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太陽が海面を照らし、輝く波が穏やかに揺れる中、いさなたちは小さな船に乗り込んでいた。目的地は海に眠るアーティファクト。だが、その前に直面するのは、意外な問題だった――トイレ事情である。
「これ、狭すぎるんだけど!」
ゆうなが不満そうに言った。
「いや、動けるスペースがあるだけマシだろ?」
いさなが笑いながら答えたが、みんなの表情は暗い。
狭い船内にはプライバシーなどなく、いさなが手作りで設置した簡易トイレもすぐに壊れてしまった。
「仕方ない。海で済ませるしかないな。」
みりんが割り切ったように言い放った。
「でも、誰かが見てたら嫌だよね…」
萌香が恥ずかしそうに呟いた。
「いや、逆に堂々とやればいいんだって。どうせ誰も気にしないだろ?」
いさなが無責任なことを言うと、ゆうなは思わず突っ込んだ。
「お前は気にしないかもしれないけど、こっちは恥ずかしいんだよ!」
結局、全員で「見ても良い」というルールを決めることになった。これ以上気まずい空気を避けるためだ。
いさなが最初に立ち上がり、ズボンを下ろすと、何のためらいもなく放尿を始めた。
「ほら、こうやって堂々としてれば恥ずかしくない!」
笑顔で振り向くいさなに、全員が一瞬目をそらした。
「振り向くな!」
みりんが呆れたように言いながら、次に海へ向かう。
緊張していたメンバーも、次第に開放感を味わい始めた。海の広大な景色に囲まれていると、恥ずかしさもどこかに消えていく。
「案外、これも悪くないな。」
ゆうなが笑顔で呟いた。
「だろ?これが自然との一体感ってやつだ!」
いさなが得意げに言うと、全員が苦笑いした。