「…何の用?」
「…いや、その…お前に、謝りたくて…」
「今更…謝られたって、あたしにはもう関係ないから」
祐也とはもう関わる気は無い。
確かに、好きだった。
けどあの日、あたしの中ではもう終わったのだ。
「待って!頼む、話聞いてよ」
切ろうとしたあたしの耳に届いたのは、必死に懇願する祐也の声。
「……」
「あの時は…っていうか浮気の事、本当に悪かった。あれから、アイツとは別れたんだ」
「……」
「…今更都合いいかもしれないけど、俺にはやっぱり実桜しかいないんだ!…もう一度、チャンスを…」
「……急いでるからもう切るね」
「あ、実桜…!」
これ以上聞きたくなくて、あたしはまだ何か言いたげな裕也をよそに無理矢理電話を切ってバッグにスマホをしまいベッドに倒れ込んだ。
「…何よ、今更…馬鹿みたい…」
久々に聞いた、祐也の声。
もう好きじゃない筈なのに、動揺を隠せ***********************
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