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「―夢は叶わず、何時かの願い。何処へと潰えるのなら、存在せずともそこに―」


「―想造せよ。見失わない様に、白を。存在していなければならない程に、強く―」


「―負を消し去り、可能に出来たならば。悔いを押し込め、糧に変えれたならば―」


「―夢を穿ち、理想を壊せたとし。果たして一体、何の意味がそこに存在するのか―」


「―晴天、曇天、雨天、雷天、雪天。極天はそれらを眺め、偶像を眺め、無像から―」


「―豊熟、或いは凶荒。地に降り、或いは地を恨み。どちらにしろ、もう選べる―」


「昔々、とある悲しき人が神様にこう祈りました。二度と、自分が不幸へと―」


「―過ちを埋め、それと同時に総てを失い。もうそこに価値が在らずとも、きっと―」




「―本当の意味の”神様”なんて存在しないんだよ。私達が定義付けた神は偶像で、所詮は紛い物。」


「―例えば貴女のその行動に意味があるとして。貴女が正しいとされる世界だったとしても。それでも間違ってる。」


「―うるさい!お前に私の人生の…お前に私の総てが分かる筈がない!」


「―壊れた偶像。紡がれた本心。…全てが無駄にならないといいね。今回は傍観者として、結末を見送るよ。」


「―まだ…私は足りないの…?」


「―仕方がないでしょう。全てを知り、全てを見る人なんて存在しないのだから。」


「―もう一度はどこにも無いけれど、次こそはまだ掴めるよ。だから、目を開けてごらん。」




「これが…世界…なの…?」


「ごめん、なさっ…!私の…私のせいで…!」


「彼女は私を最後まで守ってくれたのです。それを憂い、悲しんで後ろを向いていては彼女に合わせる顔がありません。」


「結局無駄だったなぁ…。何だったんだろ…私の人生…。」

【仙】水面と願い

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