先程居た場所から少し東へ移動した所。
日帝とカナダ、アメリカが戦闘へ入ろうとしていた。
アメリカは幾十年ぶりに見る日帝の凛々しくあり、それでいて繊細な立ち姿に不思議な感覚に陥る。
遠い昔を思い出すかのような
それでいて
ついこの前であるかのように鮮明な彼の姿
「アメリカ」
日帝の、良く通る声
あの時と何一つ変わらない
「俺はお前を腹の底から憎んでいる」
「お前が我が御国に落とした」
「原子爆弾」
「ッ、!」
紛れもない事実でしかなく
心が潰れそうだ
「どれだけの人を苦しめ」
「殺したか」
「お前に分かるか」
それまで黙っていたカナダが声をあげる
「ッでも!兄さんは自分の国を守るために」
そんな言葉はいらない
カナダの話を遮る。
「辞めろカナダ」
「………言い訳なんか無意味でしか無いんだ。」
日帝の瞳を見つめる。
あぁ、どうして
そんなに辛そうな目を
ずっとそうなんだ
昔から
日帝の強気な表情を作っているのはいつも苦痛だ
日帝からはいつも苦しみや悲しみ滲んでいる
「日帝」
「お前は何が怖い?」
唐突な質問に日帝は目を見開く。
「っ私に!怖いものなど、」
先程より荒ぶった口調。
「あるだろう」
「無、い」
アメリカは日帝をそのまま見つめ続ける。
「無いと言っているだろ!!」
「私は、…」
日帝は自問自答するように言う。
「怖い、もの、など」
一瞬、何かを思い出したように体に強く力を入れたのち、目にも止まらぬ速さでアメリカに斬りかかる。
「兄さんッ、!」
カナダが叫んだ頃にはもう遅かった。
「ッは、あ゛ぁッ」
唸る声はアメリカのもの。
赤い鮮血が音を立てて地面に滴る。
アメリカは、右肩からざっくりと広い範囲に大きな傷をつけられている。
荒い息のなかで、血混じりの咳をしているところにカナダが駆けつけた
「……………!」
アメリカの状態を見たカナダは、あまりの大きな傷に息を飲む。
(こんな状態じゃ戦うのは以ての外、まともに歩く事すら……)
「にい、さん、 その傷じゃ動けやしないよ、
少しだけ立てる?それとも僕が運ぼうか、後ろ下がってて休まないと、…!」
カナダは相当焦っているようで、汗をかいている。
アメリカがカナダへ言う。
「いい」
「、 は?」
「どこがいい、の!?死にたいの!?」
アメリカが続けて言う。
「必要無い」
カナダは必死に止めようとするが、アメリカにその気は無いらしい。
「戦う事は絶対に放棄しない。」
「俺達が、 国である限り」
はいおかえり
この話の♡が1万超えたらカバー画描き変えます
まぁどうせ超えないんで描き変えない言い訳にする為でもあるんですけど
毎日投稿1日目達成
コメント
12件
日帝様の怖いもの……海と空のことかしら?
日帝様の…怖い物…毎日ストーカーしてくる冷や奴?それとも裏で日帝様を愛でる部屋を作った主?それともこの前冷や奴と一緒に部屋に不法侵入した旭川さん?…みんなある意味怖いなw
うぁぁぁぁぁぁぁぁぃぁあ良いとても(≧∇≦)bアメリカ日帝頑張って!!! 目指せいいね1万! とりあえず3000にしといた……! あとは頼んだ……!!!!