☃視点
昨日散歩に行ってから
おんりーが明るくなった気がする。
少しはリフレッシュ出来ただろうか。
今日も朝から
楽しそうに話をしてくれた。
『今日はぐっすり眠れました。』
とか
『晴れてて気持ちの良い日ですね。』
など他愛もない話ばっかだか
1つだけ大切な約束をした。
『先生また外に連れてってください。』
僕は何があっても
外に連れてってあげるよ。
1度でも2度でも何度でも。
おんりーが望むなら。
☃「うん!!もちろん!!
また一緒に外に行こうね。」
大切な大切な約束をした。
その後もおんりーと話していると
一冊の本に目がいった。
☃「…それどんな本なの??」
『これ自分のとっても大切な本なんです。
一人ぼっちだった主人公が
たくさんの人に出会い
優しさに触れ愛を知りながら
青いバラを探し夢を叶える物語なんです。
…この本を読んでると
病気が治ってまた外に出れる
そんな気がするんです。』
青いバラの花言葉は夢を叶えるや奇跡。
だが昔は青いバラ自体
存在していることが珍しく
不可能や存在しないなどの意味もあった。
なんだか
今のおんりーにぴったりな花だ。
病気の完治という奇跡にかけ
外に出ることを夢に見る。
どうしてこんな子が不治の病なんかを
患ってしまったのだろうか。
僕は辛くなった。
心がぎゅっと痛くて
冷たかった。
『先生??大丈夫ですか??』
ぼーっとしてしまっていたみたいだ。
おんりーに話しかけられていたのに
気づかなかった。
☃「…あ、ごめん。全然大丈夫。」
おんりーは僕なんかよりも
もっと辛いんだろう。
苦しくて痛くてかなしいのだろう。
なんとか僕が
この子のことを救うことが
出来ないのだろうか。
残り3日。
1000♥↑
コメント
5件
本物の小説レベルのクオリティですごい😭😭 やっぱ天才ですか(╥﹏╥)❔❔ だいずたん凄すぎるから尊敬しかない🥲💗 続きが楽しみすぎる🙃
なんで1タップ1いいねなんだ😭 このお話めちゃくちゃ好きです…! 続き楽しみにしてます!!