テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#短編集
Miyu🌈🩵🦄3
3,357
あんな✝
364
風吹けば名無し
67
1,145
12 side .
12「 は …、ッ 」
しんどい。
一言で表すなら今の自分はそうなのだろう。
数日前から頭にモヤがかかっているような感覚が続いている。
何か大きい出来事が合ったわけでもないから、メンバーに相談も迷惑。
仲の良いシューヤにも、出来れば話したくない。
皆忙しいのだから、自分だけが弱音を吐いていられない。
メンバーと仕事をしている時は、楽しい。それはそうなんだ。
ただ、1人になったとたん、糸が切れて理由もない涙がどっと溢れてくる。
玄関に座り込んで、独り堪えきれない嗚咽を漏らす。
12「 ッ ……っ ぁ 、 ふ ッ゛ひ 」
助けてほしいな、だなんて。
神様は、許してくれるのだろうか。
11 side .
最近のマサは、どこか違う。
何が違うかって聞かれたら、答えることは出来ない。
けど、一目見ただけで分かる。
( こいつ 、 無理してる … ? )
マサは誤魔化すのが上手いから、他のメンバーは気づいていない可能性だって低くはない。
だけど、ニコイチの俺までは誤魔化しきれないんだからねっ
楽屋を開けたところで…
お、ちょうどマサだけ居んじゃん。
11「 ま ~ッ さ !! (抱 」
12「 ぅ゛わッっ !?!? 」
12「 シュー ッ … びっくりした ぁぁ… やめろよ 笑笑 」
気のせいかなって錯覚しちゃうけど…
まあ疑問に思ってるときに聞かなきゃだよね!!
11「 ねぇ マサ 。 」
12「 何 ー ? 」
11「 しんどい ? 」
後ろからがっちりホールドしてある状態だから、マサは多分逃げることも出来ない。
力も一応俺の方があるし。
12「 はッ…?」
ほら、図星。
12「 何が ? 」
11「 誤魔化せないから 。 」
12「 ッ …何言ってんの 笑笑 」
なんで頼ってくれないの?
助けてくださいって顔に書いてあんだよ
なのになんで。俺が頼りない?
11「 頼れよ !! 」
12「 っ 頼れない奴の気持ちなんてわかんねぇんだろ !?!? 」
は?意味わかんない。
11「 わかんなきゃ 手を差し出すのすらダメなのかよ !! 」
12「 そんなこと 言ってない !! 」
11「 ほぼ 同じこと言ったじゃん !! 」
目尻に涙を溜めてくマサを見ても、俺の頭の熱は冷めない。
むしろヒートアップしていくばかりだ。
これ以上はダメだ。頭が警鐘を鳴らしているのに、止まることが出来ない。
俺が間違っているのに。
11「 じゃあ何 !?!? マサは何がしたいの !? 」
12「 そんなの わかんねぇ゛よッ !! 」
12「 どーせ お前なんかに 頼っても 何も変わんない !! 」
12「 そういうの 一番ウザいんだよ っ !! 」
あ、
もういいや。そう思ってしまった。
今のこいつに何を言っても届かない。
11「 … そっか 。 」
12「 っぁ … ちが、ッ 」
12「 ごめんなさ 、ッっ … 」
11「 … もういいよ 。他のメンバーと楽しく話してな 。」
既に冷えきった頭で楽屋の扉を閉じる。
泣きながら叫んでいたマサの顔を思い出しても、戻るにも戻りずらかった。
早く、戻ってやればよかったんだ。
12 side .
シューに突き放された。
自業自得だ。
助けようとしてくれたシューヤの気持ちを粉々にした。
嗚咽が漏れ出す。
そろそろメンバーが来るから早く抑えないとなのに、いつもみたいにうまく行かない。
12「 ぁ゛ふッ ~~、は 、 ごぇなさ、っッ゛…はひゅ、ッ は、っ ひゅ、ッ 」
息ができなくなる。
なんで。こんなこと今までなかったのに。
初めての苦しさにさらにパニックを起こす。
怖い怖い怖い怖い…
そうして最悪なことに、扉が開いてしまった。
やばい、見られる。
そう思い、意味もないのに顔を膝に埋めて、腕で覆う。
3「 はよーッス …は、マサヒロ!? 」
7「 まーくん !? どしたん !! 」
12「 ひゅ、ッ あぃじらょ、ぶっす ッ ひゅ、はっ ッ゛ひゅ゛~ッッ ぅ゛、 」
どうしようどうしようどうしよう、っ
3 「 マサヒロ !! こっち見ろ 。 」
7 「 大丈夫 やからな 。 ゆっくり 息しような 」
リョウガくんに顔をガッ、と捕まれていた。
眉毛が八の字になっていて、心配しているような、そんな顔。
俺なんかに、優しくしないでいいのにな。
しばらく声をかけ続けてもらって、ようやく収まってきた。
12「 ごめんなさい 、迷惑かけちゃって 笑 」
7「 迷惑なわけないやろ ~ ? 」
3 「 おう 。 タカシの言う通りだな 。 」
俺の周りの人は優しい人ばっかだなぁ
俺はクズなのに。
シューヤにも見放されて、2人にも迷惑かけて、他にも色々俺のせいで…
3「 … マサヒロ 。 余計なこと 考えんのは もうやめろ 。 な 。 」
12「 ぁ、ぇ … すみません 、 」
3「 答えたくなかったら いい 。 何があった ? 」
リョウガくんもタカシくんも、俺を見てる。
答えなければ、いけない状況。
でも答えたら、もっと迷惑をかけてしまう。
12「 ぉゎ ッ… 」
急にタカシくんに頭を撫でられた。
俺が困惑していると、タカシくんが声をかけてくれた。
7「 頼ってええんやで 。 1人で抱え込むのだけは やめにしよーや 。 」
12「 でも …、 」
3「 あのなぁ お前は気ぃ張りすぎ 。 少し 、 弱音はいても いいんだぞ 」
その言葉で、ギリッギリで堪えていたものが溢れてきた。
見られてるのが恥ずかしくて情けなくて、何より申し訳ない。
12「 ぅ、グスッ ぁ、はッ゛…~~、ふ、グス … 、ん、ッ … 」
3「 おーおー 、 やっと泣いたか 。 」
7「 よかったら まーくんのお話 聞かせてや 。いくらでも 聞くで 。 」
限界だった。全ての言葉が堰を切って波のように口から出ていく。
12「 俺ッ 、 しんどかった ぁ、っ グスッ゛~~、ひ、ッ まいにち、っ…グスッ、勝手に、っ゛涙出てくる、…ッ゛でも ッみんな 、忙しいしっ、ッ゛グス、ぉれ、ッ゛…なんかが たよっちゃ、ッぅ゛、ひッ゛、め、わくっ、ッ゛~ 、 」
歪んだ視界でもわかるほど、どんどんリョウガくん達の顔が曇ってく。
やっぱり迷惑だったかな、
3「 馬っ鹿 だな ~ 笑 。 あのな マサヒロ 。 お前さっきから 迷惑迷惑 言ってるけど 頼ってくれた方が 俺ら嬉しいんだ 。 な ? タカシ 。 」
7「 そうやで !! ほら 、 おいでや 。 」
タカシくんが腕を広げる。
流石にそれは、と拒否すると、リョウガくんに物理的に背中を押された。
身長差がそこそこあるもんだから、すっぽり収まる。
12「 た、…かしく、ッ゛…、 り、りょ…、が、ッくん、ッ゛」
7「 どしたん 」
3「 ん 、 」
12「 さっき、ッっ …、グスッ シューと 、言い合い、っグス、 に…ぁ、な、ッ゛て、 」
顔こそ見えないが、二人とも吃驚したことが伝わる。
7「 … そか 、 しんどかったな 」
12「 俺が、ぁ゛ッ…おれ、っッ、ひ~~、っ゛、 」
3「 大丈夫 大丈夫 。しんどいなぁ 、 」
長い間話を聞いてもらい、沈黙が訪れた。
3「 … シューヤのとこ 行ってみれば ? 」
12「 やだぁ 、ッ 絶対 嫌われてる ~~ッ゛、グス、 」
3「 赤ん坊かよ …」
7「 … あ、 ごめんな 。 親から電話来てもうた !! 出てくる 」
リョウガくんと二人きりになってしまった。
3「 マサヒロ … ほら 、 」
リョウガくんが隣の床をぽんぽん叩く。
これは座れってことか…?
12「 …ん 、グス、 … 」
座ると、リョウガくんが頭を撫でてくれた。
リョウガくんが。
驚愕しすぎて、肩を跳ねさせる。
3「 あ …悪い 、 」
…嬉しかったな、なんて。
まるで一つのラブストーリー(?)を繰り広げていたら、タカシくんが戻ってきてしまった。
7「 電話 終わったで !! 」
それと同時に、楽屋の扉が開いた。
シューヤだ。
何を言われてしまうのだろう。身構える。
11「 ちょっと リョウガっち !! 俺の マサ 取んないでよ っ !! 」
予想もしていなかった言葉がシューヤから飛び出てきた。
11「 マサ !! おいで 、っ 」
シューヤが腕を広げて待ってくれる。
何それ。
収まったはずの涙がまた溢れてくる。
シューヤに抱きつく。
シューが抱き締めながら頭を撫でてくれる。
暖かい。シューの匂いがする。
11「 マサ 、 ごめんっ ごめんなぁ 、 」
12「 ちが 、ッ゛、おれが、ぁッ~~、 ひ、ごめぇ、ッ゛… 」
11「 しんどかったなぁ 、ッ ごめんな 」
12「 嫌わないで っ … 」
11「 嫌うわけ 、っ 世界で一番 愛してる 」
12「 俺も ッ゛グス、」
3「 イラつく ~… 」
7「 俺 活躍 したんやない ? 」
14「 ねぇ ユーキくん 俺らいつまで 空気なんですか … 」
5「 多分 後 一時間くらいは …… 」
13「 えー……… 」
4「 まーくん 真っ赤に腫れた目で 撮影すんの ? 」
2「 あはは … 」
Fin
No side .
タカシやでの電話 。
7「 … あ シューくん もしも~し 。 」
11「 … タカシくん !!笑笑 急だね !!!! どうしたの ? 」
7「 無理して笑わんといてや 。 」
7「 まーくん すごい泣いてたで 。過呼吸なっとったし … 」
11「 ぁ、ぇ… でも、俺が行ったところで …」
7「 シューくんが 来んで 何になるん ? まーくん シューくんに 嫌われたって 言ってたで 」
11「 …っそーだよな!! すぐ行く !! 」
なんやかんや、なぁ。笑
コメント
1件
うん…読んだよ。このお話、すごく苦しくて、でもあたたかい世界だなって思った。 12ちゃんの「しんどい」から始まる感じ、心がぎゅってなった。誰にも頼れなくて、ひとりで泣いてる姿が本当に切なかった。でもタカシくんとリョウガくんが来てくれた時の優しさが刺さる…「頼っていいんだよ」って言われてやっと涙が出せたシーン、私も泣きそうになった。 最後にシューヤが戻ってきて「世界で一番愛してる」って言って抱きしめてくれたところ、ほんと良かった…!喧嘩しても、ちゃんと戻れる関係って尊いよ😢 12ちゃんが無理しすぎず、もっと周りを頼れますようにって願わずにはいられない…この続き、すごく気になる。素敵な作品をありがとう🖤