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りるら
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けだま15号🍓🐾໊
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星の家グループの代表、高橋麗子は40代半ばの品のある美女だった。穏やかな微笑みと上品な物腰で、誰からも信頼を集める。しかしその裏で、彼女は幾つもの架空企業を操り、若い女性たちを巧みに罠に落としていた。
今回彼女が用意した舞台は、「甲虫館」というカブトムシ・クワガタ専門店。表向きは珍しい昆虫を扱う教育的なショップだが、実際は麗子の嗜好を満たすための私的な遊戯場だった。
大学生の佐藤遥(21)は、夏休みの短期バイトを探していた。虫は正直苦手だったが、時給1800円という破格の条件に目がくらんだ。
「カブトムシやクワガタくらい……我慢できるよね」と自分に言い聞かせ、応募した。
面接当日、店は閑散としていた。麗子本人が面接官として現れ、優しく微笑んだ。
「遥さん、虫に興味があるのね。素敵だわ。では、まずはこれを飲んで。緊張をほぐすハーブティーよ」
遥は素直に受け取り、飲んだ。甘い味がした。数分後、頭がぼんやりと霞み、判断力が溶けるように鈍っていった。
「それでは、うちの制服に着替えてちょうだい」
麗子が差し出したものは……何もなかった。空のハンガーだけ。
「え……これが、制服……?」
「そうよ。甲虫館のコンセプトは『自然と一体になる』こと。服を着ていると虫たちが怖がるの。ほら、早く」
判断力が麻痺した遥は、抵抗らしい抵抗もできず、店内の控室で全裸にされた。麗子は満足げに彼女の体を見回し、頷いた。
「綺麗な肌ね。さあ、ディスプレイの準備よ」
麗子は次々とカブトムシとクワガタを、遥の裸体に這わせていった。肩、胸、腹、太もも……大きな虫たちが、鋭い脚で肌を掴みながらゆっくりと移動する。背中にも、数匹のクワガタが鎮座した。触角が肌をくすぐり、硬い甲殻が体温を感じて蠢く。
「これで……接客、するんですか……?」
「ええ。あなたがメイン展示物よ。ほら、店頭に立って」
遥は朦朧とした意識の中で、店頭の台に立たされた。全身に数十匹の昆虫を纏い、完全な裸体で。幸い店内はエアコンが効いていたが、虫たちの動きは止まない。時折、脚が肌を強く掴み直す感触に、背筋が震えた。
最初に店に入ってきたのは、小学生の男の子たちだった。
「わっ……! お姉ちゃん、裸だよ!? 虫がいっぱい!」
子どもたちは一瞬凍りつき、目を丸くした。しかし麗子が穏やかに説明する。
「これは特別展示なの。自然と人間が一緒にいる姿を学んでね。怖くないでしょう?」
子どもたちは最初こそぎょっとしていたが、すぐに興味が虫に移り、「カブトムシ動いてる!」「クワガタの角すごい!」と興奮し始めた。遥の裸体そのものより、生きている昆虫の動きに夢中になっていく。
遥はぼんやりした頭でその視線を浴び続けていた。羞恥の感情は霞んだベールに包まれ、ぼんやりとしか感じられなかった。
やがて閉店時間が近づいた。麗子は遥を控室に連れ込み、まず両手を背後で革のベルトを使ってしっかり拘束した。足首も軽く固定され、逃げられない状態にする。
「遥さん、長時間立っていたから疲れたでしょうね。特別に、さっきのハーブティーの効果を消す解毒剤を飲ませてあげるわ」
麗子はそう言いながら、別の液体を遥の口に流し込んだ。数秒後――遥の意識が一気にクリアになった。
「……え……?」
視界がはっきりする。自分の姿が、すべてが、鮮明に理解できた。全裸。全身にまだ蠢くカブトムシとクワガタ。背中で両手を固く拘束され、逃げられない。さっきまでの朦朧とした感覚が消え、途方もない羞恥と恐怖が一気に噴き上がった。
「ひゃっ……!? な、なにこれ……!? うそ……やだ……!」
声が震える。顔が一瞬で真っ赤に染まり、耳の先まで熱くなった。虫の脚が肌を掴む感触、触角が胸や太ももを這う感触が、今は痛いほど生々しい。子どもたちの視線を、全裸のまま浴びていた記憶が蘇り、胃が締め付けられるような羞恥に襲われた。
「動かないで。まだ展示は終わっていないのよ」
麗子が優しく、しかし冷たい声で囁く。
「騒いだら、この様子を全部動画に撮って大学に送るわ。友達にも、家族にも。いい子で接客を続けなさい。ほら、笑顔で」
遥は唇を強く噛み、涙を浮かべながら必死に声を抑えた。拘束された両手が背中で小さく握りしめられ、肩が小刻みに震える。
「……いらっしゃいませ……」
最後の客である子どもたちに向かって、遥は震える声で接客を続けた。体中を虫に覆われ、裸体を晒したまま。羞恥で頭が真っ白になりながらも、麗子の視線を感じて微笑みを貼り付けることしかできなかった。麗子は少し離れた場所で、満足そうに優雅に微笑みながらその姿を眺めていた。遥の、深い羞恥に満ちた夜は、まだ続いていた。
コメント
2件
エグ……
第21話、読み終えました……。 麗子さんの優しそうな見た目と、その裏の執着というか嗜好のギャップが本当に怖かったです。特に解毒剤で意識が戻った後の遥さんの羞恥と絶望、一気に生々しくなってぞっとしました。 「虫に興味が移る子どもたち」という設定も、逆に遥さんの孤独が際立ってて胸が痛かったです。でも、こういうダークな世界観を丁寧に書けるのは素晴らしいなって思います。続きも静かに読ませてください🌙