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「キャメラ…僕たちは君を食べたりなんかしない…
君は…
僕たちの大切な…」
ゼクス様が宥めるようにそう言う。
「待て、ゼクス、俺が言う。」
レイゼン様がゼクス様が言うのを止めた。
「キャメラ。
君は…
“ヴァンパイア姫”なんだ…」
レイゼン様は深呼吸してそう言った。
は…?
ヴァンパイア…姫…?
何それ…?
「な、な、何を言ってるの…?」
私の瞳は戸惑い揺らぐ。
「まぁ、お姫さん、落ち着いて聞いてくれ。
ヴァンパイア姫とはな、ヴァンパイアの宝とされる、ヴァンパイアに巨大な力を与える事の出来る姫の事さ。」
バルド様が言う。
「君は、元の名をフィオーネアと言う。
今言った通り、前世は…君もヴァンパイアだったんだ…」
レイゼン様が衝撃の事実を口にする。
「そんな…!?
う、う、嘘よ!!!
だって、私は血を飲みたいなんて思わないし、生肉だって好きでは無いわ!」
自分がヴァンパイアの生まれ変わりだという事を私には受け入れられなかった。
「君を…
ずっと探していたんだ…
フィオーネア…」
レイゼン様は俯き、そして薄紫の瞳から一筋の涙を流した。
「レイゼン…」
ゼクス様が言う。
「そんな…
じゃ、私もあなた達の仲間…?
だと言うの…?」
私は今だに信じられなかった。
自分がおぞましい人間の生き血をすする化け物の生まれ変わりだとは…
「ゼクス、君のチャームでキャメラを楽にしてやってくれ。」
レイゼン様はゼクス様に言う。
「キャメラ。
ゆっくりとこっちを見て。
君は気づいたら深い眠りについているだろう。」
ゼクス様は言い、瞳の色を深い青に変えた。
そこから先の記憶は、無い。
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