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🌷食べることへの逃避
いろいろ思い悩んでいるうちに夕食の時間になった。
今日の夕食は、クリームシチュー、パン、サラダ、お茶。
食べていると幻聴はあらわれない。
ティアが楽しいと幻聴はあらわれなかった。
だから家族との楽しい思い出は問題なく話せて楽しい思い出がカウンセリングで言葉にされたことでその感情をもう一度味わえた。
(もうただ行動すればわたしは死んでしまう、最後まで家族には迷惑しかかけずに)
ティアは食事が終わって欲しくないと思いながら悩んでいた。
翌日、軽作業が終わったティアは売店に寄りお菓子やジュースを買い込んた。
部屋に戻り買ったものをテーブルの上に置き、いつでも食べられるようにしておく。
今日の予定表を見た。
今日もカウンセリングが午後2時から入っている。
お昼ご飯は、唐揚げ、ご飯、スープ、サラダ、麦茶。
それらを食べて部屋でのんびりしていた。
「やはり迷っているんだな?昔のように全力で行動していない、死ぬのが恐いのか?臆病者」
「もうさんざん行動で引き出した心の力で自分だけ幸せに生きてきたくせに今更助かりたいなんて最低だな」
「死ぬかも知れないから行動がやめられるとは」
「どこまで自分勝手なんだ?」
幻聴が聞こえ始め一方的に言ってくるが幻聴の声はティアの頭の中で響き、ティアの思考を止めてしまうのでティアは一方的に聞いているしかない。
「お前と一緒に消滅するなんてごめんだからな、だけどこれからどうするつもりだ?今までコントロールできなかったものが今更なんとかできるのか?」
幻聴の言う通り行動に迷いがあるから完全に心の力が発動しないだけ。
でもやめることもできない。
「頭の悪いお前にはもう他の道はないんだ、本当に馬鹿だな」
「……」
ティアはテーブルの上のお菓子の袋を開けた。
ティアの大好きなスナック菓子。
ティアはお菓子を食べ始める。
幻聴の声がだんだん小さくなり、その姿も薄れていった。
ERINEKO
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コメント
4件
読んでくださってありがとうございます。
うわあ…第9話、すごく重かったです。食べることで幻聴をやり過ごそうとするティアの姿が切なくて。大好きなスナック菓子に逃げるしかないんだなって思うと胸がぎゅっとなりました。でも「食べてる間だけは静かになる」って、それって生きるための必死の工夫ですよね。カウンセリングで楽しい思い出を言葉にできたのは一瞬の光だったのに、また闇に飲まれそうになってて…。次、どうなっちゃうんだろう。