんどん
溢れ出してくる
好きだ
こんなにも
そのとき
誰も来ないだろうと思っていた部屋のドアが
勢いよく開けられて
俺と佐久間くんは驚いて同時にドアのほうを見た
そこに立っていたのはふっかさんとしょっぴー
「何してんだお前ら!」
セリフが生活指導の先生みたい
この場に相応しくない考えがよぎる
俺の手の力が緩んだ隙に
佐久間くんは手を振りほどいて
ふっかさんの横をすり抜けて部屋を出ようとして
その後ろにいたしょっぴーに足止めされた
「めめ、いくらお前でも
さっくんにひどいことしたら
俺許さねえからな!」
見ると佐久間くんの腕が赤くなってる
俺が掴んでた手の跡だ
これはどう見ても俺が悪い
俺は話がしたかっただけなのに
「…ごめんなさい」
もうそれしか言葉が出てこなかった
伝えたい言葉がたくさんあったのに
しょっぴーが佐久間くんを連れて
部屋から出て行って
俺はふっかさんと2人きりになった
「めめさあ、気持ちはわかるけど
もう少し冷静にならないと」
俺の気持ちがわかる?
どういうこと?
「佐久間は意外と頑固なところがあるし
お前が熱くなればなるほど
余計に頑なになるよ」
お前のその真っ直ぐなところは長所だと思う
でも佐久間の態度があんな感じなら
やり方を変えなきゃだめだ
ふっかさんは俺を咎めたりしなかった
何だったら少し背中を押された気さえする
佐久間くんへの想いとともに涙が溢れ出した
こんなにも気持ちが伝わらない経験は始めてだ
それが人生で一番好きになった相手との間に
起こるなんて
俺は一体どこで間違えてしまったんだろう
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コメント
2件
二人共違う意味で頑固だから素直になったら展開は早いのに😮💨 🩷を早く口説き落として溺愛されてめちゃくちゃ甘やかされて幸せな日々を過ごしてm(_ _;)m
うわあ…胸が詰まる展開でしたね。目黒くんの必死さが痛いほど伝わってきて、でも佐久間くんには全然届かなくて。あの腕の赤い跡の描写が特に辛かったです。ふっかさんの「やり方を変えなきゃ」という冷静な助言が、逆に目黒くんの純粋さを浮き彫りにしてる気がします。好きなのにうまくいかないもどかしさ、すごく良かったです。続きが気になります!