テラーノベル
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そして俺は何日もまともに練習させてもらえず、無視され、暴言を吐かれた。
最初の一週間は心が縄でキツく縛られるような感覚に陥って毎晩泣いていた。
しかし、慣れてしまったのかもう泣くこともなくなり何も感じなくなった。
嫉妬,悲しみ、喜び、憎み、全てのことを感じなくなっていた。
こんなことで何も感じなくなっていた自分。
もう周りからの視線も、暴言もいじめもなんかどうでも良くなってきた。
けど、急に不安になって何もやる気が起きなくなってしまった。
けど体は練習のために動く。
壁際に追いやられたまま練習をする。
俺はいつからか、自傷行為をしていた。
自分がここに存在していることを確かめたかったから。
自分が生きていることを確認するために。
手首や首から流れ出てくる血を見て安心して、また不安になって、の繰り返しだ。
自分でも悪循環なことはわかってる。でももう遅い。
ーーーー
今日もいつも通りに練習して部室で着替えて授業を受けるところだった。
けど今日は違った。
ボールやネットの後片付けを押し付けられてしまい、着替えるのが遅くなってしまった。
部室に行くと宮侑さんがいた。
ケイタイでもいじっていたのだろうか、と思いながら着替えた。
でも、着替えの途中で自傷をした後を宮さんに見られてしまった。
でも、宮さんは、
「うわっ、キッショ。そんなもん見せてくんなよ気持ち悪い。」
と、俺に対して言った。
その時俺の中の何かがちぎれたような気持ちになった。
コメント
6件
神様ですよねもう、本当に。 私と違って面白過ぎます。天才ですか?もうフォローしますね?
なんか🥺 悲しい🥺 目から汗がぁ🥺