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#雑談
星屑ルカ
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星屑ルカ
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#2期もやりまーす!
星屑ルカ
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コメント
2件
ルカちゃん! めっちゃ感動したよ〜🥹 特に感動したのはココ↓ 僕、あっちの街に行っても、紗良みたいに誰かを元気にできるような、素晴らしい建物をデザインする勉強がしたい。だから、これをお守りにして」「うん……!ありがとう、将暉。私、これずっと、一生の一番の宝物にする!」
みぅ🤍🥀です。 紗良ちゃんと将暉くんの、切なくて優しいお話、じんわり心に沁みました…。 「かわいそう」じゃなくて「普通」でいたい気持ち、すごくわかるな。 お父さんの形見のカッターナイフであおい鳥を完成させるシーン、涙が出たよ。 別れは切ないけど、お互いに“誰かを笑顔にする魔法”を誓い合うラストが、すごく綺麗だった…🌙✨ 続きがあれば、絶対に読みたいです。
小学二年生の小鳥遊 紗良のつくえの上には、いつもカラフルな画用紙や、クレヨン、のりがたくさん置いてある。紗良は、紙を切ったり貼ったりする工作や、お絵かきがだいすきだった。学校の図工の時間に絵を描けば、いつも一番かっこいい「最優秀賞」をもらえる。クラスのみんなは、紗良のことを「工作の魔法使い」と呼んでいた。でも、紗良の作るものをだれよりも「すごいね、魔法の手だね」と褒めてくれたお父さんは、去年の春、車の事故で急に天国へ行ってしまった。朝、「いってきます」と笑って出かけたのが最後だった。お父さんが遺してくれたのは、つくえの上に置いてあった、作りかけの「飛び出すしかけ絵本」だった。ページをめくると、紙で作ったお城や森がパッと立ち上がるしかけ。お父さんが背景を描いて、紗良がまんなかのウサギやクマを切り抜くはずだったのに、そこで時間は止まっている。放課後、クラスの友達が楽しそうに帰っていく中、紗良は一人、お父さんを思い出して寂しくならないように、静かに紙と向き合っていた。はさみで紙を切る「チョキ、チョキ」という小さな音だけが、紗良の心を優しく包んでくれた。秋の風がすずしくなってきた、ある日の放課後。紗良は一人、公園のベンチでしかけ絵本の練習をしていた。きいろい画用紙をていねいに折りたたんで、はさみでチョキンと切り込みを入れる。そっと開くと、立体的なひまわりの花がパッと飛び出した。そのとき、ベンチの横にすっと人影が差した。「……それ、すごいな。どうやって作ったの?」見上げると、同じクラスの萩原 将暉が立っていた。将暉は少し前に遠くの街から引っ越してきたばかりの男の子だ。普段はあまり喋らなくて、いつも一人でどろんこになって遊んでいる、少し変わった男の子だった。「これ? 折り紙だよ。こうやって折って切ると、開いたときに飛び出すんだよ」紗良が手のひらの上でひまわりをパタパタさせて見せると、将暉はその場にペタンとしゃがみ込んだ。そして、紙のひまわりをじっと見つめた。その目は、まるで宝物を見つけたみたいにきらきらと輝いていた。「お前、いっつも教室の後ろの黒板に飾られてる絵の人だろ。やっぱり本物はすげえな」将暉の言葉には、お世辞なんてなくて、心からびっくりしているのが分かった。話を聞くと、将暉の家はお母さんと二人の母子家庭で、そのお母さんは最近体が弱くなって、遠くの病院に入院しているらしかった。「クラスのやつらに言うとさ、『かわいそう』って顔されるんだ。あれ、なんか嫌なんだよな」将暉は地面をいじりながら、ぽつりと言った。その言葉は、紗良の胸の奥に深く刺さった。自分もお父さんがいなくなったとき、みんなからかわいそうな目で見られるのが一番悲しかったからだ。「かわいそう」じゃなくて、普通にしてほしかった。その痛みを、将暉も同じように抱えているのだと知った。「ねえ、ここ、だれも来ないよ」紗良が指差したのは、公園の奥にある、古い木造の物置小屋の裏だった。その日から、そこは二人の「ひみつ基地」になった。放課後、約束もしないのに、二人は自然とそこに集まった。紗良が紙を切り、将暉がそれを隣でじっと見つめる。多くを喋らなくても、二人の時間はとても温かかった。ひみつ基地に通うようになって二週間ほどが経った頃、将暉が膝を抱えたまま、寂しそうにつぶやいた。「来月、お母さんの誕生日なんだ。でも、病院の部屋って真っ白で、なんか寂しくてさ。少しでも明るくなるようなものをプレゼントしたいんだけど……僕、手先が不器用だから、何を作ればいいか分かんなくて」将暉は少し恥ずかそうに、ドロのついた自分の大きな手を引っ込めた。紗良は少し考えて、カバンからお気に入りの、透き通るように美しい「青い和紙」を取り出した。「じゃあ、一緒に作ろうよ。お母さんが元気になるように、幸せのあおい鳥。難しい切り抜きは私が全部やるから、将暉はここを折って、組み立てて」将暉の暗かった目が、パッと輝いた。「……僕でも、できるかな」「できるよ、私が教えてあげるもん」二人の、お母さんを笑顔にするためのひみつの工作が始まった。家に帰った紗良は、つくえの引き出しの奥から、一本の小さなカッターナイフを取り出した。それは、生前のお父さんが工作をするときに愛用していたものだ。お父さんが亡くなってから、触ると涙が出そうでずっと仕舞い込んでいた。お父さんのナイフを握ると、どこかじんわりと温かい。「お父さん、私に力を貸して。大切な友達のお母さんを、笑顔にしたいの」次の日から、ひみつ基地での作業が始まった。紗良がお父さんのナイフを器用に使い、青い和紙に鳥の羽の模様を細かく切り抜いていく。将暉は息を詰め、紗良の指示通りにていねいに紙に折り目をつけていった。「ねえ、紗良。これが完成したら、一番に紗良に見せたいんだ。お母さんに渡す前に、ちゃんとできてるか、紗良の『まほうの目』で確かめてほしい」夕焼けに照らされながら、真っ直ぐに自分を見つめる将暉の瞳。紗良は心臓がトクンと大きく跳ねるのを感じた。紗良は慌てて手元の紙に目を落とした。「うん、約束ね。最高の鳥にしよう」しかし、約束をした数日後、将暉が突然学校を休んだ。ひみつ基地に行ってみたが、やはりベンチは空っぽだった。不安な気持ちのまま翌朝登校すると、クラスの女子たちが深刻そうな顔で話していた。「ねえ、萩原くんのお母さん、急に病気が悪くなって、大きな病院に運ばれたんだって。手術、すごく大変らしいよ……」紗良は胸が激しく締め付けられた。放課後、急いで家に帰り、自分の部屋のつくえにしがみついた。そして、あおい鳥の最後の仕上げに没頭した。焦って、鋭い紙の端で指先を切ってしまい、赤い血が滲む。けれど、痛みに構っている余裕はなかった。「間に合わせなきゃ。お母さんも、将暉も、絶対に負けないで……!」お父さんを失ったあの日の無力感が頭をよぎる。必死に恐怖を振り払うように、紗良は夜遅くまで手を動かし続けた。次の日も、その次の日も、将暉は学校に来なかった。完成したあおい鳥は、紗良が透明なプラスチックを切り貼りして手作りした、美しいケースの中に収められていた。今にも大空へ羽ばたきそうなほど美しかった。紗良は毎日、放課後にそのケースを抱えて、冷え込むひみつ基地で将暉を待ち続けた。けれど、冷たい秋の風が吹くだけで、だれも来ない。「将暉も、お父さんみたいに、もう二度と会えないところへ行っちゃうのかな……」誰もいない薄暗い空間で、恐怖が紗良を襲う。彼女はひみつ基地の隅で膝を抱え、あおい鳥のケースを強く抱きしめながら、静かに涙をこぼした。将暉が姿を消してから一週間が経った、空が真っ赤に染まった夕暮れ時のことだった。紗良が今日もひみつ基地のベンチに座っていると、カサリと草を踏む音がした。ハッと顔を上げると、入り口に、見覚えのある人影が立っていた。将暉だった。その目は赤く腫れ、目の下には深いクマがあった。ひと目で彼が限界だと分かった。「将暉……!」紗良が立ち上がると、将暉は彼女の顔を見た瞬間、緊張の糸が切れたように、その場に力なくへたり込んでしまった。「お母さんの手術、終わったんだ……。でも、まだ目を覚まさないんだ。お医者さんは成功したって言うけど、ずっと眠ったままで……。僕、怖くて、怖くて……。もしこのまま、お母さんまでいなくなっちゃったら、僕、世界に一人きりになっちゃう……」いつも強がっていた将暉が、冷たい地面に顔を伏せ、大声で激しく泣きじゃくった。紗良は将暉の隣にそっと歩み寄り、何も言わずに、ずっと抱きしめていたあおい鳥のケースを、彼の手のひらにそっと握らせた。「将暉、これを見て。私たちのあおい鳥だよ。このケースの底にあるレバーを引いてみて」将暉が涙を拭いながらレバーを引くと、内部の紙のしかけが噛み合い、あおい鳥の羽がゆっくりと、優しく上下に動き始めた。まるで本当に命を得て、呼吸を始めたみたいに。「これ、将暉が一生懸命折った羽だよ。お母さんに、将暉の元気を分けてあげるために、二人で作ったの。だから、絶対に届くよ。おじけづいちゃダメ」紗良の力強い言葉と、目の前で羽ばたくあおい鳥を見つめるうちに、将暉の涙がすっと止まった。その瞳に、消えかけていた希望の光が、再び灯っていくのが分かった。「……うん。今から病院に持って行って、お母さんの枕元に置いてくる。これを見たら、きっと目を覚ます。僕、信じるよ」それから数日後、紗良の家に一通の手紙が届いた。封を開けると、病院のベッドの横で、優しく羽ばたくあおい鳥のケースが写った写真が入っていた。そしてそこには、お母さんからのメッセージが書かれていた。『紗良ちゃん、私のために素敵なあおい鳥を作ってくれてありがとう。これを見た時、涙が出て、隣にいた将暉の手を握り返すことができました。本当にありがとう』紗良は自分の部屋で、その手紙を胸に抱きしめ、ポロポロと嬉し涙を流した。お父さんから受け継いだ「誰かを想って作る紙のまほう」が、本当に大切な人の心を救ったのだ。しかし、手紙の最後には、切ない事実も書き添えられていた。お母さんのリハビリのため、空気のきれいな、ずっと遠い街の病院へ引っ越すことが決まり、将暉も一緒に転校してしまうというのだ。次の日曜日の朝には、もう行ってしまうらしかった。引っ越しの日の早朝。紗良は冷たい朝の空気を切り裂くように、全力で駅へと走った。息を切らせてホームへ滑り込むと、そこには少しの荷物を持った将暉と、車椅子に座ったお母さんの姿があった。「あ、紗良ちゃん!」お母さんが紗良を見つけ、優しく微笑んで手を握ってくれた。「本当にありがとうね。将暉がね、ずっと紗良ちゃんは僕のヒーローだって言ってたのよ」紗良は恥ずかしくて俯いたが、その隣に立つ将暉は、紗良の前に一歩歩み出た。「紗良、これ、受け取ってほしいんだ」将暉が差し出したのは、小さく、不器用に折りたたまれた一枚の画用紙だった。「ひみつ基地で、紗良の真似をして描いてみたんだ。全然上手く描けなかったけど……」手渡された紙を、紗良はそっと広げた。そこには、拙い鉛筆の線とクレヨンで、一生懸命に描かれた「満面の笑みを浮かべる紗良」の顔があった。背景には、あのあおい鳥が、楽しそうに空を飛んでいる。いつもコンクールで金シールをもらう紗良の綺麗な絵とは比べものにならないくらい、線はガタガタで、色も大きくはみ出していた。けれど、紗良にとっては、これまでのどんな一等賞の賞状よりも胸に深く響く、世界一美しい絵だった。視界が急激に滲んでいく。「僕、あっちの街に行っても、紗良みたいに誰かを元気にできるような、素晴らしい建物をデザインする勉強がしたい。だから、これをお守りにして」「うん……! ありがとう、将暉。私、これずっと、一生の一番の宝物にする!」その時、出発を告げるベルがホームに鳴り響いた。将暉はお母さんの車椅子を押して、電車のドアの中へと入っていった。プシュー、と重い音を立てて電車のドアが閉まる。窓ガラスの向こう側で、将暉が一生懸命に手を振っている。紗良も、もらったイラストを両手で高く掲げ、大きく大きく手を振り返した。列車はスピードを上げ、だんだんと小さくなり、やがて見えなくなった。去年の春、お父さんを失った時の別れは、ただ暗くて冷たい絶望だった。でも、今の将暉との別れは、胸が引き裂かれそうに切ないけれど、どこか優しく、明日へ向かって歩き出すための勇気に満ちていた。「またね、将暉。私も、もっとたくさんの人を笑顔にするまほうを、ここで磨いておくよ」紗良はどこまでも続く秋の青空を見上げ、力強く涙を拭った。