いちきた。
あの日見た猫は何時ぞやのアイツにそっくりだった。
いつもの業務や見回りを終え帰路に着いたときふと素朴などこにでもあるような公園に目がいった
通常なら気にもしないのだがこの時は何でだか気づいたら公園へと足が向かっていた。
現在の時刻は7時。流石にこの時刻では子供達やお年寄りは居らずただちょっとした遊具がポツンと置かれてる
だけだった
そして木の近くに植えてある綺麗な紫色のクロッカスへと誘導されるようにへと歩を進めていた
、、、、、数歩足を進めたところでふと猫を見た
それは野良猫とは思えない程に綺麗な毛並みにハッキリとした目だった。
黒の毛並みに、、、、、吸い込まれるような青色の目。
見惚れていたら猫が近づいてきた。そして何歩か歩いたところで此方を見つめた
じっと何かを訴えかけている、そんな気がした
しかし今の時刻はもうすでに7時半を過ぎようとしてる。
今からこの猫の相手をするとなると家のこともある、今日は無理そうだ
「ごめんな、また明日な」
そう言いその場を去った。
この時猫が何かを言った、、、、ような気がした。
翌日、またいつものように事務所へと向かおうと家を出た。
、、、、正直度肝を抜かれそうになった
昨日見た猫が玄関で待っていたんだ。しかも待ってたぞみたいな顔して
(なんだコイツ?)と内心思ったがぐっと堪えた
しかし、この猫見れば見るほど可愛いし、、、、うん、可愛い。
い、いや決して飼いたいとか思ってないからな!?
ま、まぁそれで本気でこの猫どうするかについて悩んだ
そしたら悩んでる最中に猫がどこかに向かって歩きだした
(あ、帰るのか)と思い俺も事務所に向かう事にした、、、。
しかし何故だ。どうもこの猫について引っ掛かるモノがある
妙な気分だ
なぜならもう既に公園で会う前にも会ったことのある気がするからだ
、、、。
っと、こんな事考えていたら時間が押してきた。
そろそろタイムリミットだ
そう頭を切り替え事務所へと向かった
今日の日付は3月“15”日だ