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タロ
二人は部屋へ戻る。
♥️「……座って」
宮舘は、静かに言う。
目黒をベッドに座らせ、
そっと前髪をかきあげる。
🖤「いてて……」
消毒がしみる。
思わず、顔をしかめる。
♥️「……よく、頑張ったね」
優しく、包み込むような声。
♥️「不思議と……目黒なら大丈夫って思ってた」
♥️「でも……こんな怪我させて」
手際よくガーゼを当てる。
♥️「……あいつら審査員」
♥️「楽しんでるみたいだった」
♥️「こんなの……ひどすぎる」
🖤「舘さん……」
ふいに、
目黒が肩に頭を預けてきた。
♥️「……っ」
一瞬、息が止まる。
🖤「舘さんの声聞くと……安心する」
その声は、
どこか幼く、弱々しかった。
♥️「……それは、俺もだよ」
静かに、答える。
♥️「俺、目黒を守りたい」
そっと、
目黒の手を包み込む。
まるで、大切なものに触れるように。
🖤「……っ」
気づけば、
涙がこぼれていた。
🖤「……舘さん」
弱く、抱き寄せる。
♥️「こら、まだ手当が――」
言い終わる前に、
唇が重なった。
♥️「……!?」
驚きで、目を見開く。
そして───────
ゆっくりと唇が離れる。
🖤「……少しだけ」
🖤「このままで、いさせて」
目黒は、宮舘の方へ――
力が抜けたように、そっと身を預けた。
♥️「……うん」
優しく 背中を撫でる。
安心させるように。
しばらく、
二人はそのまま動かなかった。
その夜─────
目黒は眠りについていた。
だが――
穏やかではなかった。
🖤「……っ」
苦しそうに、眉を寄せる。
浅い呼吸。
うなされている。
♥️「目黒……」
宮舘は、そっと顔をのぞき込む。
♥️「俺は、ここにいる」
小さく、囁く。
♥️「ずっと……そばにいる」
そのまま、
そっと顔を近づける。
唇に、優しく 触れた。
その瞬間――
目黒の表情が、
ほんの少しだけ、緩んだ。
呼吸が、落ち着いていく。
穏やかな寝息。
♥️「……おやすみ」
額にかかる髪を、優しく払う。
この世界がどれだけ残酷でも。
せめて、
この時間だけは――
大切にしたいと、思った。
つづく。
コメント
7件
3話を続けて読んだら本当に泣きそうで困ります🤒😇 まだあと4話、楽しみに待っておりますっ✨
めちゃくちゃ見入っちゃう様な作品で最高すぎますぅう💖💖