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めっちゃ面白かった😭🙏続き楽しみ✨
守れなかった。誰も、救えなかった。
おかんがあんなになっているのを見て、捕まって…あれから何年経ったのだろう。
寝ることが苦痛になった。嫌でも見てしまうから、あの悪夢を。起きている間も、必要最低限のことを義務として過ごすようになった。何も考えたくなくて、魂と体を分離していないと本当に壊れてしまいそうだった。
⊐⺭シꛒもあまり話しかけてこなくなった。僕が応えることはないとようやくわかったらしい。
ときおり突発的な過呼吸を起こすようになって、もっと苦しくなった。でも、一番苦しいのは僕じゃない。そう自分を叱って奮い立たせた。
取り上げられた子どもにどうしても申し訳なくなって、忘れたくて目をそらした。僕は誰も救えない。
風の噂で、シャꠀㅁンは死んだと聞いた。到底信じられなくて、信じたくなかった。大先生! ってまた明るく笑って会えるって、心のどこかで願っていた。
「ごめんな、ごめん…」
天国で、シャꠀちゃんが謝らないでって笑った気がした。でも、そんなことできないよ。
シャꠀちゃんの教育係は、ባ゙ㄦッᨚ゚ンたちに反逆して、後を追うように死んだってシッꛒが教えてくれた。仲良しだなって、少し笑ってしまった。
ᰌᯇミᯇㄦとቻᯇ𐩀はうまくやっているだろうか。
ቻᯇ𐩀は教育係と一緒に逃げたそうだ。本当に良かった。助けるなんて考えないで、幸せに生きていてほしい。会いたいなんて贅沢な気持ちは持っていないから。どうか、どうか…幸せに笑っていますように。
妊娠検査で陰性だったᰌᯇミᯇㄦは研究員として働いているらしい。良かった、僕みたいにならなくて、と心の底から安心するとともに、少し悔しかった。そりゃ生きていてよかったと思うけど。元気にやっていてほしいと願うけど。また、この最悪なサイクルに自分の弟を巻き込ませてしまったことを何より悔いた。
そういえば、今日はシッꛒがやけにくるのが遅い。いつもは朝早く、煩いくらいの声量でおはようをいいに来るのに。朝焼けの頃に寝付くと、早朝にその声で僕はいつも叩き起こされていた。遅くて自分から起きてしまった。久しぶりにしっかりと寝られた気がする。
「おい、朝食の時間だ」
ドアが開いたと思ったら、そこには全く知らない誰か。もしかしたら検査で一度は会ってるかもしれないけれど、名前も顔も知らないし覚えてない。
「…⊐ネ、シꛒは…」
久方ぶりに声を出した気がする。かすれ、たどたどしい言葉で尋ねると、男は薄気味悪く笑った。
「やつは今日死んだ」
「ぇ…?」
体が硬直する。今、死んだって。
「なんで、」
「研究員の大幅な入れ替わりがあったのだ。⊐⺭シꛒとやらはお前の教育係として色々と知りすぎた。世間に情報を漏洩させるわけにはいかない」
だから殺された、と男は笑う。
また、ひとり僕の周りで人が死んだ。
本格的に食べ物を体が受け付けなくなった。無理やり押し込んでも、すぐ吐いてしまう。自分の意志じゃない。確かに、とうの昔に味なんて感じなくなったけれど、それでもちゃんとお腹には入っていたのにな。
初めて医務室に連れて行かれた。栄養失調だと診断され、毎日点滴が施された。でも、薬だけでは足りないのは明らかで、だんだんと体が衰弱していくのがわかった。もう、僕は長くないらしい。自分のことは自分が一番わかっている。
周りの研究員は慌てた。「貴重な研究体だったのに」と。子どもを産める体質だったのは兄弟のうち僕だけ。シャꠀちゃんは二十歳になる前に死んでしまったからどうだったかわからないけど。
最後まで研究にご執心な奴らを鼻で笑って、僕は旅立とうと思う。死にたいと思うことすら許されないと思っていたから、これはきっと神様からのご褒美だ。そう思うことにした。
霧がかかるように、心地よい眠気。騒がしい人の声と心電図の音が遠くなってゆく。
もしここにシッꛒがいたなら泣いてくれたかな。僕はシッꛒが死んでも泣けなかったけどさ。心がないなんて、最後にいじって、いじられてみたかったな。少し遊ぶくらい、いいでしょ。そんな精神状態じゃなかったのは、知っているよ。でも…
次こは、幸せに、笑っていたいなあ……っ。ねえ、神様。最期のワガママくらい、聞いてくれますか。
ああ、やっと。眠りにつける。
〝僕〟が、目を覚ました瞬間見えたのは、強烈な青空の瞳だった。
〝俺〟は有名事務所に所属する俳優。学歴も容姿も申し分なし。お話だって面白いし飽きない。びっくりするくらい完璧な人間だった。
でも、別の事務所にとある有名なモデルがいた。容姿端麗。金髪碧眼の彼はそう表すに最もふさわしいくらい美しい。ちょっとしたライバル心を抱いていた。
ある日、仕事が偶然被って、楽屋挨拶で初めてお会いした。なるほど、確かに綺麗なモデルだった。青空のようともてはやされる目を見たその瞬間、頭が未だ嘗てないくらい痛んで、俺の知らない映像が流れ込んできた。
不思議なことに、そうなることがわかっている記憶。次に何があるかすべて知ってしまっているような。
突き刺すような痛みが引き始めた頃、俺、いや〝僕〟は理解した。
これは全部前世の自分で、その名前は、੭ੇᘄ。
ガバっと顔をあげると、相手は言った。
「久しぶりやな、元気そうでよかったわ!」
じわっとなぜか涙が滲んで、自然と顔がほころぶ。
「っ、おん!! 久しぶり、シッꛒ!」
ちょっと間空きましたね、ごめんなさい。しかも500文字くらい短い。あとがき長いので許してください((
次は四流ですね。先にエミさん視点からかなーと。相棒は教育係スタートだったので。
実はプリ小説で絵をあげはじめました。同じ名前のアカです。鍵アカですがXもはじめました。
同時並行で見てもらえたら嬉しいです。フォロワー限定で短編も作りました。お試しフォローお断りです!!!
一応XのID→@Ly5kB
wrwrまたはmzybファンであることがプロフ明記されていて、なおかつテラーorプリ小説をフォローしてくださっている方のみ承認します。このXアカウント私です!ってコメで言ってもらえれば承認します〜。鍵じゃない方は蹴りますが。
またまた新作つくりました。一旦こっちの作品優先なので必然的に投稿頻度は亀より遅いですが、見てくださると嬉しいです。sha推しなのでshaメインです。
→テラーのチャットノベルがおもすぎて書けないのでプリ小説で連載します🥲投稿頻度は変わらず遅いです
▹▸https://novel.prcm.jp/user/lwFJCbLdw1eUaHUKe6PCiHn2i5l1
長くなりましたが、コメントやᰔしてくれると執筆の励みになります…! ぜひ…していってください…
𐊪ᕮ᙭T↬ᰔ150(欲張りました)