コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌日,私は絆創膏を首に貼っつけて隠し,登校した
ボーッとし乍ら教室に向かっていると,誰かにぶつかった
赤髪の人だ
ぶつかった衝撃で補聴器が片方落ちてしまった
??「これ…………の………か?」
赤髪の人は何かを云い乍ら私の補聴器を拾った
片方だけだとあんまり聴き取りにくい……
??「こ……け……」
赤髪の人は私に補聴器をつけた
『あ!すいませんありがとうございます!』
私は慌てて謝罪と感謝をする
??「いや,俺は大丈夫だけど
君の方こそ大丈夫なの?」
『あ!大丈夫です!』
私は慌てて答えた
??「あ,良かった
所で佐倉美咲って子知ってる?」
あれ,美咲の知り合いなのかな?
『はい,知ってますよ
友達なので……』
??「あ,そうなの?
因みに俺,セラフ・ダズルガーデン
美咲の幼馴染みの1人なんだ」
あ,美咲の幼馴染みなんだ!
『同じクラスなのでついて来てください!』
私はダズルガーデンさんを教室まで案内した
『美咲〜!ダズルガーデンさんが呼んでるよ〜!』
美咲「え,セラ兄が!?
急いで行く!」
セラフ「ドジすんなよ〜」
美咲「しませんよ〜だ」
美咲はべっ,と舌を出してダズルガーデンさんの元へ向かった
私は其れを見乍ら席に着いた
『幼馴染み,ねぇ』
そういえば昔,日本に1年だけ過ごした事があった
1人だけ名前を忘れてしまったけど,妙に覚えている
姉ちゃんに引っ付いている子が居た
兄さんと悪巧みを考えてた人が居た
その2人を怒ってる人が居た
私を本当の妹の様に可愛がってくれた人が居た
一緒にゲームをしてくれた人が居た
あの人達は今何処で何をしているんだろうか
そういえば……姉ちゃんに引っ付いていた子,叶君にそっくりだな
幼少期だから分からないけど,そっくり
まぁ私の気の所為だろうけど
『それに叶君があの子だったとしても覚えてなさそうだしな』
叶「僕がどうかしたの?」
私の呟きは叶君に聞こえていたらしい
『いや,昔の友人に似てるなって……』
叶「ふーん……
所でさ,闇ノさんと話してみたいんだけど,どういう感じで話しかけたら良いのかな…?」
『え,姉ちゃんと?
うーん,あっ,姉ちゃんはゲームが好きだからゲームの話をしたら喰いつくと思うよ?』
叶「ゲームの話……
うん,ありがとうカネシロさん
話しかけてみるよ」
『…………うんっ!頑張ってね叶君!』
私,叶君にカネシロって事云った事無いんだけどなぁ
私の事,どうやって調べたのかなぁ
お父さんは今ルーシーになってるけど,ファミリーネームは云って無い筈
ルーシーは偶にお父さんがいる時でも現れてはお父さんに冷たいけど,大切に思っているから
表の顔は大事にしてると思うから
きっとカネシロって事は云わず,リアスと名乗る筈
私は違和感を感じ乍ら席に着いて突っ伏した
あっという間に時間が経ち,放課後
私は国木田先生に頼まれて3年生の歴史を担当している先生を呼びに行く
3年生の歴史準備室に行き,ノックをする
??「はい,どうぞ」
『しつれーしまーす……』
その返事を聞くと直ぐに準備室に入る
『国木田先生が呼んでまし……あれ』
なんだか見た事があるような…ないような…
??「君……もしかしてカスミちゃん?」
あっ,思い出した!
『オリ兄!』
何時もお兄ちゃんと悪戯を考えてた人を怒ってた人
『他の……レン兄やパタ姉,レオ兄はどうですか?』
オリバー「全員ここの学校にいますよ
ローレンは警備員
レオス君は2年生の理科
レイン君は1年生です」
え,パタ姉同じ学年なんだ!
クラスが違って会わなかっただけなのかな…
『今度パタ姉と会ってくる!』
オリバー「それは良いですね
きっとレイン君は大喜びですよ」
私は夢中になってオリ兄と話す
『それで……あ,もうこんな時間…
私もう帰りますね!』
オリバー「ええ
気を付けて帰って下さいね」
『はーいせんせー!』
ぎゅっと鞄を持って走って帰る
それにしてもちょっと遅くなっちゃったかも
歩いていると後ろに歩いている音が聞こえた
後ろを振り向いても誰も居ない
少し走ってみた
後ろの足音も走る音がする
私はまた振り向いた
誰も居なかった
後退り,顔を顰める